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「縁」について 読み・語源・用途

縁という字ですが、いろいろな読み方がありますよね。 エンの他に、例えば下記のようにです。 1.えにし 2.ふち 3.へり 4.ゆかり 5.よすが こんなに読み方がある漢字はあまりないのではないかと思うのですが、 それぞれに語源があり、用途が違うものなのでしょうか? 意味としては、手がかりによって何かをさぐるというようなことですが、 詳しい方お願いします。

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  • kine-ore
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回答No.2

1.エン・えに・えにし《名詞》 ア)仏教語として、因果をめぐる外的条件「仏縁」を指す。 (参考:因果をめぐる内的条件は因。合わせて因縁) イ)字音「エン」の音尾「n」に母音を足した「ni(に)」で国語化。 ウ)和歌で「江」にかけて用いる。澪標・恋の道・深さなど。 エ)和歌で「えに」に指示・強調と語調を整える「し」を加え用いる。 (参考:「縁(えに)し」「今し方」「但し」「暫し」) 2.ゆかり・ゆかる《名詞・動詞》 オ)仏教語の仏縁ア)から、因果を離れた一般語での関係としての「人縁」「所縁」であり、その「所(ゆ)+許(かり)」。 カ)物事の相互の関係である「由縁」「機縁」にも拡大。「故(ゆえ/ゆかし)」とも通じる。 3.ふち・へり《名詞》 キ)歌での縁語「江」に因み、「淵(ふち)」に通じる。 ク)布や飾りの「脇(わき)」に垂れた「端(はし)」や「辺(へ)」。 4.よって《前置詞》、よる《動詞》→よすか・よすが《名詞》 ケ)漢文訓読語「因(よ)って」「由(よ)って」「従(よ)って」に通じる。 コ)「辺(へ)」からもとへ「寄る」・「沿う」に通じ、「寄(よ)処(すか)」として積極的に頼りを求める手立てや手段に通じる。 5.えん《名詞》 サ)音のままで国字として訓読みになったもの。建物用語「掾」や「櫞」として、ク)の延長として座敷の外側の板敷を指す。濡れ縁、縁台など。

tax_sos
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 用途などの例も教えて頂けると助かります。

その他の回答 (3)

  • kine-ore
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回答No.4

#3です。 >でも、「えにし」と「よすが」の用途の違いがイマイチ解りません。  : 簡単にいえば、「えにし」は因果での関係の有り様、「よすが」は頼りにしたい対象への関係づけ指向。 えにし:仏縁が人縁や姻縁(インエン:結婚による)に広がった「繋がり」や「手蔓」を指す因果関係の抽象名詞。 よすが:それが誘因(切っ掛け)となるような「手懸かり」を探る行為の動詞であり、その結果としての「手がかり」や「方法」としての「因(よすが)」とも表わす。 それが、ひいては頼れる「宛て」や「相手」としての具体的な「拠り所」ともなり、それは「縁故」や「伝手(つて)」としての「便(よすが)」とも表わす。

tax_sos
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 胸のつかえが降りた感じです。 ありがとうございました。

  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.3

#2です。 >用途などの例も教えて頂けると助かります。  : お手本探しなら青空文庫などを利用しましょう。 1. 「お雪の心情をも察するに、添い遂げらるる縁(えにし)とも思われねば、一旦は結びたる夫婦の契(ちぎり)を解き、」(島崎藤村「家」) 2. 「お主は川森さんの縁(ゆかり)のものじゃないんかの。どうやら顔が似とるじゃが」(有島武郎「カインの末裔」) 3. 「塵も置かない綺麗事の庭の小さな池の縁(ふち)に、」(泉鏡花「玉川の草」) 「頂上のパノラマ台といふ、断崖(だんがい)の縁(へり)に立つてみても、」(太宰治「富嶽百景」) 4. 「ばっさりと垣にかかる袷(あわせ)の頃は、さまでに心を動かす縁(よすが)ともならぬと油断する翌朝(よくあさ)またばさりと落ちる。」(夏目漱石「野分」) 5. 「うん、その爺さんが、小判のはいった壺でも縁(えん)の下(した)に隠していそうな様子だったか。」(新美南吉「花のき村と盗人たち」)

tax_sos
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 たいへん良くわかりました。 でも、「えにし」と「よすが」の用途の違いがイマイチ解りません。 ご存じでしたら、教えて頂けると幸いです。

  • kohichiro
  • ベストアンサー率21% (306/1447)
回答No.1

>それぞれに語源があり、用途が違うものなのでしょうか? そのとおりです。 >意味としては、手がかりによって何かをさぐるというようなことですが、 この部分とご質問との関連は何でしょうか? 上記のなかでは 4 がそれに近い意味合いをもっていますが”てがかり”が間接的なもので、”何かをさぐる”はよくわかりません。

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