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古典について 袴垂保昌にあふこと
本文 昔、袴垂とていみじき盗人の大将軍ありけり。 十月ばかりに衣の用なりければ、衣少しまうけんとて、さるべき所々窺ひ歩きけるに、夜中ばかりに人皆しづまり果てて後、月の朧なるに、衣あまた(1)着たりける主の、差貫の稜狭ばみてきぬの狩衣めきたる着て、ただ一人笛吹きて行きもやらで練り行けば、 あはれ これこそ我に衣(2)得させんとて出でたる人(3)なめりと思ひて、 走りかかりて衣を剥がんと思ふに、あやしく物の恐ろしく覚えければ、添ひて二三町ばかり行けども、我に人こそ付きたれと思ひたる気色もなし。 いよいよ笛を吹きて行けば、(4)試みむ思ひて、足を高くして走り寄りたるに、笛を吹きながら見かへりたる気色、取りかかるべくも覚えざりければ、走り退きぬ。 (1)着 (2)得の動詞の活用の種類を答えてください。 (3)なめりを文法的に説明してください。 係助詞『こそ』の結びの語句を抜き出して答えてください (4)『試みむ』は何をしようとしているのか。具体的に表している言葉を五字以内で抜き出してください。
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1. 着る:上二段活用 2. 得 :下二段活用 3. なるめり が縮まったもの なんめりとも言います。 そうであろうという意味です。 4. 人こその結び:付きたれ 已然形です。定法どおりですよね。何か異論があるのでしょうか。 5. 試みるの目的語:衣を剥がん いかがでしょうか。
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かっこの文法的説明(係助詞は結びの指摘)をよろしくお願いします! いづれの御時(に)(か)、女御、更衣あまたさぶらひたまひけるなかに、いとやむごとなき際(に)はあらぬ(が)、すぐれて時めきたまふありけり。 はじめより我はと思ひ上がりたまへる御方がた、 めざましきものにおとしめ嫉みたまふ。 同じほど、それより下臈の更衣たちは、ましてやすからず。 朝夕の宮仕へにつけても、人の心をのみ動かし、 恨みを負ふ積もり(に)(や)ありけむ、いと篤しくなりゆき、 もの心細げ(に)里がちなるを、いよいよあかずあはれなるものに思ほして、 人のそしりをもえ憚らせたまはず、 世のためしにもなりぬべき御もてなしなり。 上達部、上人なども、あいなく目を側めつつ、 「いとまばゆき人の御おぼえなり。唐土にも、かかる事の起こりにこそ、 世も乱れ、悪しかりけれ」と、やうやう天の下にもあぢきなう、 人のもてなやみぐさになりて、楊貴妃の例も引き出でつべくなりゆくに、 いとはしたなきこと多かれど、 かたじけなき御心ばへのたぐひなきを頼みにてまじらひたまふ。 父の大納言は亡くなりて、母北の方(なむ)いにしへの人(の)よしあるにて、 親うち具し、さしあたりて世のおぼえはなやかなる御方がたにも いたう劣らず、なにごとの儀式をももてなしたまひけれど、 とりたててはかばかしき後見(し)なければ、 事ある時は、なほ拠り所なく心細げなり。 先の世にも御契り(や)深かりけむ、 世になく清らなる玉の男御子さへ生まれたまひぬ。 いつしかと心もとながら(せ)たまひて、急ぎ参らせて御覧ずるに、 めづらかなる稚児の御容貌なり。 一の皇子は、右大臣の女御の御腹にて、寄せ重く、疑ひなき儲の君と、 世にもてかしづききこゆれど、 この御にほひには並びたまふべくもあらざりければ、 おほかたのやむごとなき御思ひにて、この君をば、 私物に思ほしかしづきたまふこと限りなし。
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古典単語集を観ているのですが、分からない点があります。 http://japanese.idea-mix.net/workbook/classic_answer.php?no=541&select=2 ↑1つの枠(ページ)に「漢字表記」羞し・優し「語義」つらい・耐え難い・優美だ と二つ漢字表記があるのですが、これは「羞し=つらい・耐え難い」「優し=優美だ」という風に分けるのですか?それとも同音同義語なのでしょうか?
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