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続【「ので」と「ため」の違いについて】

OKATの回答

  • OKAT
  • ベストアンサー率38% (247/639)
回答No.15

まず、質問に答えておきましょう。 >「全国民が人質の無事を願っています」を尊敬語にして 「全国民が人質の無事をお願いです」と言えるか否か……ちょっと無理でしょうね。  尊敬語じゃなく、謙譲語ですね。この言葉の中に謙譲語が必用とは思えません。敬意の向かう先がわかりません。キリストやアラーの神ならともかくも、共通の神を持たない日本人には敬意の対象になるようなものはないので、そのまま「願っています」でいいと思います。それに「お願いします」と言えば、全国民の代表のように聞こえるし。 >大事な話{だから/なので/×のため}静かに聞いてください  問題なく通用します。 >「例)遅刻したのは私の責任ではなく、電車が遅れた{から/の/ため}です」  だと異和感はほとんどないのですが。理由は……。  「のです」も通じるということでしょうか。 >「だから、あれほど注意しておいたのに」 「だから言わないことじゃない」  などだと「それで」には置きかえられない気がします。  「だから言ったじゃないの」(歌詞、わたしは歌が下手なのに、不思議に歌詞が出て来るのです) 「多分そうなると思ったから、前もって注意したのに、聞かないからこうなってしまったじゃないの」という気持ちが「だから」の意味合いでしょうか。「それで」は「ので」に対応しますから、「から」に対応する「だから」が来て当然でしょう。  さて、今回は新しい試みです。わたしは「ので」「から」の使い分けがよく分かっていません。いろいろ読んではみるものの、更に最近大学の研究紀要などをめにすると、待遇表現(敬語)と結びつけて研究する人も増え、それなら、相手次第で使い分けも必要になるのかという疑問もあって、混乱に陥っています。そこで、毎回で済みませんが、「青空文庫」からの検索で「ので」と「から」の使用例をあげました。  二語とも別の意味の用例が多く、(「ので」の場合は「のである」が多いし、「から」の場合は「格助詞」が圧倒的に多い)実際の用例は驚くほど割合が少ないのです。とりわけ「から」が非常に少ないのです。ご存じのように、検索画面は 切り替えられます。(それを1ページと呼んでおきます) 「から」の場合は15ページまで、「ので」は5ページまでです。それほど差がありました。  皆さんにお願いしたいのは、「から」「ので」は置き換え可能か、という問いかけに答えてくださることです。使いやすいように、番号を付けました。置き換え可能なら「○」で表現してください。もし、コメントがあれば付け加えてくださっても結構です。なお、「から」の内、接続の関係で置き換えできないと思われる文には○印を付けました。  これもご承知のとおり、「青空文庫」は著作権の切れたものが原則ですので、明治初期から昭和40年(1965)までのものが収録されています。  質問者に断りなくて、失礼ですが、参考にはなると思うのでよろしくお願いします。この結果は質問者に利用していただいて結構です。      「ので」 1.私は日本海沿岸に近い所に生れた<ので>、幼い時から夏になると殆ど毎日のように海へ入った  「栄螺」 田畑修一郎 2.帰ろうとすると、もう一度握手された<ので>私は嬉しかった。  「レコード夜話」 宮城道雄 4.といふよりもその女は男に何の夢想も仕事もさせないたちの女な<ので>、大変困惑してゐた時な<ので>、 「我が生活」 中原中也 5.けさは仕事しなければならぬ<ので>早く起きて、台所へ顔を洗いに行き、ふと見ると、 「酒きらい」 太宰治 6.直木は、だまっているくせに、客好きな<ので>、客が多い方が好きな<ので>、執筆の邪魔になっても、お客が来た方がよかったらしい。 「碁の手直り表」 菊地 寛 7.私には子供が生れないと思っていた<ので>、家族のつもりで犬を飼っていた。 「人の子の親となりて」 阪口安吾 8.碁、将棋の類は好きであるが、友人との交際がない私は、めったに手合せする相手がない<ので>、結局それもしないじまいでいる次第だ。 「秋と漫歩」 萩原朔太郎 9.前にいた人がのぞき込む様にして時計がわかるのか、盲人用の特別の時計かと尋ねた<ので>、盲人用のもあるが、私は普通の時計をさぐって針の見当で三十秒までわかる。 「雨夜の駅」  宮城道雄 . 10.ここで歌はれてゐる水の流れといふのは人生の象徴にもなつてゐる<ので>、そこで一種洒脱の人生觀をもうたひ得てゐるのであらう。 「雪解水」  今井邦子 11.風邪でも引いたかといふ鹽梅に頭がはつきりしない<ので>一旦目は醒めたがまた寢込んでしまつた  「栗毛虫」  長塚節 12.あんまり今の女の声が高かつた<ので>、思はずわれも其話しの方に釣り込まれた。 我は少し用事があつた<ので>神戸の伯母さんの家へ、暑中休暇に成るとすぐから行つて居たのであつたが  「夜汽車」 尾崎放哉 13.一枚の絵でもって何千何万の児童に良い影響をあたえられるとすれば画業にたずさわるものとして、この上もない悦ばしいことである<ので>、わたくしはお引受けしたのであるが、 「税所敦子教養図」 上村松園 14.長島は私の精神史の中では極めて特異な重大な役割を持っている<ので>、私の生きる限りは私の中に亡びることがないのである。 長島の死  坂口安吾 15.少し前に帰朝された人に、「年寄達に様子を話して下さい」とお頼みでした<ので>、その方が訪ねて下すつて、親切にいろいろ話して下さいました。 兄の帰朝  小金井喜美子 16.私たちはかねてから、先生の昔ばなしを聴きたく希望していた<ので>、二、三年ほど前からこの事を先生にお願いしてあったが、この頃になってやっとその時機が来たのである。 幕末維新懐古談  田村松魚 17.これらは顕微鏡撮影とか、微速度撮影とかを用いて、普通の人間の眼では見られない現象までよく見せてくれる<ので>、大変面白い  「科学映画の一考察」 中谷宇吉郎 18.右腕の神経痛が始まつた<ので>、私はここ数日床の中で朝夕を送り迎へてゐる。  「烙印をおされて」 北條民雄 19.雪を知らなかった子供の狐は、あまり強い反射をうけた<ので>、眼に何か刺さったと思ったのでした。 「手袋を買いに」  新美南吉 20.矢鱈な區切から改めて讀み出す勇氣を鼓舞しにくかつた<ので>、つい夫限ぎりに打ち遣やつたやうなものゝ、腹のなかでは私かに作者の根氣と精力に驚ろいてゐた  「土」に就て  夏目漱石 21.こんどなども、ちよつと氣分が惡かつた<ので>、二三日安靜にしてゐたら、それからずつと微熱が續いて、もう半月ばかりになるのに、いまだに寢込んでゐる始末です。 「緑葉歎」 堀辰雄 22.どうも私は、「北方の百姓」の血をたつぷり受けてゐる<ので>、「高いのは 地聲 ( ぢごゑ ) 」といふ宿命を持つてゐるらしく、 義務  太宰治 23.しかもわたしの旧宅地附近は元来が住宅区域であった<ので>、再築に取りかかった家は甚だ少い。「九月四日」 岡本綺堂 24.こんど、國民新聞の短篇小説コンクールに當選した<ので>、その日のことを、正直に書いて見ようと思ふ。 「當選の日」 太宰治           5ページまで     「から」 一.君は格別僕の手紙を予想しているとも思われない<から>その点だけは甚だ安心している。 「第四の夫から」 芥川龍之介 二.夏のことで暑い<から>ふと紙のつめたさを胸に押し当ててみる気持になつただけのことであるが、心臓の上へ小説を押し当ててゐると、 「土のなかからの話」 坂口安吾 三.あんまり降る<から>、とある農家に雨やどりして、そこの老人と世間話をする、 「大田から下関」 種田山頭火 四.○口頭の文章が、一回きりにとほり過ぎる運命<から?>、ある期間の生命を持つ事になるのは、此時を最初とする<から>である  『「しゞま」から「ことゝひ」へ』 折口信夫 五.室を二つ三つ明けてあげる<から>当分それへ入っていて、ゆるゆる空家を探すのがいいだろうと親切に云ってくれた。 「鍵から抜け出した女」 海野十三 六.○私が単語の組織を分解するのは、単語の研究が実の処、日本の詞章の本質を突きとめて行くことになると思つてゐる<から>である。 「熟語構成法から観察した語根論の断簡」 折口信夫 七.○悦ぶごときことに悦ぶ私のそれと心情をともにする世の隱れたる未知の兄弟姉妹を思ふ<から>であつて、 「展望」 福士幸次郎 八.雨降りだと、雲煙が深く山を封してゐる<から>、折角山へ入つても山を見ることはできず、よほど厳重な雨支度をしてゐない限り、からだはびしよ濡れになつて 「霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ」  徳田秋聲 九.よしやれるとしても、今のようじゃ人の前へ出て教育を受けたと威張れない<から>つまり損になるばかりだ。 「坊ちゃん」 夏目漱石 十.ただしこの権利は、他人に売り渡すことができます<から>、譲渡された場合、〈使い方〉を決める資格は、買い取った人に移ります。 「本という財産とどう向き合うか」  青空文庫 十一.ただの人が作った人の世が住みにくい<から>とて、越す国はあるまい。 「草枕」  夏目漱石 十二.始めのうちはただ読みっ放しにしていたが、あまり面白い<から>途中からは時々手帳へ覚え書きに書き止めておいた。  「マルコポロから」  寺田寅彦 十三.クリームのやうににほふ<から>、 ――朝の空気はにほふ<から>、 通風筒は深呼吸。 とても一ぱいすひこんだ。

1311tobi
質問者

お礼

 貴重な例文をありがとうございます。  当方の感覚だと。「ので」の1~24はすべて「から」にできそうです。 「ので」を「から」にかえると意味に大きな違いが出るか否か……このあたりは、OKATさんやほかのかたの判定を待ちます。ニュアンスの違いが出るものはある気がします(違う言葉ですから当然です)。  いくつかかすかに引っかかる気がするもの(たとえば2.)もありますが、単に当方の感覚の問題でしょう。 「から」の一~十三のうち、下記のものは「ので」にできそうにありません。おそらくOKATさんと同じ判定です。 四.(1つ目の理由はパスします。)「する<から>である」 六.「ゐる<から>である」 七.思ふ<から>であつて 十一.住みにくい<から>とて    このうち四.六.七.が「ので」にできないのは、【ので】の制約1)のせいでしょう。  この3つは「の」にしてもほとんど異和感がありません。「の」に異和感を覚えるのはどういう場合なのかはまだ不明です。単純な文だと「の」にしにくいのかな、という気がしています(言葉足らずな印象になるため)。 十一.住みにくい<から>とて  これは↑の【「だから」「なので」の違い〈6〉 「~から」「~ので」「から」「ので」「~で」「で」】の最後に書いたものの一種と思われます。おそらく「~カラこそ」と同類でしょう。

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