• 締切済み

続【「ので」と「ため」の違いについて】

OKATの回答

  • OKAT
  • ベストアンサー率38% (247/639)
回答No.1

 質問者の疑問は、「ので」・「から」の使い分けにあるのか、あるいは接続の方に問題を感じていらっしゃるのかが、はっきりしません。あるいは、両面にわたっているのかも知れません。  取り敢えずは、「日本文法大辞典」の「ので」の項目にある説明を転載しておきます。(長文) 「ので」は概していえば、事態の客観的な叙述、つまり、既定の事実として、因果関係などか事柄自体に内在するものと認めたうえで、それをそのままに表現するのに用いられる傾向がある。したがって、同種の接続助詞「から」と比較した場合、話し手が主体的な立場である事柄を原因・理由に取り上げたうえで、それから順当な帰結として導かれる判断と結びつけようとする表現には「から」が用いられ、「ので」は用いられないのが普通だとされる。  たとえば、その判断が主観に属する面の強い、意志や推量を表わす表現、いい・悪い・好き・嫌いなどの個人的な感覚・感情に支配される表現や、また、正当な理由づけをもって相手に何らかの行為を要求する、命令・禁止・勧誘・依頓その他、それに類する表現などには、「から」がもっぱら用いられ、「ので」は一般には用いられないというわけである(永野賢「『から』と『ので』とはどう違うか」『国語と国文学』(昭和二七・二)。  しかし、上述のことは、その表現形態上の特徴をごく概括的にみていえることであって、平叙文などにおいては、個々の文脈から整然と「ので」と「から」を機能的に異質なものとしてとらえるのは困難であり、格助詞「へ」と「に」について、動詞「行く」「来る」などとの結びつきでは、その違いを明確に区別できないのと同様に、これもある面までは同義的に重なり合つているものとみるべきだろう。  ただ、「ので」が素材間自体に見られる因果関係の客観的な表現であり、「から」に比べて、その文の陳述とはかかわりあいが薄く、従属的であることは次の点から明らかである。すなわち、「頭が痛いので委員会に欠席するから、よろしくお伝えください」のように、「から」に導がれる従属文中にさらに「原因」「埋由」などを述べる事柄がある場合には、それは「ので」によつて表わされるが、その逆はないということや、「から」のように、あとに「は」「も」「こそ」などの係助詞を伴う用法が「ので」にはないこと、あるいは、「から」には、「……からだ」のように、原因・埋由・根拠などだけをその結果と結びつけずに取り立てて述べる用法があるが、「ので」にはないことなどである。  ところが一方、「から」は、前件を主体的に取り立てて後件に結びつけるために、表現主体の立場が強く前面に出てきて、押しつけがましい印象を聞き手に与えると感じられるためか、一般には「ので」が用いられないとされる、依頼表現などにおいても、「試合終了後は大変混雑いたしますので、お帰りの切符は今のうちにお求めになっておいてください」「工事中何かとご不便をおかけすることと思いますので、何とぞ暫くの間御辛抱願い上けます」のように、表現を丁寧にしようとする場合にはしばしば用いられる。  また、男性に比じて、女性に好んで「ので」を多用する傾向がみられるのも、いかにもそうなる、あるいはそうするだけのやむをえない理由がそこにあるといつたニュアンスを「ので」が負っていることによるものとみられる。  すでに一語の接続詞と化している、「それで」と「だから」の間にも、この「ので」と「から」と同様の関 係がみられる。つまり、「ので」に対応するのが「それで」であり、「から」に対応するのが「だから」である。  「いいつけを守らなかつたばかりに、こんなことになつてしまいました」に対し、「だから、あれほど注意しておいたのに」と応じるわけであつて、「それで」とは応じない。また、「電車が事故を起こしました」に続けて、「それで、三十分遅刻しました」といったほうが、「だから、……」というよりも、いかにも自分の責任の及ばない問題であるといったニュアンスを帯び、弁解がましい点が少なくなるわけである。                                              (倉持保男)

1311tobi
質問者

お礼

 コメントありがとうございます。毎度ややこしい話で申し訳ございません。 >「ので」・「から」の使い分けにあるのか、あるいは接続の方に問題を感じていらっしゃるのか  おそらく両方になるかと思います。  もしかすると、〈「ので」・「から」の使い分け〉を考えると、意味の違いはほとんど関係ないのでは……と言う気がします。 【ので】が使えない例を考えると、〈接続〉の問題でしかないような……。 『日本文法大辞典』ですか。  やはりこういう話だと、このテのものをひく必要がありますかね。長い記述をありがとうございます。  永野賢氏の論文に関する記述も、いままで目にしたものよりずっと詳しい気がします。  予想どおり、辞書の類いはこの論文からもってきていますね。 >「頭が痛いので委員会に欠席するから、よろしくお伝えください」のように、「から」に導がれる従属文中にさらに「原因」「埋由」などを述べる事柄がある場合には、それは「ので」によつて表わされるが、その逆はない  ウーン。 「頭が痛いから委員会に欠席するので、よろしくお伝えください」  は×ですかね。「委員会ヲ」にすればさほど問題はないような。  かなり難解なので、何度か読み返してみます。    ひとつお願いがあります。  前編(↑の【「ので」と「ため」の違いについて】をこう呼ぶことにします)のNo.14で〈「信州大学」のサイトにある山本もと子氏の考え方にはわたしは同調出来ません〉と書かれた理由をご説明いただけませんか。  あれ? リンクが切れてますかね。  山本もと子氏が〈丁寧さのストラテジーによって生じると言える〉としているのは極論めいていると思います。 1)話し言葉か書き言葉か 2)丁寧さの度合いか 3)主観か客観か  いずれにしても決定打ではなく、「しいて言えば」くらいのことではないかという気がします。ほとんどの例で両方が使えるのですから。

関連するQ&A

  • 論文における「引用文献」の書き方について

    今、卒論を書いていてようやく本文は終了し引用文献の記載をしているところです。 そこで疑問に思ったのですが・・・ 例えば、ある論文Aに論文Bの引用が入っていたとします。私が直接読んだのは論文Aだけですが、論文Aに書かれていた論文Bの引用部分を、さらに私が引用したとします。 そうした場合、論文Bの原本も「引用文献」に書くべきなのでしょうか? 私は心理学専攻で、先行研究例として挙げるものとして有効な論文の多くが海外のものなので(もちろん国内の論文もたくさんあるますが)、原本を全て読むのはとてもじゃないけど出来ません。 教授に連絡して質問する程のことじゃないような気がして聞きにくいのでこちらに投稿させていただきました。 よろしくお願いします。

  • 論文の引用について。

    論文の引用について。 今、論文を作成しています。 その中で、とある教授の論文を一部引用したいと考えています。 けれど、すべて引用すると長すぎるので自分なりにまとめたものを入れたいのですが。。。 このような場合、どのように引用すれば正しいのでしょうか。 例えば、『』で囲む、のように形式的なものがあれば教えてください。 自分の中では 『例として、○○教授は××論文のなかで以下のような内容を述べています。・・・』 くらいしか思いつかないのですが。。。 よろしくお願いします。

  • 引用文献について

    論文でよく、「鈴木によると、・・・と言われている」などと書くことがありますよね?日本人なら名字ですが、外国の人の場合はどちらにすべきなんでしょうか? たとえば、「Susanによると・・」など名前で引用されている論文をたまに見かけるのですが、これもOKなのでしょうか?

  • エラー表示

    最近下記のようなアラートがでますが、どのような状態なのでしょうか "0x66fd125e"の命令が"0x29c858b4"のメモリを参照しました。メモリが”read"になることは出来ませんでした。 プログラムを終了するには「OK」をクリックしてください。

  • iexplore.exe アプリケーションエラー

    あるサイトを見てから、下記のメッセージが出て iexplore.exe アプリケーションエラー ×”0x77e3e6bdの命令が”0x77386eaa8"のメモリーを参照しました。メモリーがwrittenになることはできませんでした。プログラムを終了するには[OK]をクリックして下さい。プログラムをデバックするには[キャンセル]をクリックして下さい。 OKを押すと画面が消え。 もう一度再起動させるて同じ画面でキャンセルを押すと同じような下記のメッセージが出て何度キャンセルを押しても画面が変わりません。 ×”0x77e3e6bdの命令が”0x00000040"のメモリーを参照しました。メモリーがreadになることはできませんでした。プログラムを終了するには[OK]をクリックして下さい。プログラムをデバックするには[キャンセル]をクリックして下さい。 パソコンには、大事なデータが入っているため再インストールしたくないため対処法を教えてください。 OSは、XP-H 5年前のNECの市販品です。

    • ベストアンサー
    • ADSL
  • iexplore.exe アプリケーションエラーが出る

    あるサイトを見てから、下記のメッセージが出て iexplore.exe アプリケーションエラー ×”0x77e3e6bdの命令が”0x77386eaa8"のメモリーを参照しました。メモリーがwrittenになることはできませんでした。プログラムを終了するには[OK]をクリックして下さい。プログラムをデバックするには[キャンセル]をクリックして下さい。 OKを押すと画面が消え。 もう一度再起動させるて同じ画面でキャンセルを押すと同じような下記のメッセージが出て何度キャンセルを押しても画面が変わりません。 ×”0x77e3e6bdの命令が”0x00000040"のメモリーを参照しました。メモリーがreadになることはできませんでした。プログラムを終了するには[OK]をクリックして下さい。プログラムをデバックするには[キャンセル]をクリックして下さい。 パソコンには、大事なデータが入っているため再インストールしたくないため対処法を教えてください。 OSは、 XP-H 5年前のNECの市販品です。

  • 論理学について質問があります。

    http://2nnlove.blog114.fc2.com/blog-entry-3675.html このサイトで論理学についてわかりやすく解説しているのですが、途中の ~ えげつない契約の例 ~                                                                           ・当社が美筆町に直営店を出したならば、当社は御社に違約金を支払う。 美筆やる夫 「市場を荒らさないと約束するための契約かお。 『当社が美筆町に直営店を出した』が前件、 『違約金を支払う』が後件だお。 これ、えげつないかお?」 長門有希 「えげつない。 この複合、命題を真であらしめるためには、なにも違約金を支払わずとも、 直営店を出さなければよいわけなので、代理店を出せる。 つまりこの条項だと違約金を免れながらさらに 代理店を通じて市場を食い荒らすことが可能」 こうあるのですが、どうもピンときません。 つまりここでいいたいのは「直営店を出すとは言っていないでしょ。これは代理店です」ということですか?それはえげつないというより、まぁそんな屁理屈は、論理学云々なくても別に誰もが思いつくだろうし、えげつないと言えばえげつないけど、世の中そんなモンだろうとは思うのですが。 つまり、ここで聞きたいのは 実はそうではなくて、論理学という視点から、私はもっと全然別の見方を見落としているのではないか?そしてそれはやはり、えげつないのではないだろうか?ということです。 どうでしょうか?   

  • メモリーが"read"になる事が出来ませんでした・

    wordでプログラムを終了する時や、筆まめでファイルの名前を変更する時に必ず、以下の様なエラーメッセージがそれぞれ出ます。原因は何でしょうか?対策が有ればどなたか教えて下さい。 ワード場合はメッセージを閉じれば使用上は問題ないですが、筆まめの場合はプログラムが強制ダウンされます。 ”0x44e27780"の命令が"0x04ab1ec4"のメモリを参照しましたが"read"になる事が出来ませんでした。プログラムを終了するには[OK]をクリックして下さい。 ”0x7c9500e8"の命令が"0x02e80010"のメモリを参照しましたが"read"になる事が出来ませんでした。プログラムを終了するには[OK]をクリックして下さい。

  • Word終了時のメッセージ

     使用環境 WindowsXP Home.        Word 2000です。   Wordを終了すると下記のメッセージが出ます。 タイトル ” WINWORD.EXE - アプリケーション エラー ” 本 文  ” "0x44e27780" の命令が "0x01e51ec4" のメモリを参照しました。メモリが "read" になることはできませんでした。プログラムを終了するには [OK] をクリックしてください ”  これは何を表すのでしょうか。また、表示が出ないようにするにはどうすればよいでしょうか。

  • ワード終了時にエラー文が出る。

    ワードを終了すると、下記のエラー文がでます。 原因と対応方法を教えて下さい。 "0x44e27780"の命令が"0x025b1ec4"のメモリを参照しました。メモリが"read"になることはできませんでした。 プログラムを終了するか[OK]をクリックしてください OSはWindowsXPホームエディション WORDは2000です。