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メンタルの病気の診断方法とは?
- メンタルの病気の診断方法について科学的根拠を重視する医学の本質との相違について疑問を持ちました。
- 発熱などの身体的な症状とは異なり、メンタルの病気の診断は症状だけで行われることが多いです。
- 症状だけでの診断は科学的な根拠がないため、医学の本質とは逆行していると言えるでしょう。
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まず、診断とは何かについての理解が必要です。 医学における診断には、大きく二つの目的があります。 第一は、治療その他の次の行為を決定するためのものです。 第二は、学問的分類のためのものです。 第一の目的のためには、例えばあなたが例に挙げたインフルエンザの場合では、 タミフルなどのインフルエンザ治療薬を用いたり、登校や出勤を停止するための基準になります。 その場合、平常時であれば、インフルエンザに合致する上気道症状と発熱があり、鼻粘膜でインフルエンザウイルスを証明すれば診断となります。しかし、インフルエンザ流行期で3時間に100人以上の方が来られるような場合では、「インフルエンザに合致する上気道症状と発熱があり、身近にインフルエンザの人がいる」という基準でインフルエンザと診断し、インフルエンザの治療を開始します。それで、大部分は間違いありませんし、多くの人には適切な治療が行えたことになります。 すなわち、第一の目的のためには、症状だけでの診断で充分な場面もありえます。 そして、もちろん第二の目的のためにはより精緻な診断基準が用いられます。 臨床的(患者さんに対しての治療方法決定場面)にAと診断されても、厳密な学問的基準ではAとの診断とは言えないといったことはよくあります。 自然科学の出発点は、まずは分類学です。そして医学においては、症候学が出発点になります。そこにおいて、まずは患者さんの症状を記載、同一のものを分類し、独立した疾患概念にまで整理していきます。その過程において、ある検査が分類に有用であれば、その検査も診断に使われることになります。 メンタルの病気:精神疾患においては、対応する検査がほとんど開発されていないために、疾患の分類も症候学にとどまっています。精神疾患の原因追求としては、精神病理学が努力を積み重ねてきましたが、症候学と対応した薬物療法の方が精神科の実践においてはいまだに有効です。 精神科疾患が、脳内の神経伝達物質の異常にあるらしいとの知見は積み重なりつつあり、いつかはこの視点での疾患概念の整理が行われる可能性はありますが、とりあえずこれは未来の課題です。 メンタルの病気が、症状だけで診断されるのは、それ以外の手段が未発達なためであり、症状だけによる診断で決定された治療が実際の患者さんの対応に有効だからです。 ただ、この目的のために行われた診断は学問的には多くの議論を引き起こしており、学問的にはまだまだ発展途上です。
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- hiak123
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医師になりたいのなら入試に必要とされる国語、数学、理科、物理を鍛え上げなさい。 今から知りもしない馬鹿頭であれこれ考えてはいけない。その余力を勉学に鍛え上げに使いなさい。 馬鹿頭であれこれ考えてもしょうがないと知りなさい。鍛えてあれこれ考えなさい。 まず、医師免許を勝ち得て、余暇を医術研鑽に使い、余力があれば他の医術に使う。 私は冗談で言ってはいない。
- ノーバン(@nobound)
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プロではありませんが、たぶん精神科のお医者さんも悩んでいる問題だと思います。 メンタルの病の科学性というと、脳科学になるんでしょうね。脳と精神の関係はいろいろ研究されていて、NHKでも特集しています。 最近では、原因より治療に重点が置かれているという話も聞きます。治療という意味では、薬という科学的選択がまず来ると思いますが、とにかく生活や社会性の安定を目指すものと考えられます。 同じ疑問を持っていますが、まだまだ解明されていないことも多いので、そこに注目して追究する価値は高いと思います。メンタルの病の人が、どういう治療を望んでいるかも関連しますね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 脳科学が進歩し、脳の仕組みが完全に解明されれば、メンタルの病気の根本的な解決が見つかると思います。最近では、不安の原因物質の研究が進んでいることも知りました。将来は研究医に進もうと考えてます。 早速の回答ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 診断の二つの目的は本にも記載されていました。 また、今のメンタルの診断法は、病気の分類・統計を作るためのものを利用していることも知りました。 例のインフルエンザの説明は大変分かり易かったです。 科学的な検査法が確立すれば誤診も防ぎ、本人も納得できる治療が受けられると思います。 以前に親友がメンタルの病気になり、しかもセカンドオピニオンにより誤診と分かったことがありました。将来は研究医に進もうと考えてます。 詳しい回答ありがとうございました。