共通語 = 標準語 ですね?
エジプト王やプラトンの時代から存在した、王を含む民族独占資本家の連合政府の座に、近代産業資本家たちが就いたときに、国家独占資本主義の近代国家を(再)統一する為に、折しも発達していたマス・メディアを、事実上、国営(=国家独占資本家・連合政府・営)のツールとして用いて、民族の挙国一致・国家総動員の精神を培うべく、標準語を定め、普及させてきた、というのが、各国の共通語の歴史ですね?中央方言に対する地方方言たちが乱立している状況の所へ、国家権力の強制という原因も無しに、確定的な共通語など、突如、出現する筈がありませんので。(全て、現象・結果には、本質・原因が有るというものですので。)
日本の場合は、参勤交代によって、江戸方言の発音や語彙・語法が全国に波及していて、それが既に共通語になっていた、などとする「理論」が在るようですが、それを証拠立てるような、江戸時代の、中央方言の各地方方言への影響を示す、全国の話し言葉の通時的資料はありませんね?言文一致まえの書き言葉は候文であり、各地方方言の口承は、通時的な書き言葉の長期的資料に記録されていませんので。その実、例として、小弟の暮らしていた京都市内でも、話し言葉は、です・ます口調を使うことのほかは、発音も語彙・語法も、何十年間というもの、ずっと、何百年か前の京言葉のままでした。昔の江戸方言の影響など全く見られませんでした。