- ベストアンサー
酸化銀を加熱すると銀になるのはなぜ?
酸化銀を加熱すると銀になるのはどうしてなんですか? 銀を加熱すると酸化銀になるのはわかりますが、なぜその逆が起こるのでしょうか? 教えて下さい。 よろしくお願いします。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
以下の3つの事実があります。 1金属は、空気中の酸素と反応し、酸化物になる性質を持つ。 その性質には強い弱いがあり、速やかに反応するものや長時間かけて反応するもの、 何も無ければほぼ反応しないものなどがある。 2化学反応は温度が高いほど速やかに進行する。 一般には10℃上がれば2~3倍早く進行する。 つまり、100度温度が上がれば1000~59000倍に、 200度温度が上がれば100万倍~35億倍に早くなる。 過熱すると酸素との化学反応も早くなり、速やかに酸化物へと変化するようになる。 3金属は高温では酸化物ではなく単体でいたほうが安定である。 もちろん金属ごとにその性質の違いがあるが、1と関連して、 常温で速やかに酸素と結びつく=酸素と強く結合する性質のものは超高温を必要とする 逆に常温ではあまり結びつかない=酸素との結合が弱いものは ちょっと過熱した状態でさえ、酸素と結びつくよりも離れていた方が安定になる。 これらの現象が相まっておこります。 ほら、鉄の精錬も高温にして行っているでしょう。 いろいろな理由がありますが、高温ほど単体のほうが安定するというのも理由の一つです。
その他の回答 (1)
- ORUKA1951
- ベストアンサー率45% (5062/11036)
銀に限らず、周囲の物質との平衡相は温度に依存します。 例えば身近な鉄であっても、高温では炭素は良く溶けこみますが、徐々に冷えていくとα鉄からγ鉄への構造変化がおき、余剰な炭素が押し出されてしまいますが、急冷すると無理やり固定されてしまいます。 銀も高温だと酸素と反応して酸化銀を作りますが、温度が下がると酸素を含んだ状態ではいられない。高圧酸素下では酸化銀のまま冷やすこともできます。 酸化銀を加熱すると400Kあたりで酸素を失います。--水が気化するように大気圧を超える。 しかし、1数百K--融点を越すと酸素を大量に溶かし込みます。 それを冷却すると、酸素と同居できない温度範囲を通過する時に酸素を失います。あばたになります。 >銀を加熱すると酸化銀になるのはわかりますが、なぜその逆が起こるのでしょうか? 融点を越える溶融銀の反応です。 >酸化銀を加熱すると銀になる 酸化銀が高温では不安定なためです。この温度では銀は固体のままですから黒い粉になるはず。