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W杯スタジアム内の湿度
48,000人の観客とその熱気などでスタジアム内の湿度は上がりますか? それはどの程度でしょうか?
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「もちろんブラジルで」 ということですか? 天蓋(屋根)はどうなっているのですか? 他にもいろいろな要素があって、「一概には言えません」 が答えです。 多少は湿度に影響するでしょう。 例えば乗用車の中でだって、人が乗ったとたんに窓が曇ったりしますからね。 ただ、湿度というのは、飽和蒸気圧というもので決まるのです。 そして飽和蒸気圧というのは、スタジアム内の気温で決まるのです。 温度が高くなると飽和蒸気圧も高くなります。 すると、湿度を計算するときの分母も大きくなります。 空気中の水分量は変わらなくても、気温が上がるだけで 空気は(相対的に)「乾いて」くるのです。 結露の逆の現象です。 水分量は変わらなくても気温が下がると 空気は(相対的に)「湿って」くる というのはわかりますね。 だから、試合開始時間にもよります。夜10時キックオフ、なら湿度も上がりやすいでしょう。 ま、あれだけ人数がいたら(48000満席なら)、それだけで昼間みたいに暑くなりそうですけどね。 ただ、ブラジルは多くが熱帯性機構です。中継でも 湿度86% とか言ってます。このレベルだと、観客のせいで湿度が上がる、とか言う以前の問題なんじゃないでしょうか。 風がどのくらい吹くか、にもよります。かなりオープンな構造の場合には、自然換気があるでしょうね。 屋内型に近い場合(特に他の国のドームなど)はエアコンと、気圧コントロールの影響が大きいでしょうね。 日本の家に付けるエアコンとはイメージがだいぶ違うと思いますよ。除湿機みたいに、空気中の水分を集めようとしたら、あっという間に水が溜まってしまいます。そうじゃなくて、スタジアムの中の空気を外に出す、というイメージで良いでしょう。その分、外からも空気を取り入れていますよ、もちろん。 ドームは一番わかりやすいですけど、閉鎖空間を「陽圧」に保っていますよね。日本のスーパーマーケットとか病院もそうです。中の方が少しだけ気圧が高いように保って、 中→外 の気流が自然に起きる ようにし、逆に外→中にごみ・ほこりが入りにくいようにしているのです。東京ドームみたいに「天井が落ちないようにするため」だけじゃないですよ。 それに、半閉鎖空間では、気積というものも計算しているはずです。日本でも、労働衛生などの関係上、気積をいくつ以上にしろ、ということが法律で決まっていますよ。 縦x横x高さ というあれです。そこに何人の人間がいるか、で気積をいくつ以上にしろというのが決まります。工場の天井とか絶対に高いですよね。学校の天井も普通の建物より高いことを知っていると思います。法律で決められているからです。 理由は、酸素欠乏にならないようにするため です。 スタジアムでも、あまり換気のない構造・あまり気積のない構造だと酸欠でばたばた人が倒れますよ。だから、それなりの気積があります。ということは、人間が出す水分を、吸収できるだけの大きな空気が、そこにはあるのです。 ブラジルでも、日本より立派なスタジアムを備えている可能性はあるでしょうね。「サッカー専用のスタジアム」というものへの情熱は、日本以上のものがあるでしょう。工事設計も、ブラジル以外の企業が請け負っている可能性がありますから、工業力が上だとか下だとか気にしなくて良いと思います。カザ不ス多ンのスタジアムはひどかったですね。 あとは、ブラジルですか?と聞いたもう一つの理由が、手抜き工事です。 スタジアムそのものは完成しているけど、付属設備がまだできていない、 とニュースになっていたじゃあないですか。もしかしたら、エアコンも予定の何分の1しか備え付けていないのかも知れません。 一つ意識しておいて欲しいですけど、海外旅行行ったことありますか? 不快指数というものは、湿度だけでは決まりませんよ。 日本は、梅雨以外は、かなり過ごしやすい気候なのです。だから、湿度何%というのが気になります。 でも、常に湿っている気候、または常に乾燥している気候の場所に住んでいる人たちは、湿度は日本ほど気にしていないんじゃないでしょうか。日本だって別に、天気予報で湿度を言ったりしませんよね。 同じ暑い国でも、 カラッとした暑さ、 じめっとした暑さ、 うだるような暑さ、 いろいろな暑さの国がありますよ。例え数字で見る湿度が同じでも。 と、いうわけで、 ・人が集まると空気中の水分は増えるだろう。 ・しかし、空気の温度も上がるだろう。 ・すると、湿度は上がりにくくなる。むしろ、温度が上がれば湿度が下がることもある。 ・でも、人間が感じる湿度は、湿度計で見る湿度だけでは決まらない。 ・スタジアムの形や、エアコンの性能にもよる。 ・外気温にもよる。気候にもよる。 ・湿度を気にする民族と気にしない民族がいる。 ・ブラジルの場合、湿度が86%と言っていても、テレビカメラが曇ったりしていないのだから、あまり気にしなくて良い。 というのが私の答えです。
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- QoooL
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#1です。お礼ありがとうございます。 なかなかピンポイントな情報をタイムリーには提供できませんでした。 民族によって湿度が高いことに対する不快の度合いが異なる、ということを予想していたのですが、 湿度90%前後は、どこのチームにとっても、かなり高くてつらかったようですね。 それでも、慣れている国民と慣れていない国民はいるかも知れませんが。 あと、同じ湿度でも汗をかく国民とかかない国民もいるでしょね。 湿度を左右するのは「飽和蒸気圧」という、空気にいくらまで水分が入りこめるか、という数値なので、人が集まればそれだけで多少熱気がこもり、「飽和蒸気圧」が大きくなって、湿度は上がりにくくなる、と予想します。 単純に湿度を下げたいだけなら、室温を上げれば良いのですよ。 空気中の水分量はそのままでも、湿度は下がっていきます。 室温を下げると湿度が上がる(結露する)現象の逆です。 一昔前のエアコンなら、「冷房」の他に「ドライ」運転というのがありましたね。 最近は再熱除湿が流行っていますが。 あれだけ大きなスタジアムなら、湿度だけでなく温度も同時にコントロールしていると思いますよ。 それに、水分はかなり拡散すると思います。
お礼
民族による耐性ということでしたら確かに結果からも南米にアドバンテージがあるようですね。 ありがとうございました。
お礼
質問のタイミングから「アレーナ・ペルナンブーコ・スタジアム(レシフェ)」ということでお答えいただいてもよかったのですが、 どっちにしても丁寧にありがとうございました。 結局影響は小さいということで、65%の湿度が観客のせいで75%になることは無いということですね。