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漁礁の局所的効果と全体からの位置付け
漁礁として海底にテトラや構造物を作るケースがありますが、これによって漁獲量が上がると耳にします。これは魚の住処が出来るからとのこと、そこで少し疑問があります。 1.住処、隠れ家という意味では、海底の地形が岩>礫>砂の順で魚影が濃くなるのか。 2.地球全体としては資源量が同じなので、漁礁の周りが魚影が濃くなれば、その周辺では薄くなるのでは。 以上ご回答よろしくお願いします。
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- hg3
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2に関して、もう少し補足します。 >イメージとしては1m2の板の上に砂鉄を一定量均等に敷き詰めた後に、 >等間隔に100mmピッチで9×9=81個の磁石を裏から当てます。 >磁石を当てたところは密になり、その周辺は疎になります。 というイメージが当てはまるならその通りだと思います。 魚が集まったところは数が増えるが、その周りは減ることになるでしょう。 しかし、生物の場合は、「繁殖」という特徴がありますから、以下のようなイメージの方が、より当てはまるのではないかと考えます。 2つ部屋の中に一定量のカビの胞子が存在し、十分な栄養分があるとします。 の一方の部屋の温度や湿度等をカビの繁殖に適した条件にすれば、その部屋のカビは増殖し激的に増えます。 しかし、一方の部屋のカビが増えたからと言って、隣の部屋のカビが減ることはありません。 もともと地域ごとにある一定量の魚と栄養分が存在しており、条件が揃った地域、例えば漁礁では、魚の繁殖がより進み、数が増える。しかし、それによって、その周り地域の魚の数が影響を受けるわけではないという考え方です。 まあ、実際は、いろいろな条件が複雑に影響していますので、そのように単純なしくみだけでは説明できないとは思いますが。
- hg3
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専門家ではありませんので、あくまで、一般論での回答ですが、 1.住処の多さという点だけみれば、岩>礫>砂の順ですが、魚の生息数は住処の多さだけでは決まりませんから、必ず 岩>礫>砂 になるとは言えないでしょう。 2.「地球全体としては資源量が同じ」という事についてですが、資源量=生物全体の生息数 ということを意味しているなら、正しくありません。つまり地球全体で魚やその他生物の数が一定という考え方が間違いです。 条件が揃えば、地球全体の生物の数が増えることもあり得ます。 よって、漁礁の周りが魚影が濃くなったからと言って、必ずその周辺が薄くなるとは限りません。
補足
回答有難うございました。 一定条件あればという前提を言っていなかったですね。 1に関してはその条件内では岩>礫>砂の順ですね。つまり根魚に於いては。 しかし、実際には回答者さんの言う通り回遊魚もありますので、海流も影響しこの通りにはならないことは理解しました。 2に関して、海中の生物(魚類、哺乳類、節足動物などの生物学上の消費者)の生息数の上限の縛りに植物プランクトン及び藻類の総量(その栄養素となるリン、窒素、カリの濃度)が決め手になるのかと思っていました。 例えば日本海(海流により流入流出はしますが)の3要素の総量は決まっているので、生産者である植物プランクトン及び藻類の総量が決まります。すると消費者の総量も限度があるので、漁礁等を設置して魚類をその周辺に集めると、周辺は魚影が薄くなる(ほんの周辺だけかも知れませんが)のではないかと考えたのです。 イメージとしては1m2の板の上に砂鉄を一定量均等に敷き詰めた後に、等間隔に100mmピッチで9×9=81個の磁石を裏から当てます。磁石を当てたところは密になり、その周辺は疎になります。 つまり漁礁の影響の及ぶ範囲であれば魚影が薄くなるのではないかと考えました。 その上で回遊魚はこの磁石の影響を受けずに自由に動き回るイメージですので、漁礁の有無に関係しない。 しかし、言われる通り外乱があるのでこの通りにはならないにしてもその影響はあるのかとは思います。 ・海底からの海流が少なくなり、全体的に湧き上がる3要素が減少する。 ・平均気温が上がる、または下がる。 ・雲が多くなるなどの理由で太陽からの放射が減る。または太陽放射そのものが変動する。