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なぜ半減期なのですか?
以前、核分裂とかの話の中で、半減期なるものを勉強した記憶があります。(過去のことなので、あまり記憶にありませんが・・・) 最近、薬理統計の話があって、そこにも半減期が出てきます。 そこで、疑問なのですが、なぜ半減期を使用するのでしょうか。 なぜ、「半減、半分」にこだわるのでしょう? なぜ、半減期がそれほどまでに重要な値として用いられるのかなど、半減期に関する情報をいただければと思っております。 よろしくお願いします。
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一般に、一定時間にこわれる確率が決まっているもの(原子核,分子等)の多数の集まりを考えると、その総量 Q が減る速さ(時間変化率)は、各時刻 t における総量 Q(t) に比例します。 このことを式で書けば、 dQ(t)/dt = -ν*Q(t) 、(νは定数) で、これを数学的に処理すると、Q(t)の形が以下のように決まります。 Q(t) = Q(0)*e^(-νt), …(1) あるいは、τ=1/ν として、 Q(t) = Q(0)*e^(-t/τ). …(2) この ν または τ の何れかを指定すれば、この物質のこわれ易さ(難さ)を示すことができます(τ は時定数と呼ばれます)。 ただし、ν や τ が何の値であるかを言葉で表現しにくいため、さらに次式のように変形して考えることがあります。 Q(t) = Q(0)*(1/r)^(t/T) …(3) ただし、T=τ*ln(r) です。 この T は、Q が、(1/r)倍になるのに要する時間という意味であることが直ぐ分かります。一番よく使われるのが、r=2 のときの T=ln(2)τ=0.693147τ を、(壊れ難さの)パラメータとする方法で、このときの T を半減期と呼んでいます。 このように、半減期はこわれ難さを表わす一つのパラメータに過ぎません。半減期を測定する場合も、実際に半分に減るまでの時間を測るわけではなく、適当な時間だけ Q の変化を追いかけて、その実験曲線を、上の(1)や(2)の式にフィットさせて、ν や τ を決めた上で、半減期に変換するということが行なわれます。
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こんにちは。 皆さんも言われているように、半分にはたいした意味は無いと思います。 物理の歴史的なものでしょう。 電気回路などでは「時定数」と云う言葉がありますが、半分でなく、、、7割くらいだったかな。
それは欧米人の精神構造です。ヤードポンド法に見られるように、重さでも長さでも貨幣単位でも、物事を分けるときはすべて1/2,1/4,1/8,1/16‥と、半分半分に分けるのが彼等の伝統です。 一般大衆に指数関数現象を説明するときは”最初の半分になる時間と、次の半分になる時間は等しい”と言ってます。
- ranx
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要は指数関数的に減少する場合の比例定数を求めたいわけですね。 解析的に処理するのならば、多分1/eになるまでの時間を使うのが 最も便利だと思います。(eは自然対数の底) ただ、それでは直感的に分かりにくいので、もう少し分かりやすい指標を 使いたい。で、1/3でも1/10でも何でもいいのですけれど、 手っ取り早く1/2になる時間を目安にしたということではないでしょうか。