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土地を寄進する、土地の所有者は?
国衙の取り立てから逃げるために貴族たちに土地を寄進するというような説明はよく見掛けますが、国衙の課税対象だった私有地を農民や武士が貴族たちに寄付したという事ですか?勝手に寄進していいんですかね。 国衙って何ですか?漢字が難しいし高校で日本史選択した人たちだけの常識言葉ですよね。荘園のように漢字変換できませんし一般的じゃないですよね?なぜ義務教育で普及させないのでしょうか。あまりにも希薄かつ表面的歴史教育に思います。つまり中学で社会満点でも私のように苦労するわけです。 全体的に日本史理解の肝を捕らえながらご教示お願いします。
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>貴族たちに寄付したという事ですか? 書類上は、都のエライ貴族様のものにすることです。そうする事によって、国司側の役人を追い払う事を期待できます。もちろん、寄進は勝手にでは無くて、貴族様に了解を得なければなりませんし、一応、「審査」のような事もあります。 >漢字変換できませんし一般的じゃないですよね? 漢字変換できないのは、教育の問題では無く、歴史の問題ではなく、PCソフトの問題ですよね。私のATOKなら変換できますが。義務教育では、「国衙」という役所ではなく、「国司」という地位・役職で習います。 >なぜ義務教育で普及させないのでしょうか 国司として習っています。数年前の大阪書籍中学歴史では2ページを費やして説明しています。しかし、この国司と荘園ネタは難しいし、テストで採点しにくいし、普通の人間は興味を持たないので省略されやすいです。 ☆今日でも、建築違反の取り締まり側の市役所職員が、自宅を違法建築してたりするように、中世では、荘園を取り締まる側の貴族が、広大な荘園を持っていたりしてました。 ☆「歴史でこれを習うべきだ」「あれを習うべきだ」「理科でこれを教えるべきだ」「音楽でこのうたを歌わすべきだ」・・・・ 厚くて重い教科書を運ぶのが大変ですし、一日9時間授業しなくてはならないでしょうねえ。
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- ithi
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no.2です。 国衙というのは国司の勤める役所のことです。国司というのは地方官です。中央の貴族とは違い、たいていは受領層という貴族です。 ちなみに前述した中央の貴族は参議か三位以上の上達部クラスの上流貴族を指します。地方官にとって自分たちの人事権を扱う中央の貴族や天皇の一族である上皇、法皇といった人たちはとても脅威でした。だから、彼らが絡むと荘園に手を出すことをためらうようになるのです。
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ご回答ありがとうございました。国家権力とは人だと言うことですね。
- ithi
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customarさん、おはようございます。 奈良時代に三世一身の法や墾田永年私財法が発布されます。 この法律は三世一身の法というのは耕した土地は三代までは私財化が認められる法律ですが、それを過ぎると国に返さなければならないのに対し、墾田永年私財法は永久に私財化する法律です。これによって人々の墾田意欲を促し、徴税の増大を図ろうとしたのです。しかし、私有を大幅に認めたため、結果的に公地公民制を崩すことになりました。これが墾田地系荘園です。 国衙の取り立てから逃げるために貴族たちに土地を寄進するというような説明はよく見掛けますが、国衙の課税対象だった私有地を農民や武士が貴族たちに寄付したという事ですか?勝手に寄進していいんですかね。 平安時代も中ごろになると摂関政治体制が確立し、各地のもともとの荘園領主たちは国衙のかける税金や役人たちが荘園に入ってくることを嫌うようになりました。そこで藤原摂関家のほか有力貴族、大きな寺院に名目上の荘園領主になってもらい、一定の得分を保障することで、その特権で国衙からの圧迫をなくすようにしました。自分たちはその事実上の荘園の支配権を持つことで基盤を確保しました。寄進地系荘園といいます。また、その反面、完全に公地公民制が崩れたため、本来中央貴族に入る収入がなくなり、そのため、寄進地系荘園からの収入で生活することを余儀なくされます。院政期になると、今度は院政を行う上皇や法皇などに寄進が集まるようになりました。 ちなみに国衙というのは国司たちが務める役所のことです。ここでは国司と同義です。 ただ、この説明だけでは不十分なので、下記のURLを参照してください。 寄進地系荘園 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%84%E9%80%B2%E5%9C%B0%E7%B3%BB%E8%8D%98%E5%9C%92 墾田永年私財法 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A2%BE%E7%94%B0%E6%B0%B8%E5%B9%B4%E7%A7%81%E8%B2%A1%E6%B3%95
お礼
こんにちは。 ご回答ありがとうございます。 Wikipediaで「職の体系」を参考に質問しました。受領に寄進していたが、それでは、という歴史の流れならば、受領(パチンコ県警みたいな)がまず寄進を受けていたという教えるのが手順に思います。そういう疑問です。国衙の正義ないし職権濫用が問題ではなくて国衙が味方として頼りにならないから中央権力(本家)だという単に癒着先の変化なのでは。もともと癒着していた時期を省くと省略では済まされず、歴史全体の認識を(総論を)間違う? 取り立てる国衙と逃げる農家が対立していたというステレオタイプ教育者はちゃんと教えてんのかという。 国衙と癒着していたという知識を強調しないからだと思った次第です。だから国衙を教育で扱えと。日本の専門家が作る歴史は歴史科学になっていないからそんな専門家は公金泥棒のインチキ和牛です。
- jkpawapuro
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国衙=こくが 私のPCでは変換ありますね。 律令時代の地方政府です。 寄進地系荘園の話ですね。 当時は中央政府が日本全国から直接徴税するのは非現実的ですから、徴税を行うのは国衙とよばれる地方政府です。 そして地方政府が貴重な物資を中央の朝廷に送ります。 墾田永年私財法が公布されて以降、自分で開墾した土地は自分の開墾した土地は私有地となるわけですが、地方はまだまだ実力社会です。 私有地は自分が実力で守らないと周りの地方豪族はもとより地方政府さえ土地そのものの強奪や税の要求を行います。 弱小地方豪族が自分で開墾した土地を守り抜くことができません。 そこで中央の有力者にこの新たに開墾した土地(荘園)の所有権を渡すんです。とはいえもちろんタダではありません。 荘園の所有権を中央の貴族に渡す代わりに、自分は荘園の管理人(実質的には支配者)として、荘園から収入を得る、そのなかから一定の金額を貴族に送るんです。 これで自分の荘園だった土地は有力貴族(藤原氏だったり天皇や法王だったり平家だったり)の土地です。 ここにちょっかいを出すということは中央の有力貴族にちょっかいを出すことになり、うかつに手出しできません。 こうやって地方の豪族は自分の荘園の安全な支配権を手に入れ、一部中央貴族による全国の土地支配が進んだのです。
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回答ありがとうございます。 私も改めてWikipediaなどでw再学習していますが、ひるがえって、歴史の教員や教科書は何にも身につく教え方をしてない公金泥棒だと思いました。国衙を抜きに成立しないでしょ、自国の体系的な歴史学習は。 しかしなんで国衙なんて字を採用するんですかね、当時から国衙だった(中国文化的に)由緒ある言葉なんですかね。 本題は。 南北朝・室町時代初期まで国衙は機能したのでしょうからその範囲で寄進の議論をお願いします。 まず農民や武士的な人らの私有財産だったわけですね。鎌倉時代でも。 Wikipediaによると寄進先は受領つまり国司つまり国衙という事になるようですが?国衙に寄進したという明確な教え方はなされていないように思います。そう教えずに都を思わせる貴族貴族では間違いを教えてる歴史教育でしょう。寄進系荘園とは国衙の貴族の私的管理地になったわけでしょう。国衙から逃げてないじゃん。全く逆じゃん、国衙と癒着したのでは。 地方の貴族の荘園になったのであり、中央の有力貴族の荘園にはなってないのでは。寄進や荘園の意味がよくわかりませんが。
お礼
普通の人間(^^;) お話はとても面白いです。 国司は習いますし漢字も易しいですが史実以上に義務教育の歴史認識内で影が薄いです。私の指摘は国司に関する詳細学習ではなくて国司が生きていないという点です。国衙なら場所としての実在論になります。幕府も本来は本陣という場所らしいではないですか(鎌倉幕府成立年変更などは本当に公金泥棒丸出しと思います、本末転倒教育。学問上の概念が数年前後するより大事な実態を認識させていない)。 違法建築もですが。 パチンコは現代の荘園ですな。あの巨大施設は荘園でしょ。 教科書は厚くなりませんよ。むしろ体系的な教科書でないならどんなに薄くても無駄話集です。文字数を同じにしたいなら国衙関連を登場させるかわりに他の登場人物を削る。たとえば運動の基本法則を書かない、軽視した物理の教科書で勉強に励んでも、マニアックなだけの、とんちんかん理工学者を増やしているだけ。その歴史カガク版を国衙に感じた(^^;)どうなってんのと。 漢字変換はいいとして、国衙は一般人の認識が低い言葉ですよね。地頭やら六波羅探題やらは有名ですが逆でしょ。まず国衙では。 本題として、書類上、というご指摘の事実性はどうなんでしょうか。土地支配に関して日本は、めちゃくちゃですからね、めちゃくちゃが事実ならそのめちゃくちゃ具合を正確に(まとめて)(体系的に)教えるのが(義務)教育です。