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文の骨格の解剖
日本語を勉強中の中国人です。下記の文の骨格を分析していただけないでしょうか。よく理解できません。それから、「祝祭」はいろいろな意味があるようですが、文中でどういうような意味でしょうか。 「奥の広場は本来サン・マルコへのヴィスタと宗教的な祝祭への、ポルティコに囲まれた集まりを誘う。」 また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えて頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。
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まず、最初に、わたしなりにわかりやすく書き換えてみると、 『奥の広場は本来、サン・マルコ(寺院)への眺望が効果的に見えるようにすることと、宗教的な祝祭のために、ポルティコに囲まれた空間に人々が誘われるように集まる動線を意識して作られた』 といった意味ではないかと思います。 原文は省略が多すぎるので非常に難解な文になっています。忠実に解剖すれば、 「奥の広場は本来、サン・マルコへのヴィスタ【を効果的に見せるため】と、宗教的な祝祭への、ポルティコに囲まれた【空間を通しての】集まりを誘う【ために造られた】。」 という構文になるでしょう。 ウィキの次の記述を参考にしました。 『サン・マルコ寺院の聖堂の正面部分は柱廊に囲まれた台形になっていて、実際より奥行きがあるようにみえる。この台形広場(piazza)に、海に面したサン・マルコ小広場(Piazetta San Marco)が続いており~』 広場が台形なので、遠近法によって実際より奥行きがあるように見えるでしょうが、そのような構造にしてあるのはなぜか? ということについての文ではないか、という気がします。 遠近法の構図になるため、サン・マルコ寺院の眺望が非常に奥深く見える。また、ミサなどのために集まった大勢の人々が、ボルティコを潜って寺院に吸い込まれていくような光景を演出することができる。 このようなことを筆者は表現したかったのでしょう。 「奥の広場=台形広場」と解釈しました。前後の文がわかると、また違った解釈になるかもしれません。 「ボルティコ=柱廊」は、屋根つきの廊下、回廊などという意味のようですね。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Piazza_San_Marco_with_the_Basilica,_by_Canaletto,_1730._Fogg_Art_Museum,_Cambridge.jpg の正面や左右に見える一階部分がボルティコの入り口なのでしょう。 「祝祭」は祝い事や祭りのことです。この寺院は元々礼拝堂だったようで、キリスト教のミサなどを指すのだと思います。
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- hakobulu
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#1です > この文の一番簡単な構造は「広場はサン・マルコへのヴィスタと祝祭への集まりを誘う」になるでしょうか。 : おっしゃるとおりです。 >しかし、もし「祝祭への集まりを誘う」までだけかかると、「サン・マルコへのヴィスタ」の部分の動詞がなくなりましたね。「を誘う」は「サン・マルコへのヴィスタを誘う」と「祝祭への集まりを誘う」とのようにそれぞれかかるかと思われますが、いかがでしょうか。 : そのように解釈することもできるかと思います。 わたしとしては、「ヴィスタ(眺望)を誘う」という構文がしっくり来なかったので、 「サン・マルコへのヴィスタ【を効果的に見せるためと、】~」のように、動詞が省略されていると解釈したわけですが、淡雪さんの解釈のほうが素直ですっきりするかもしれませんね。 >私の下記の理解でよろしいでしょうか。「奥の広場の役割は本来人びとが遠くからサンマルコの風景を見渡すことができることをさせることと、ポルティコに囲まれて人びとに宗教的な祝祭活動を行わせることである」 : こちらのほうが構文的にすっきりした解釈になりますね。 ただ、わたしとしては、「サンマルコの風景を見渡すことのために広場が作られた」というのは理屈に合わないように思ったわけです。 広場がなくてもサンマルコの風景を見渡すことはできるので。 文中の「この広場」が台形広場を指すとすれば、そうなると思います。 台形広場が無くても、手前は広いサンマルコ広場なのですから、元々眺望は確保されているはずです。 「サンマルコの風景を[効果的に見渡す]ことができるようにするため」に広場が作られた」なら理屈に合うでしょう。
お礼
再びありがとうございます。納得できました。何度もご親切に教えていただき誠にありがとうございました。
お礼
補足に引き続き、私の下記の理解でよろしいでしょうか。「奥の広場の役割は本来人びとが遠くからサンマルコの風景を見渡すことができることをさせることと、ポルティコに囲まれて人びとに宗教的な祝祭活動を行わせることである」。 ご親切に回答していただきありがとうございます。いろいろとても参考になりました。
補足
この文の一番簡単な構造は「広場はサン・マルコへのヴィスタと祝祭への集まりを誘う」になるでしょうか。「を誘う」はどこまでかかるのでしょうか。ご回答を読んで、なんとなく「祝祭への集まりを誘う」までかかるような気がします。しかし、もし「祝祭への集まりを誘う」までだけかかると、「サン・マルコへのヴィスタ」の部分の動詞がなくなりましたね。「を誘う」は「サン・マルコへのヴィスタを誘う」と「祝祭への集まりを誘う」とのようにそれぞれかかるかと思われますが、いかがでしょうか。