• ベストアンサー

時間と空間の、無限の空虚さを表現した俳句か短歌

諸行無常の概念……世界の無限の空虚さ、人間の心の空虚さ、時間の空虚さを表現しているような、俳句or短歌を 探しています。 当方俳句には疎いのですが、最近興味があり、恋愛系ではないスケールの大きなうたを探しています。 なお、うたの中に、「無常」「無我」「空」などの言葉を直接は用いずに、それを表現しているものを探しています。よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.3

芭蕉より二句ほど。 「荒海や佐渡によこたふ天河」 7月4日の夕刻、柏崎に着いて眺めた佐渡島のいかに大きく長かったことか。海原に横たえているその島影を見つめていると順徳天皇の、また日蓮上人も眺めた、その歴史の重みに思い巡らさざるを得ない。やがて雀色時に至るや蒼天には無尽の星屑が瞬き、とりわけ銀河は悠久の流れを湛えている。洋ノ原(わたのはら)に横たう佐渡島は歴史の流れを語り、天ノ原(あまのはら)に横たう銀河は自然の悠久を湛えている。夜半に降り出した雨音が波音と混じるのを耳にしていると、乾坤すらも暗冥の内に渾然と溶け込むに及んで、今やとうとう「佐渡<に>よこたふ」銀河であるかのような、時空融和の不思議な心象風景が露わになってしまったのかも知れません。 「此秋は何で年よる雲に鳥」 臨終の二週間足らず前に詠まれた一句。芭蕉自身が、下五の「雲に鳥」に至るまでは「腸を裂くほどの苦心をした」と伝えられているもの。古来「浮雲」は山辺に帰り、「倦鳥」は林に帰る(白居易)とか、「心ない雲は山間より出で、飛ぶに倦んだ鳥は還るを知る」(陶淵明)とも謳われているようだが、芭蕉の断腸の思いとは果たして「人生往く所を知らず」なのでしょうか。

eurohand
質問者

お礼

「荒海や佐渡によこたふ天河」は、まさに私が求めていた句です。 指摘されるまで気づかず……、まさにコロンブスの卵。眼から鱗でした! 勉強になりました。どうもありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • 31192525
  • ベストアンサー率20% (684/3418)
回答No.2

eurohandさん、こんにちは。 『墓がならんで そこまで波が おしよせて』(種田山頭火) 『たったひとりに なりきって 夕空』(尾崎放哉) おまけ 『おそるべき 君等の乳房 夏来る』(西東三鬼) 時間の空虚さを感じません?(笑)

eurohand
質問者

お礼

どうもありがとうございます。 どれもいい句ですね。 「墓」「たったひとり」というあたりが、ややダイレクトすぎたのが難点ですが、 勉強になりました。最後の句も、時の流れに思いを馳せたくなりますね☆

回答No.1

閑さや 岩にしみいる 蝉の声 ご存知のように『奥の細道』に収録されている松尾芭蕉が山形市立石寺に参詣した際に詠んだ有名な句です。 ご質問を読んでいてこの句が思い浮かびました。 空間を満たす凄まじい蝉時雨によって自らを含む世界が音に変換され、そのまま岩に染み入って永劫を過ごしている・・・かのような錯覚に捉われてしまいそうになったことを現した句なのだろうと勝手に解釈しています。

eurohand
質問者

お礼

ありがとうございます。 最後まで、BAにしようかと迷いました。 勉強になりました!

関連するQ&A

  • 「俳句・短歌」関連の言葉で、お教えください

    別に、 「歌はなにものも示さないことでなにものかを表現し美となる力を持っている」の意味するところをお尋ねしておりますがここでは、 「俳句はふたつのことをいう。短歌はひとつのことをいえばいい――佐藤佐太郎」 の、「俳句はふたつ」と「短歌のひとつ」をお教えください。宜しくお願い申し上げます。

  • 短歌・俳句がお好きな方、お願いします

    短歌・俳句がお好きな方、ご意見をおきかせいただきたくお願いいたします。 私は、仕事で、短歌と俳句の作品(趣味で詠まれている方の作品)に毎日のように触れさせていただく立場にある者です。 私自身は短歌と俳句には嗜みがなく、仕事上作品を拝見しますが、事務的に目を通させていただくのみです。作品の内容については、短歌と俳句の先生にそれぞれお願いしております。 嗜みのない私などが質問させていただくのは大変恐縮ですが、よりよい形を目指したいと思い、短歌・俳句を詠まれる皆様のお気持ちをおきかせいただけたらと思っております。 短歌・俳句の世界では、作品賞というものがありますが、お詠みになった短歌・俳句を、作品賞などに応募されるのは、どのようなお気持ちからでしょうか? 作品が選ばれた場合、多くの人の目に触れることにはなりますが、その反響というものは、本人には直接返る仕組みにはなっていないことが多いと思います(唯一あるとすれば、選者の先生の評を頂けることがある、くらいでしょうか)。 歌に共感した人が、日本全国に何人いたとしても、共感しあう状況にはならない形です。 (結社などのつながりのお知り合いの方が見てくださっていることはあると思いますが) 私が以前拝見した作品で、「短歌・俳句を心の拠りどころにしている」と、作品の傍らに書き添えている方がいらっしゃいました。 そのように書き添えられていることは稀ですが、短歌と俳句を詠まれる方の多くは、そのように感じていらっしゃるのだろうと、多くの作品を拝見して、感じました。 技巧的に優れた歌を詠むことを目標にして詠んでいるのではなく、「心の中を表現することで、(やりきれない気持ち・行き場のない気持ちに)救いを求めたい」、「心の中を表現することで、自分がその事柄に対峙した時に、どのように感じていたのかを、自分で理解して消化したい」、そのようなことを無意識のうちにも求めて、詠んでいらっしゃる、そのような印象を受けました。 しかしもしそうであるなら、選ばれた場合に多くの人の目に触れることになる賞などには応募せず、ご自身のノートに書き留めておくだけでも、その目的は達成されるのだろうと思います。 ところで、私自身、これまで短歌にも俳句にも縁がありませんでしたが、この仕事に縁を得て、短歌に興味を持ちました。将来、時間ができたらたしなみたいと考えております。 そして私自身も、もし自信作の短歌を詠めたなら、賞など、多くの人の目に触れる場所に、応募したいと思う気持ちが生まれるような気がしています。 それは、技巧の上達を認めてもらいたい気持ちからでは、おそらくないと思います。 しかし、応募したい気持ちにきっと自分はなるだろうと、どうして思うのか、自分でもつかめておりません。 詠んだ作品を、多くの方に見てもらいたいと思う気持ちは、その先に何を求めているから、生まれるのでしょうか? 拙い質問文ですが、よろしくお願いいたします。 無礼な質問でしたらお許しください。

  • アナタ or ご家族・ご親戚の俳句・短歌の【この秋の新作】をお教えください。

    爽秋の候といった感じの、いまの季節を表現している アナタ or ご家族・ご親戚の俳句・短歌の新作 (この秋の新作)をお教えください。 ※地域の人etc. 広く知られていない作家さんの作品も 歓迎します。何で見たのか出典を添えてください。

  • 教書に載っていた短歌、俳句もしくは詩に関して

    中学か高校か思い出せないのですが、国語(or現国)の教科書に載っていた短歌、俳句もしくは詩を探しています。内容は「幼い我が子に先立たれたものの、その地域には親より先に逝くこどもは親不孝だからという理由で父親が葬儀に参加できないしきたりがあり、こどもの葬儀のあいだ、家に残された父親」を詠んだ歌だったと記憶しています。(かなりあいまいですが、こどものくつした?のようなアイテムも出てきたような気がします) タイトルも断片的な文章も覚えておらず、いろいろな語句で検索をかけてみましたが、探すことができませんでした。 もしお分かりになる方がいらっしゃいましたら、作品名もしくは作家名を教えていただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

  • 「諸行無常」

    平家物語の祇園精舎の鐘の声から始まる 有名な1文 「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響き・・・」とあります。 諸行無常は 「この現実の世界のあらゆる事物は,種々の直接的・間接的原因や条件によってつくりだされたもので,絶えず変化し続け,決して永遠のものではないということ。これに諸法無我,涅槃寂静 (ねはんじゃくじょう) を加えて三法印 (さんぼういん) といい,仏教の根本説をなす。」ブリタニカ大辞典より引用 とあります。 絶えず変化をする永遠ではないものの響きってどういう意味なんでしょうか? 鐘の音が永遠ではない響き、ととらえているという意味なんでしょうか? 鐘の音が永遠ではない響き? 音はすべて永遠ではないしなぁ。前に学校で習ったんだろうけど、忘れてしまって。 どなたか説明をお願いします。 カテが違う場合には他へ移動します。

  • 昼でも星が見えますか?

    爛々と昼の星見え菌生え 炎昼の星見ゆること井のなかにかがやく星は群星にして など、短歌、俳句の世界では昼の星が出てきます。 井戸や煙突などの暗いところから空を見ると、昼でも星が見えるのでしょうか? よろしくお願いします。

  • お釈迦様本来の教えの範囲

    お釈迦様が自身で説かれた教えの範囲を教えて下さい. 最近仏教に興味を持つようになり関連する書物を読んだ者です. その中で仏教の教えの中にはお釈迦様が説かれたのではなく,後世の人間か中国を経由している間に付け加わった教えがあるような気がしてきました.お釈迦様本人が説いたとされる内容はどのような物でしょうか? ・諸行無常,諸法無我,涅槃寂静はお釈迦様の教えですよね? ・輪廻転生,六道は違いますよね? ・般若心経に出てくる空はお釈迦様の教えですか? 分かり易く纏められたサイトなどがあれば紹介してもらえないでしょうか? カテゴリが良く分からないのでここに投稿します(宗教を捜したのですが見つかりませんでした).

  • 1997年頃に発表された女流短歌の本を探しています

    1996or1997年頃にテレビで取り上げられていた女流短歌の本を探しています。 手がかりは、 ・その時期に発表されたもので、デビュー作である ・作者は当時、20歳そこそこの若い女性 ・歌の内容が恋愛での男性とのすれ違い、特に 性的な表現を含んでいたと思います。 *取り上げられた歌がたまたまそうだったのかもしれませんが。 当時、テレビで見て名前もメモせずに図書館で捜せるだろうと「探す本リスト」にいれたまま結局わからなくなって今に至っています。 もし、”あの短歌集かも”というのがありましたら 教えていただけると助かります。

  • 短歌や俳句に比喩の表現が多いのはなぜですか

    表現の仕方にも内容にも比喩が多いと思います。これはかなり本質的なことなのでは、と思うのですが、思考そのものが比喩であるという人もいるので詩の場合でも同じなのかなとも思います。しかし本当のところはわかりません。ご教示お願い申し上げます。

  • 有名な言葉で、好きなものを教えてください。

    有名な言葉 ・歴史上の人物が云ったとされる言葉 ・和歌、短歌、俳句、詩など ・小説など作中の言葉でもOK ちょっと興味がありまして、調べています。 オリジナルのものではなく、また「希望」とかそういう単語でもない、有名な言葉でお好きなものを教えていただけないでしょうか。 言葉に、艶とか色気(直接的な表現ではなく)を感じられるものだと、尚嬉しいです。 私の好きなものは 「三千世界の烏を殺し 主と朝寝がしてみたい」 です。高杉晋作、または木戸孝允の作とも諸説いわれる有名な都都逸です。 どうぞ、好きな言葉を教えてください。お願いします。