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時間と空間の、無限の空虚さを表現した俳句か短歌
諸行無常の概念……世界の無限の空虚さ、人間の心の空虚さ、時間の空虚さを表現しているような、俳句or短歌を 探しています。 当方俳句には疎いのですが、最近興味があり、恋愛系ではないスケールの大きなうたを探しています。 なお、うたの中に、「無常」「無我」「空」などの言葉を直接は用いずに、それを表現しているものを探しています。よろしくお願いします。
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芭蕉より二句ほど。 「荒海や佐渡によこたふ天河」 7月4日の夕刻、柏崎に着いて眺めた佐渡島のいかに大きく長かったことか。海原に横たえているその島影を見つめていると順徳天皇の、また日蓮上人も眺めた、その歴史の重みに思い巡らさざるを得ない。やがて雀色時に至るや蒼天には無尽の星屑が瞬き、とりわけ銀河は悠久の流れを湛えている。洋ノ原(わたのはら)に横たう佐渡島は歴史の流れを語り、天ノ原(あまのはら)に横たう銀河は自然の悠久を湛えている。夜半に降り出した雨音が波音と混じるのを耳にしていると、乾坤すらも暗冥の内に渾然と溶け込むに及んで、今やとうとう「佐渡<に>よこたふ」銀河であるかのような、時空融和の不思議な心象風景が露わになってしまったのかも知れません。 「此秋は何で年よる雲に鳥」 臨終の二週間足らず前に詠まれた一句。芭蕉自身が、下五の「雲に鳥」に至るまでは「腸を裂くほどの苦心をした」と伝えられているもの。古来「浮雲」は山辺に帰り、「倦鳥」は林に帰る(白居易)とか、「心ない雲は山間より出で、飛ぶに倦んだ鳥は還るを知る」(陶淵明)とも謳われているようだが、芭蕉の断腸の思いとは果たして「人生往く所を知らず」なのでしょうか。
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eurohandさん、こんにちは。 『墓がならんで そこまで波が おしよせて』(種田山頭火) 『たったひとりに なりきって 夕空』(尾崎放哉) おまけ 『おそるべき 君等の乳房 夏来る』(西東三鬼) 時間の空虚さを感じません?(笑)
お礼
どうもありがとうございます。 どれもいい句ですね。 「墓」「たったひとり」というあたりが、ややダイレクトすぎたのが難点ですが、 勉強になりました。最後の句も、時の流れに思いを馳せたくなりますね☆
- pupPeTeer119
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閑さや 岩にしみいる 蝉の声 ご存知のように『奥の細道』に収録されている松尾芭蕉が山形市立石寺に参詣した際に詠んだ有名な句です。 ご質問を読んでいてこの句が思い浮かびました。 空間を満たす凄まじい蝉時雨によって自らを含む世界が音に変換され、そのまま岩に染み入って永劫を過ごしている・・・かのような錯覚に捉われてしまいそうになったことを現した句なのだろうと勝手に解釈しています。
お礼
ありがとうございます。 最後まで、BAにしようかと迷いました。 勉強になりました!
お礼
「荒海や佐渡によこたふ天河」は、まさに私が求めていた句です。 指摘されるまで気づかず……、まさにコロンブスの卵。眼から鱗でした! 勉強になりました。どうもありがとうございました。