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チベット問題

 過去の質問検索で、いくつかのチベット問題の経緯を見てきましたが、虐殺や支配の経緯はおおよそ分かりました。しかし、そもそもチベットを支配することで中国にはどういうメリットがあるのか、まだ良くわかりません。  入植は確かに中国に利をもたらすかもしれませんが、数十万ともいわれる「解放軍」を派遣するだけの予算もただごとではないし、いくら中国が独裁的とはいえ国際社会の批判も予想されたでしょう。それでも敢えてチベットへ侵攻するほど、チベットは魅力的な土地なのでしょうか? 土地なら中国にいくらでもあるのではないかと思ってしまいますが・・。資源でしょうか? チベットで資源開発するだけなら、兵隊を動かさなくても、経済協力という形でチベットを取り込んだ方が、安上がりのような気もしますが・・・。  それとも印度との国境問題でしょうか? それだけとも考えにくいような気もしますが・・。

noname#7049
noname#7049
  • 政治
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質問者が選んだベストアンサー

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  • SCNK
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回答No.3

理屈で割り切れないのが領土問題ですが、やはり国防上の観点ではないでしょうか。 何しろチベットは天然の要害です。ヒマラヤ山脈でインドと国境を接しますが、両方の標高差は数千メートルに達します。いくら人口の多い中共であってもチベット付近の人口密度は低いですが、インドの人口は多いのです。チベットをインドの勢力下に入れられれば不利は明らかです。 チベットの領土は本来は、現在のチベット自治区より広く、言って見れば西側から昆明や重慶を伺えるでしょう。もしここまでインドが勢力を広げれば不安に感じるのも無理はありません。 中共にとってはチベットを領有しておけば、仮にインド軍が侵攻してきてもヒマラヤを越えてくるのですから各個撃破もできます。空襲されても人口が少ないのですから被害も極限できるわけです。 もうひとつの観点として、太平洋側からの侵攻に対して懐が深くなります。毛沢東時代に中共は主として太平洋岸にあった工業地帯を内陸に移動しています。これは米国からの核攻撃を考えてのことでしょう。 いずれにせよ大国にとって他国が介入してくるような状況は好ましくないのです。自分のテリトリーは自ら解決しようとするでしょう。小国は反対に、問題の国際化を図ります。それは自らコントロールする力が弱いからで、問題を他国間問題として、他国の力を利用しようとします。 これはインドも同じ事でインド洋とヒマラヤ山脈以南は他国の介入を嫌います。かつてセイロンやモルジブの騒乱にも軍隊を派遣しています。 両者の間にある国家の対応はなかなか興味深いものがあります。ネパールは中立政策をとっていて両大国の影響を自らの軍事力で排除するのが基本方針です。もっともかなり間接侵略されているのが現状ではあります。 ブータンはほぼ完全にインドの保護国化してます。寄らば大樹の陰ですね。そして実はその間にシッキムという国がありましたが、これなどはインドに領属してしまいました。チベットもその中共版です。小国が生き残るためには大国の力のバランスの間をうまく泳がなくては生き残れません。それに失敗したのがチベットとシッキムです。 なにか日本の行く末のように見える思いです。

noname#7049
質問者

お礼

ありがとうございます。やはり印度との関係という回答が多いようですね。 2さんの年表によると共産中国が誕生してすぐに、中国はチベットに目をつけているようですが、印度のチベット侵攻、そして共産中国への軍事的介入の危機というのは、さしあたって実際的な問題として考えられたということなんでしょうか? 少なくとも共産党はそう理解して先にチベットに触手を伸ばしたという理解で良いわけでしょうか。

その他の回答 (3)

  • mauro182
  • ベストアンサー率13% (55/396)
回答No.4

チベット族は中国の内陸地帯の非常に広範囲に住んでいます。四川省を絡めて、蘭州あたりまで。歴史的にも文化的にもラサに通じており、青海省あたりを押えようとすれば必然的に漢民族との混在地域だけではなく侵攻やむなしといった面が中共軍にはあったとみますね。

noname#7049
質問者

お礼

なるほど、中国国内のチベット族支配を固めるために、ラサまで支配を固める必要があったといことですね。これは思いつきませんでした。ありがとうございます。

noname#8058
noname#8058
回答No.2

 こんには、bondo007です。 ●チベットと中国の関係は次の通りです。 ○1949年10月、中華人民共和国成立。共産党政権はチベットの領有を宣言。 ○1950年、人民解放軍(PLA)が同地域に侵攻。このとき、中国寄りのパチェ・ラマ7世という僧侶が真っ先に中国による支配を受け入れた。 ○1950年、PLAチベットに侵攻。武力併合。 ○1951年、ダライ・ラマ14世も引き続き、中国よる支配を受け入れる。 ○1959年3月に首都ラサで反中国暴動が発生。PLAが「武力による鎮圧」という強硬手段に出ると、多くのチベット人がダライ・ラマ14世と共にインドに亡命。 ○1965年、中国はこの地域はラサを「区都」とする「チベット自治区」とし、中国の支配下に置く。 ●中国とインドの関係は次の通りです。 ○1914年3月、マクマホン英国全権大使が中印の国境(マクマホン・ライン)を提案。だが、中国は慣習的な国境を主張して、同案を一蹴。 ○1947年8月、インドがイギリスから独立。 ○1949年10月、中華人民共和国建国。 ○1950年、PLAチベットに侵攻。武力併合。 ○1959年3月、ラサで反中国暴動が発生。ダライ・ラマ14世はインドに亡命。 ○1959年8月、インド東部・チベット国境地域、インド・カシミール国境地帯両翼で大規模な武力衝突が発生。 ○1962年10月、PLAが中印国境地帯に侵攻。インド軍は敗走。この際、中国はブータン東方にあってチベットに接するアルナチャル地区と、ジャム・カシミール地方東部のアクサイチン地区を占領している。   ●メリット  物質的利益(資源等)という面では何のメリットもありません。ですが、中国はチベットが広いのをいいことに、核実験場をつくり、核廃棄物・産業廃棄物の捨て場にしています。「物質的な利益」が存在しない代わり、政治的な意義は大きいです。多くの国家や国際団体が中国の指導者にチベット問題を突きつけます。チベット問題は今や中国にとって最大の悩みに種です。ダライラマは独立を堅持しないと言っているのですから、中国共産党は、高度の自治を与えるという方式でチベット問題を解決し、西藏特別自治区をつくることもできるのです。そうすれば国外において「良いイメージ」を見せつけることが出来ます。  言わば、「政治的なゲーム」が目的なのです。「アメとムチ」=自治力は与える。だが、独立はさせない。台湾の問題も絡まってくるので、何としてでも中国はチベットの独立を阻止させたいのでしょう。    長文、失礼致しました。参考程度にして頂ければ幸いです。

noname#7049
質問者

お礼

中国とチベット、印度と中国の関係をすごく簡単にまとめてくださってありがとうございました。中国にとって、やはり印度との関係は大きそうですね。物質的には意味があまりなく、政治的な背景が濃いということがよくわかりました。 私はまた中国共産党は、本気で「(ダライラマという封建時代の象徴から)解放してやってる」つもりなのかなという気もしておりましたが、高度に政治的な問題なのですね。

  • pekopon7
  • ベストアンサー率41% (25/60)
回答No.1

そもそもなぜ人民解放軍がチベットへ侵攻したか?は、よく分かりません。すみません。 ただ、その結果、今現在「中国の一部」となっているのが現実です。ここでチベットの独立を認めると、中国国内の他の少数民族も続々と独立を求めることが予想されます。すると、中国国土は徐々に切り取られ・・・となるのを避けたいのではないでしょうか? 旧ソ連のその後(チェチェンとか)をみても思いますが、 民族問題は解決が難しいなぁと感じます。 解答でなく感想になってしまいましたね。お許しを。

noname#7049
質問者

お礼

早速のご回答ありがとございました。現在の中国政府にとって、チベットの独立を認めると他の少数民族にも示しがつかないというのは、そう思います。

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