• ベストアンサー

古文 なりの識別

図らざるに、恥をも与へられ、身の果つるほどのことにも及ぶなり。 伝聞推定にするとなんだか訳がうまくつながらないような気がしますし、問題集の解説には断定だと書いてあります。 しかし、「及ぶ」は終止形だと書かれています。この「及ぶ」の解説の記述が間違っていると思うのですがどう思いますか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • fumkum
  • ベストアンサー率66% (504/763)
回答No.1

おっしゃる通りだと思います。解説が間違っており、「及ぶ」は4段動詞の連体形だと思います。また、訳としては「断定」の方がしっくりきます。 さて、学校文法的に説明すると次のようになります。 まず、知っていらしゃるこのでしょうが前提として。 「及ぶ」は四段動詞で、及ば・及び・及ぶ・及ぶ・及べ・及べと活用し、終止形・連体形は「及ぶ」と同じ形をしている。 断定の助動詞「なり」は体言、活用語の連体形、副詞、助詞の接続する。 伝聞・推定の助動詞「なり」は活用語の終止形に接続する。ラ変型活用語には連体形に接続する。 つまり、四段動詞の「及ぶ」が終止形と連体形が同じ形なので、接続からは断定か、伝聞・推定の「なり」か識別ができないということです。 ここで、このような場合、「なり」の識別について次のような考え方があります。 「なり」が、話し手自身を主語とする述語に用いられている場合は、「断定」の助動詞。 逆に「なり」が、他人を主語とする述語に用いられている場合には、「伝聞・推定」の助動詞。 「図らざるに、恥をも与へられ、身の果つるほどのことにも及ぶなり。」の文に戻ると、恥を与えられた人物は話し手自身のようですし、「身の果つるほどのことにも及ぶ」も自分自身の身に及ぶ、死に至るの意味でしょうから、「及ぶ」は話し手自身を主語とする述語となりますので、「なり」は断定の助動詞の終止形であり、「及ぶ」は四段動詞の連体形ということになります。 以上、参考まで。

ghfjri
質問者

お礼

fumkumさん、私が質問した2つの質問に対し、的確な回答ありがとうございます。 しかも詳細な説明まで加えて下さり、本当にありがとうございました。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • 早稲田 商学部 2018 古文

    伝聞推定「なり」を選ぶ問題なのですが、 ロ)言い出せるなり ニ)宿直人の皆起きぬなり という二つの選択肢まで絞れて、 ロ)を 「言い出だす」の未然形+助動詞「れ」の終止形+伝聞推定の「なり」と解釈し、 ニ)を 「起く」の未然形+助動詞「ず」の連体形+断定の「なり」と考えたのですが、解答ではどちらも僕の解釈とは違って、ニ)が正解となっていました。 僕のどこが間違っているのか教えて欲しいです。 よろしくお願いします。

  • 古典文法 「なり」の識別

    古典の文法問題をやっています。わからないことがありました。教えてください。 ( )内の語を適当な活用形に直せ。 心に任す( まじ )なり。 「なり」 は 終止形接続の伝聞・推量の「なり」と 連体形、体言接続の断定の「なり」と二つ考えられると思います。 もし、この「なり」が終止形接続の伝聞・推量の「なり」ならば(まじ)→(まじかる)に、連体形、体言接続の断定の「なり」ならば(まじ)→(まじき)になるのかなと思うのですがどっちなのでしょう?どのようにして判断したらよいのでしょうか?文脈ですか? それともうひとつ質問なんですが、この問題の場合 連体形、体言接続の断定の「なり」だったら(まじかる)ではなくて(まじき)になるのは知っているのですが どうしてなんでしょう? お願いします。

  • 【古典】撥音便「ざ(ん)なり」について

    こんにちは。 助動詞撥音便は 「ず」「たり」「なり(断定)」「べし」「まじ」に 「なり(伝聞・推定)」「めり」がくっついたときになりえますよね? 「ざんなり」 についてですが、伝聞推定のなりは終止形接続ですよね? しかし「ず」の終止形にあたる「ざる」は存在しないことになっています どう解釈したらよいのでしょうか?

  • 古文について

    古文文法について質問です! 伊勢物語の一説です。 駿河なる宇津の山辺のうつつにも夢にもひとにあはぬ"なり"けり。 問、"なり"を文法的に説明せよ。 という問題でなりの直前の"ぬ"を打ち消しでとるか完了でとるかで接続の関係で"なり"を断定でとるか伝聞推定でとるのか変わってきますが解説には"なり"は断定となっています。つまり"ぬ"を打ち消しでとったということになりますがどのようにして"ぬ"を打ち消しと判断したのですか? やはり文脈でしょうか?

  • 古典の助動詞についてです

    助動詞の「なり」についてなのですが、 終止形に接続(ラ変型→連体形 ) →推定・伝聞 連体形に接続→断定 ラ変型の「なり」→推定・伝聞 形容動詞型の「なり」→断定 このように習ったのですが、ラ変型の「なり」の場合連体形に接続し、それは断定を表しますが、ラ変型の「なり」は推定・伝聞のはずではずなのになぜ、連体形に接続するラ変型の「なり」は断定なのでしょうか?

  • 古文です。(大学受験生です。)

    こんにちは。 よろしくお願いします。 (1)などかくわすれつるならむ。 の「なら」は「つる」が「つ」の連体形だから、ラ変の連体形につく、「伝聞推定のなり」か「断定のなり」か、分かりません。見分け方を教えてください。 (2)人のたはやすく通ふまじからむところに、跡を絶えてこもり居なむと思ひはべる「なり」。 の「なり」はこれもラ変なので見分け方が分かりません。 (3)人はただ無常の身に迫りぬることを心にひしとかけて、束の間も忘るまじきなり。 の最後のなりは、「まじ」の連体形についているから断定のなりでいいでしょうか? よろしくお願いします。

  • 古文の「ざなり」について

    古文に出てくる「ざなり」なんですが、あれの元の形って「ざるなり」ですよね? そうしたら、「ず」の連体形+「なり」なので「断定」の意味だと思うのですが、どうして「伝聞・推定」の意味になるのでしょうか? 分かる方いたら、解答よろしくお願いします。

  • 「なり」について。(古文)

    明けぬといふなれば、御堂よりおりぬ。 問題集で上の一文の「なれ」の識別を問う問題があったのですが、答えは推定の「なり」ということでした。 わたしは、「明けたといったそうなので、御堂から降りた。」と考えて、この「なり」は伝聞だと考えたのですが、間違いでしょうか。

  • 助動詞「なり」の判別

    宜しくお願いします。 古典文法、助動詞の判別についてです。 助動詞「なり」について、以下のような場合、伝聞推定か断定かどう判別するのか教えて下さい。 ~といひたるなり 上記の場合、完了の「たり」がラ変型活用なので接続では伝聞か断定か判断できないと思うのです。 「なり」がラ変型のものに付く場合の判別は文脈によるしかないということなのでしょうか。 詳しい方、ご教示お願いします。

  • 「思へるなり」の「なり」は?

    完了の助動詞「り」の連体形の後に「なり」が接続して、 思へるなり といった表現になっている場合の「なり」は、ラ変型の連体形に接続しています。理論的には、断定でも伝聞推定でも構わないと思いますが、これまで見た用例だと断定ばかりだったような…考え方と用例を挙げていただければ助かります。よろしくお願い致します。