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早稲田 商学部 2018 古文

伝聞推定「なり」を選ぶ問題なのですが、 ロ)言い出せるなり ニ)宿直人の皆起きぬなり という二つの選択肢まで絞れて、 ロ)を 「言い出だす」の未然形+助動詞「れ」の終止形+伝聞推定の「なり」と解釈し、 ニ)を 「起く」の未然形+助動詞「ず」の連体形+断定の「なり」と考えたのですが、解答ではどちらも僕の解釈とは違って、ニ)が正解となっていました。 僕のどこが間違っているのか教えて欲しいです。 よろしくお願いします。

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回答No.2

ロ)は 動詞「言い出す」の命令形(已然形とも)である「言い出せ」  + 完了を表す助動詞「り」の連体形「る」   + 断定を表す助動詞「なり」の終止形「なり」 で、意味は「発言したのです」「言ってお伝えしたんです」といったところ。 ニ)は、「起きぬなり」の部分だけ取り上げると 動詞「起く」の連用形である「起き」  + 完了を表す助動詞「ぬ」の終止形「ぬ」   + 伝聞推定を表す助動詞「なり」の終止形「なり」 で、全体の意味は「宿直していた人たちがみんな起きた(起床した)ようだ」といったところ。 以上が品詞分解です。 まずどの点が間違っているかと申しますと、「言い出す」の活用の解釈です。 これは未然形なら「言い出さ」となります。 また助動詞「れ」というものはありません(これが123123123123llさんの単なるタイプミスであると良いのですが……)。 また完了の「り」に伝聞推定の「なり」は続きません。「だったら『~だったようだ』という意味を表すのにはどうしたらいいのか?」という疑問が湧いてくるかもしれませんが、そういう時の助動詞は「けむ」を用います。 ニ)のほうですが「起く」は上二段活用ですので、 「起きぬ」は、たしかに ・「起く」の未然形「起き」+助動詞「ず」の連体形 ・「起く」の連用形「起き」+助動詞「ぬ」の終止形 の両方の解釈が成り立ちます。 しかし、一般に「ず」のあとに断定の「なり」が続くときは 「起きざるなり」のように「ざる」の形を使います。 ですから、ここでは後者の解釈のほうがノーマルであろうと判断できるわけです。 蛇足とは思いますが、 ・断定の「なり」は用言の連体形に続く。 ・伝聞推定の「なり」は、ラ変以外の動詞では終止形、ラ変・形容詞・形容動詞では連体形に続く。 この点はOKですよね?

123123123123ll
質問者

お礼

詳しくありがとうございます!! どこを間違えていたか明確に理解できました! とても助かりました!!

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  • Nakay702
  • ベストアンサー率80% (9722/12094)
回答No.1

>伝聞推定「なり」を選ぶ問題なのですが、ロ)言い出せるなり ニ)宿直人の皆起きぬなり という二つの選択肢まで絞れて、ロ)を 「言い出だす」の未然形+助動詞「れ」の終止形+伝聞推定の「なり」と解釈し、 ニ)を 「起く」の未然形+助動詞「ず」の連体形+断定の「なり」と考えたのですが、解答ではどちらも僕の解釈とは違って、ニ)が正解となっていました。僕のどこが間違っているのか教えて欲しいです。 ⇒以下のとおりお答えします。 ・ロ)「言い出せるなり」  =「言い」(「言う」の連用形)+「出〔いだ〕せ」(「出す」の連用形)+「る」(自発の助動詞「る」の終止形+「なり」(指定の助動詞「なり」の終止形)。 ・ニ)「起きぬなり」  =「起き」(「起く」の連用形)+「ぬ」(完了の助動詞「ぬ」の終止形)+「なり」(伝聞推定の助動詞「なり」の終止形)。 以上が私の解釈です。 比べてみれば、お分かりのように、123123123123llさんの解釈とはだいぶ違いがありますね。ただ、私は、現代文なら外国人に教えたことはありますが、古文については、あまり自信ありません。というわけで、回答に間違いがあるかもしれませんが、その節はどうぞ悪しからず。

123123123123ll
質問者

お礼

英語だけではなく、古文の質問にも答えてくださるなんて驚きです!! ありがとうございます!! 理解できました!!

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