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太平洋戦争で、もし日本にドイツの兵器が生産できたら

太平洋戦争で、もし日本にドイツの兵器が生産できる技術があったら、戦局はどのように変化したでしょうか? ただし、ドイツ軍が1945年までに実戦使用した全兵器を、日本軍は1940年から生産できるとします。 例えば、Ta-152(戦闘機)、パンターG型(戦車)、8.8cm FlaK 37(対空砲)、StG44(突撃銃)、Panzerfaust 100(対戦車擲弾発射器)、SEETAKT(レーダー)なども生産可能です。 一方、国内の資源量は変わらないとします。 空想の話ですが、よろしくお願いします。

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  • eroero1919
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回答No.7

そりゃ分かってると思いますが、5号パンターも、6号タイガーも、重戦車は大量の鋼鉄を必要とします。さらにその重戦車を南の島へ持っていくとなると、しっかりした大型クレーンを持った立派な輸送船を使わなければなりません。日本軍は対潜能力が低かったので、大戦中盤から輸送船をボカスカ沈められてしまったので「戦車を送りたいけど、船がない」という事態になるでしょう。実際、大戦末期は本土決戦に備えて大量の戦車が生産されましたが、それが前線に送られなかったのは「船がない」という事情もありました。 また連合軍兵士を震え上がらせたハチハチですが、太平洋戦線では1000mを超える距離での撃ち合いというのはあまり起きなかったので、大きすぎて使い勝手は悪かったでしょう。南の島できちんと運用するためにはコンクリートのトーチカに入れないといけないでしょうが、そうなると目立つし射界も限られるので、米軍の戦車は近づかなければいいだけです。 意外に思うかもしれませんが、米兵の手記を読むと「戦車は役に立たない」と書いてあることが多いんですね。日本軍が主力にしていたのは47mmの速射砲でしたが、あまり大きくないせいもあって隠ぺいしやすかったようです。だから、「戦車がやられて初めて対戦車砲があることに気が付いた」ということが多かったそうですよ。威力不足は口径の問題ではなく、弾丸の質が悪かったためです。実際、沖縄戦で米軍は一度戦車部隊単独で攻撃をかけたことがあったのですが、結構な損害を出して失敗し、以降、歩兵の支援なしで戦車部隊が運用されることはありませんでした。 ただ日本兵の手記ではM4シャーマン戦車に手も足も出ないというものが多かったので、パンツァーファウストつまりバズーカ的な武器があったらもっと米軍を苦しめたでしょうね。ただし、ああいうバズーカ的な兵器は命中率が悪いんです。米軍も独軍もそれはある程度しょうがないと目をつぶったのですが、日本軍つうところは根本的に貧乏でございますので、「ハズれる可能性が高い兵器」なんていう贅沢はできなかったんですね。低コストで生産できて運用がしやすい迫撃砲を日本軍があまり積極的に使わなかったのも、「命中率が悪い」からです。 だから、MG42とかStG44なんかも運用不可能です。あんな発射速度が高い武器なんか使ったらあっというまに弾丸が尽きてしまいます。資源量の前提が変わらないんだから、いくら高性能の兵器を揃えたところで弾がなければ戦うこともできません。 よく「軍事マニアは兵器のカタログスペックばかりを語りたがって補給については理解しようともしない」といわれます。また、日本軍が前線の事情ばかりを優先し、補給戦で敗北したということもいわれます。生産・補給面について語らなければ、それは日本軍が犯したあやまちと同じ轍を踏んでいることなんですよ。 私個人が思う日本軍にあったらいいなという兵器は、通信技術全般と、ヘッジホッグです。とにかく当時の日本の通信技術はレベルが低くて、まともな無線通信機もなかったし、同じ技術の応用であるレーダーとソナーの性能もとても低かったのです。レーダーの能力が低かったので空襲では何度も奇襲に遭い(それでトラックもサイパンも壊滅しました)、ソナーの能力が低かったので潜水艦に輸送船がボカスカ沈められました。また対潜兵器も第一次大戦の頃とあまり変わらない時限信管方式の爆雷しかなかったので、日本の駆逐艦は米軍の潜水艦に対して有効な打撃を与えられませんでした(それでも、潜水艦乗組員にとっては駆逐艦に追われることは精神的には大変なストレスだったようですが)。

Chihatan55
質問者

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史実に基づく詳しい分析ありがとうございます。 とても参考になりました。

その他の回答 (13)

  • k16399638
  • ベストアンサー率33% (342/1035)
回答No.15

まず、資源の量が変わらないのなら、史実以上に弾丸を消費する突撃銃はつくってもムダです。パンツァー・ファウストも使い捨てなので同様です。88ミリ高射砲は本家ドイツでも、 「砲弾の消費率に対して効果が少ないから、金属を使う高射砲砲弾の生産を縮小して航空機作ろう」 という意見が真剣に討議されたので、日本が持っていてもムダです。日本の現実の軍需生産力の3割が弾丸生産でしたが、それでも帝国陸海軍の需要を満たせませんでした。なので、それ以上に弾丸をつかうドイツの兵器があっても、有名な兵隊川柳の、 たまにうつ、たまが無いのが、たまに傷 となります。 基本である歩兵装備がつかえないので拠点防衛は史実通りになり、戦局には大きな違いはないでしょう。 航空機がつかえると言われそうですが、資源の量が変わらないので、 ガソリンがありません。 航空油脂もありません。 エンジンやターボをつくるニッケル以下特殊金属もありません。 なので、射撃統制レーダーのゼータクトを造っても、航空機がダメ、高射砲もダメですから、ムダです。電力や電線、といった社会インフラも追いついていないので、レーダーが動いたとしても、東京、大阪、名古屋で少し動くだけでしょう。で、動いても、爆弾はふってきて結局おなじです。 空想のオチは、 できるけど、金属も燃料も、冶金技術も電力もない、だめじゃん、 です。

Chihatan55
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 やはり、資源と弾丸がないと、どうしようもないのですね。

  • kuni-chan
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回答No.14

 兵器に対する戦略が違うのですから、有っても宝の持ち腐れです。

Chihatan55
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 参考になりました。

noname#229784
noname#229784
回答No.13

 自分は少し肯定的です。 それは航空機エンジン生産技術さえあれば、米英並みの重戦闘機がつくれたからです。 やっぱ制空権がものをいいます。  B29の防空戦闘も、ME262とR4Mロケット弾の組合せがもっと早く実用化出来ていれば・・・ってのもあります。  陸上戦闘ではパンツァーファウストがほしいくらいですよね。いくら戦車があっても運べないのと、航空攻撃の的になるだけです。  対潜水艦用のレーダーがあれば、シーレーンの維持も容易になり、戦争はより長期化していたかもしれません。  また、逆に航続距離の長い零戦をドイツで作っていれば、バトルオブブリテンにおいてもロンドン上空で爆撃機を護衛することが出来、多少は戦局が変わったのではないでしょうか。  まあ、原爆と物量で最終的におしつぶされてしまうのは覆せません。

Chihatan55
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 航空機の戦いで少し有利になったかもしれないという部分がとても参考になりました。

  • AandZ
  • ベストアンサー率25% (8/31)
回答No.12

戦争は日本の敗戦です。 理由は簡単。 そもそも日本が日米戦争に突入する前に何処から、石油、鉄鉱石などの戦略物資を輸入していたか? 答え、米国。 なんと石油の7割を米国から輸入していて、どうやって日本が米国に勝つの? その以前に、戦略物資を米国に依存していたら、戦争する相手じゃないってわかるじゃろ。 だからバカでない人は、全員が米国との戦争で勝つ方法は唯一、講和しかないと知っていた。 持久戦で日本は米国には、全く歯が立たないのは最初からわかっていたんだよ。 にも関らず日米戦争をした、当時の軍部官僚どもは、なにを考えていたかというと、今の官僚と同じく陸軍は陸軍の、海軍は海軍の省益だけを考えていたから平気で戦争が出来たの。 高橋是清の様に日露戦争をギリギリで戦った人々は、陸軍が始めた日中戦争の愚劣さを知っていたから、軍事予算を削減して、中国から撤兵させようとして、暗殺されるんだ。 そういえば、三国同盟に反対した山本五十六も暗殺の危険を回避する為に、最前線の連合艦隊司令長官に就任したんだったなあ。 今も昔も、エリート官僚というのは、一度でも省益に飲み込まれると国益を忘れて暴走する。 だから官僚の首は、容易に政治家の手で叩き切れるように、いまからでも遅くないから今の官僚制度を破壊して変えないとね。

Chihatan55
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 最初から資源の面で歯が立たないことがわかっていたのですね。

回答No.10

日本人は頭悪くて陰気なんだから無理に決まってるじゃん。 日本人の悪い癖だが、ちょっと技術が向上したと思ったら、70年前も今と同じく技術が高かったと思ってる。 しかも自分達が生み出した技術じゃないから愛着が湧かない。 日本人が熱し易く冷め易いのは、結局は自分達が生み出したものではないから。 http://okwave.jp/qa/q7993445.html 参考

Chihatan55
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 「自分達が生み出した技術じゃないから愛着が湧かない」という部分は、特に実感するものがあります。

回答No.9

何故そんな性能の悪い兵器を使わねばならないのですか?兵器マニアの悪い所の一つですが、日本の兵器はクソでドイツは最高と思っている点です。 Ta-152なんて性能の悪い飛行機を作る位ならキ94を実用化した方が良いです   パンター戦車 どこで運用するのでしょう?現在の日本ですら本州は45t戦車しか走れません。パンターは最新の10式よりも重いんですよ。当時の日本で運用したら地面にめり込んで擱坐終了です。ちなみにシャーマン戦車も同様に重すぎて擱坐しますからw あと、ドイツの戦車は豆腐装甲でガソリンエンジンだから敵の大砲の射程外から運用せねばなりません。日本は国土が狭いので長射程砲前提の戦車は使い物になりません。   8.8cm FlaK 37 九九式八糎高射砲というライセンス砲がありますけど…   StG44 射程は短いは弾は60発しか支給されない銃で戦うんですか?クルツ弾だと威力が無いのでジャングルで使えるかわかりませんよ。StG44は短機関銃の代替えには良いかもしれないけど小銃の代替えにはならないかと…   パンツァーファウスト 日本でもロタ砲(和製バズーカ)や45mm携帯対戦車ロケットを開発し終戦時には配備が開始されはじめてましたけど…そもそもドイツ製の性能の劣る成型炸薬弾を使う位なら日本で改良したタ弾を使いたです。 本土占領されたような国の兵器なんて要りません。日本は連合軍から奪った土地(東南アジア)は占領したままで本土決戦もやっていません。

Chihatan55
質問者

お礼

詳しいご回答ありがとうございます。 全く違う視点からのご回答で、とても参考になりました。

  • makocyan
  • ベストアンサー率39% (1039/2623)
回答No.8

 資源量が問題なんですけどね。 Ta-152:オクタン価の高い航空燃料が調達できないので、多分性能を発揮できません。 パンターG型:燃料をバカ喰いしますし、タングステン不足で砲弾がまともな性能を発揮できないかも。 8.8cm FlaK 37:砲を生産できても精密な時限信管が製造できないので、あたりません。 StG44(突撃銃):ばら撒くだけの弾を生産できないですし、輸送主力が馬匹なので前線に充分届けられません。 Panzerfaust 100:小銃弾でさえ運べないのに、7kgもあるものを多量に運ぶ手段がありません。 SEETAKT:レーダーは末期にはそれなりに揃っていたよね。でもドイツのはPPI方式じゃないので、そんなに使い勝手は良くないんじゃないかと。  ということで、さして変んないかと。

Chihatan55
質問者

お礼

詳しい分析ありがとうございます。 やはり資源が問題なのですね。

noname#208392
noname#208392
回答No.6

でも、ドイツだってあの戦争負けたんでしょう? パンサーを開発して、キングタイガーを開発して、その他いろいろな点で、連合国の技術者をアッと言わせたけど、やっぱそれだけじゃ戦争は勝てないわけですよ。 V2なんか、当時の技術では撃ち落とせなかったわけですけど、大勢に影響はなかった。 日本の技術だってそう捨てたもんじゃなかったでしょう? ゼロ戦とかね。 戦力としての飛行機の評判があまり確立していない時代に、飛行機だけで戦艦沈めて見せたのも日本でしょう? その日本海軍が、大和だの武蔵を建造するのはなんか矛盾を感じるけど。 最近の例でいえば、フォークランド紛争の際に、アルゼンチンがエグゾゼでイギリスの船を何隻も沈めて、イギリス海軍を震え上がらせましたが、アルゼンチンは戦争全体には勝てなかった。 ・・・・エグゾゼ売ったフランスだけが、いい目をみた。 結局、戦争の行方ということに対する技術力の貢献度って、案外少ないのではないでしょうか。

Chihatan55
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 参考になりました。

  • tpg0
  • ベストアンサー率31% (3785/11963)
回答No.5

>一方、国内の資源量は変わらないとします。 そもそも、石油資源が輸入出来ないような状況に追い込まれてアメリカに宣戦布告したのですから、高性能戦闘機を生産しても満足に飛行させる燃料がないです。 太平洋戦争末期は航空機の燃料を造るために民間人が「松ヤニを採取して協力した」ぐらい燃料に困窮するような日本が資源豊富な工業大国であるアメリカに宣戦布告をしたことは、私の父親(当時、軍需工場勤務)も含み、一般民間人でさえ無謀と東条内閣に不信感を持ってたのです。

Chihatan55
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 参考になりました。

  • pri_tama
  • ベストアンサー率47% (678/1421)
回答No.4

>戦局はどのように変化したでしょうか?  変わらないか、現実以上にあっさり敗北すると思います。  (海戦初頭に必要とされた兵力に対する資源が、相対的に減ってしまう…。)  そもそも、太平洋戦争で日本が負けたのは制海権を維持出来なかったからであり、ドイツの兵器はこの制海権維持にはまったく向きません。  (数々の海戦で敗北した事と、アメリカの潜水艦の跋扈を許した。)  まだ、イギリス軍を参考にした方がより良い結果を得た気がします。  (日本と同様に潜水艦[Uボート]との戦いを経験し、日本とは異なりある程度対処できていた。)  ドイツの兵器を生かす場面て、戦局とはあまり関係ない中国戦線か、敗北が迫ってきた末期の島礁戦位しかなく、それとて史実と同様に補給を遮断されれば無価値化します…。  ドイツのレーダなどの早期警戒網もフランス等がドイツより西側にある事で生きて来るものです。  (ドイツ本国よりずっと西側で敵の襲来を察知できるからこそ、本国の防空戦力が迎撃の準備をする事ができる。)  日本の主要な都市が海岸沿いである事から、東からの航空機の襲撃[一応民間船を挑発して警戒網を東に伸ばす事はやっているが、ドーリットル空襲以降徹底体的に米軍によって撃沈されている]には対処する時間がまったく無い…。  (当時のレーダーの探知距離[数十~百数十Km程度]では、時速数百Kmで飛行するする爆撃機の迎撃には間に合わない)

Chihatan55
質問者

お礼

詳しい分析をして頂き、ありがとうございます。 ドイツの兵器は制海権維持に向かないのですね。

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