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コンゴ民主共和国 東部紛争について

コンゴ民主共和国 東部紛争についてですが、どうすれば紛争を停止させ、安穏な国へと移行させられるでしょうか? ・国がキチンと統治出来ていない事が最大の問題だとは思います。 ・本来なら、アフリカの安定した国の代表がアフリカ連合と連携し、救うのがベストだと思います。 ・紛争地帯は、東部の国境付近の村であり、コンゴ民主共和国全てに紛争があるわけではありません。 ・アメリカのオバマ大統領は強い懸念は持っているようです。 また、コンゴ民主共和国に詳しい方、現在の情勢を教えていただけると有り難いです。

  • ks5518
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  • ベストアンサー
  • DieMeute
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回答No.2

>現在の情勢を教えていただけると有り難いです。 回答・・・2009年3月にコンゴ政府と反政府勢力の中でも大きな勢力のCNDPとの間で「3月23日合意」という和平合意が結ばれ、CNDPはコンゴ国軍に統合される事になりました。 この時、CNDPのンタガンタ将軍は以前から国際刑事裁判所から戦争犯罪の容疑で逮捕状が出されていましたが、コンゴ政府のカビラ大統領は融和政策を重視し、ンタガンタ将軍を逮捕するような事はありませんでした。 そして、ある程度、コンゴでの紛争は和らぎます。 2011年11月の大統領選挙においてカビラ大統領が再選を果たしますが、ここで選挙に不正があった等、カビラ大統領への批判が出てきます。こうした国内からの批判と、以前からンタガンタ将軍を逮捕しない事について国際社会から批判されていた事もあり、コンゴ政府は微妙な情勢になります。 こうした情勢を改善するためか政府がンタガンタ将軍を逮捕するという情報が流れます。 ここで旧CNDPの兵士達がコンゴ軍から離反し、再び政府との戦いを始めます。 「3月23日の合意」が守られておらず兵士の待遇が悪い事とンタガンタ将軍を守るための反乱だという事です。 そのため組織名を「March(3月)23日の合意」からとって「M23」としたそうです。 M23は政府に対して戦いを始めますが、6月に国連の調査チームから、M23は隣国のルワンダから資金、武器、弾薬、訓練された兵士を提供されているという報告書が出てきます。 この報告書に対しルワンダは7月に全面否定の書類を国連に提出します。 しかし、ルワンダの主張は多くの国に受け入れられず、アメリカ、EU各国などがルワンダに対する経済援助を凍結しました。 そうする間にもM23は勢力範囲を広げ11月20日には東部の重要都市ゴマを制圧し政府軍の兵器等を大量に入手しました。 ゴマには国連の平和維持部隊もいましたが、市街戦により一般市民が危険に曝される事を懸念し、M23に対抗措置をとる事はありませんでした。 コンゴ政府軍とM23は一進一退の戦闘となり膠着状況となります。 また国連や周辺諸国首脳がM23にゴマから撤退するよう勧告をします。 こうした状況にM23も歩み寄りの姿勢を見せたのか、コンゴ政府と協議するためにゴマから撤退すると発表し、12月1日にはゴマから撤退を完了しました。ただし民間人に偽装したM23の兵士がゴマ市内に潜伏しているとも言われます。 M23はコンゴ政府の対応次第ではゴマに戻り戦争を再開するとも宣言しています。 以後、M23とコンゴ政府の間は小康状態になります。 今年の2月24日にコンゴとコンゴ周辺諸国がコンゴの主権と領土を守るために協力するという協定を結びますが、これは国同士の協定で反政府武装組織は参加していません。 コンゴ政府とM23の戦闘により大量の難民が出ました。暴行、略奪もあった他、M23では少年を強引に拉致、徴兵して少年兵に仕立て上げたとも報告されています。 問題はM23だけではありません。北キブ州にはM23だけでなく多数の反政府武装組織があり、その数は30以上とも言われています。 今月3月7日にはそうした組織の一つAPCLSが北キブ州のキチャンガで攻勢をかけ戦闘となっています。 また、問題はコンゴ政府軍にもあります。国連はコンゴ軍の一部が大規模なレイプ事件を起こしたとして、コンゴ政府に二部隊の活動停止を求めています。 つまり、コンゴ東部は反政府武装組織が乱立し、政府軍すら規律が守られておらず、略奪、暴行などで一般市民は苦しめられ、多数の難民が出ている状況です。 なお、国連はコンゴの平和維持軍の増強を望んでいる他、国連事務総長が今月3月7日に特殊部隊の派遣も望んでいますが、各国がこの要望に応じたという話はまだありません。 >どうすれば紛争を停止させ、安穏な国へと移行させられるでしょうか? 回答・・・国連平和維持軍の大幅な増強とコンゴ政府軍の建て直し。 国連平和維持軍の兵士の給料は国連から出されます。そのため経済状況の悪い国には国際貢献の名の下に、実際は外貨獲得の手段として兵士を派遣している国もあります。そのため、積極的に危険な任務に携わるよりも、それを忌避する傾向にある場合もあります。 またコンゴの平和維持軍は50ヶ国以上が参加していますが、人員は約1万7千人です。つまり多くの国が少数の人員を派遣しているわけで、強力な戦闘部隊が派遣されているわけではありません。しかもコンゴも広いですから国連平和維持軍も分散してしまいます。 だからゴマ市のように国連平和維持軍がいてもM23が自由に行動して、何ら紛争を止める役に立たないという状況になります。 それに本来、コンゴの平和維持軍の任務にはコンゴ政府軍の訓練も入っていますが、M23との戦闘や政府軍の規律を見る限り、それが効果を発揮しているようには見えません。 国連平和維持軍の活動が効果を上げていません。 そこを改革するべきです。 コンゴの各反政府組織は近代的な最先端の軍事兵器を持っているわけでも、多数の兵力があるわけでもありません。 先進国が装備の整ったある程度の規模の戦力を派遣すれば状況は良い方向に変化する可能性はあるかと思います。 先進国でなくても、ある程度の規模のまとまった兵力を派遣する事ができ、それを先進国が支援する形にできたなら状況は良い方向に変化すると思います。 現在のマリの紛争にフランス軍が積極的に介入して反政府ゲリラに大きな打撃を与え、その勢力範囲を縮小させる事に成功していますが、そのような軍事介入をできればなお良いでしょう。 なお、本来、コンゴ政府軍の規模からすれば、あそこまで反政府組織に苦戦するという事態が少々情けない事です。 軍の建て直しにも力を入れるべきです。

ks5518
質問者

お礼

ご回答いただきまして、ありがとうございます。 詳しく解説いただき、良く分かりました。 >コンゴ政府軍の規模からすれば、あそこまで反政府組織に苦戦するという事態が少々情けない事です。 >軍の建て直しにも力を入れるべきです。 政府が中途半端だから、軍にもまともな待遇はされてなく、政府軍兵士でさえ、ゲリラと変わらないと聞きます。軍の建て直しというよりも、政府そのものを別の組織若しくは国が介入し、キチンとコントロールできるようなシステムを作らないとダメだと思います。何も大統領はコンゴ人でなくても良いと思います。だいたい、アフリカのリーダーはまともな人間がいない。国民を国民と思わず、自分自身の我欲の為に権威についているのではないでしょうか。この点を変えなければ、アフリカは絶対に良くならないと思います。

その他の回答 (1)

回答No.1

コンゴの紛争語るなら、最低限ひとつ前のルワンダ紛争が大きく関係している事も知ってるよね? それより前の事を書く前にそれだけ確認させてくれ。

ks5518
質問者

お礼

ご回答いただきまして、ありがとうございます。 知っています。

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