- ベストアンサー
定圧比熱-定積比熱と理想気体の関係
percussionistの回答
- percussionist
- ベストアンサー率86% (13/15)
まずは簡単に答えます。 内部エネルギー=その容器内の全分子の運動エネルギーです。 つまり、1/2×mv^2×N(Nはmol数。) ね!この式からV(体積)に依存しないって一目瞭然でしょ? 次。マイヤーの式というのがあります。高校物理の範囲です。 定積モル比熱をCv、定圧モル比熱をCpとすると、 Cp=Cv+R (Rは気体定数)が成り立ちます。 はい。そうです。Cp-Cv=Rとすぐ出ますね。こういう式があるのです。 体積の方の説明です。 高校物理の分子運動論の問題です。 一辺がLの立方体のある一面をSとする。1つの分子が面Sに一回衝突するときに力積2mvを与える。一秒間に、v/2L回衝突するから、一秒間に2mv×v/2Lの力積を面Sは受ける。力積はF⊿t。⊿t=1より、面Sが単位時間に受ける力はmv^2/L。 統計法則より速さを一般化(二乗平均<v^2>を用いる)する。 その際、x、y、z方向を<v^2>で表すこととなるから、 これ以後、vの部分を1/3<v^2>として扱う。 分子全体のモル数をNとする。 単位時間に全分子が面Sに与える力積はmN<v^2>/3L。 それを面Sの面積L^2で割ると圧力の値となる。 分母のL^3を立方体の体積Vであらわすと、 P=mN<v^2>/3V。 Vを移項。PV=mN<v^2>/3。 PV=nRTより、 nRT=mN<v^2>/3 両辺2で割る。右辺のN/3を移項。 3nRT/2N=m<v^2>/2 アボガドロ定数をNaとするとNa=N/n。 ボルツマン定数をkとするとk=R/Na。 よって、3kT/2=m<v^2>/2。これはよく見る式。 右辺を見てわかる通り、これは一分子の運動エネルギー。全分子の運動エネルギーはN倍。 よって、 3nRT/2=mN<v^2>/2 式で表すと、こんな感じ。 左辺が内部エネルギー、右辺が全分子の運動エネルギー。 nRTはPVじゃん!といわないでくださいね!P=は上で示した通り、分母にVがいますのでVは消えますよ。 とにかく、内部エネルギー=全分子の運動エネルギーです。
関連するQ&A
- 定積比熱と定圧比熱とボルツマン定数の関係
シリンダー内にn(>>1)個の分子からなる理想気体が入っている。その気体の圧力、体積および絶対温度をそれぞれP、VおよびTとすると、PV=nkTの関係が成り立つ。ここでkはボルツマン定数である。 (1)圧力一定の条件で外部から微小熱量d'Qをゆっくり与えることにより、体積がdV増加し内部エネルギーUもdUだけ増加したものとする。d'Q、dVおよびdUの関係式を書け。 (2)体積一定の条件で温度を微小変化させ熱量d'Qを与える過程から分子1個あたりの定積比熱c_V(cに下付きでV、以下、下付きの文字の前には_を付けることとする)が定義される。定義式より熱量の項d'Qを消去し、c_Vをn,V,TおよびUを用いて表せ。 (3)圧力一定の条件で温度を微小変化させ熱量d'Qを与える過程から分子1個あたりの定圧比熱c_Pが定義される。定義式より熱量の項d'Qを消去し、c_Pをn,k,P,TおよびUを用いて表せ。 (4)理想気体の内部エネルギーは温度のみの関数である事実を用い、(1)~(3)で求めた式よりc_V,c_Pおよびkの間の関係式を求めよ。 (1)は、熱力学第一法則より、d'Q=dU+PdVということが分かりました。 (2)に関しては、定積なのでd'Q=dUとなり、c_V=(1/n)(d'Q/dT)_V=(1/n)(dU/dT)_Vということまでは分かったのですが・・・このままではダメですよね?実際に積分して、U=n・c_V・T+U_0(U_0は積分定数)としても、問題文にあるVを使っていないことになりますし・・・ (3)に関しても、(2)と同じでよく分かりません。c_P=(1/n)(d'Q/dT)_P=(1/n)((dU+PdV)/dT)_Pから、どうしたらいいのか…。dVはあるし、kは用いてないしで・・・。 結局のところ、(2)(3)が明確に分からないため、(4)も解けません。 どなたか、ご教授のほど、本当によろしくお願いします。 かなり色々な熱力学に関する本を読んでみたのですが、(2)(3)の解き方が分かりません・・・
- ベストアンサー
- 化学
- マイヤーの関係式について
マイヤーの関係式を導くときに、 U=U(T,V)の全微分をし、 UがI・Gの時にはVに依存しないので dU= (dU/dT)v dTとなり、 Cv=(dU/dT)vより、dU=Cv・dT dU=dQ-P・dVを代入して dQ=Cv・dT+P・dV =Cv・dT+d(PV)-V・dP・・・ となるのですが、 この最後の所がなぜ d(PV)-V・dP になったのかわかりません。 どうか、宜しくお願いいたします。
- ベストアンサー
- 物理学
- 定圧モル熱容量と定積モル熱容量の関係
定圧モル熱容量Cpと定積モル熱容量Cvの関係について 現在大学で化学を勉強している者です。 定圧モル熱容量と定積モル熱容量の関係について疑問に思い質問いたします。 物理化学の教科書ではMayerの関係式が紹介されており、理想気体では以下のようになるとの記述があります。 Cp=Cv+nR この関係式を導きたいのですがどうもうまくいきません。どこが間違っているのかご指摘いただけないでしょうか。 ・・・以下関係式の導出・・・ まず定積過程を考える。 熱力学第一法則より dQ=dU+PdV 定積過程ではdV=0だから dQ=dU=nCvdT・・・(1) 次に定圧過程を考える。 熱力学第一法則より dQ=dU+PdV・・・(2) またdQは定圧モル熱容量Cpを用いて dQ=nCpdT・・・・(3) とあらわせる。 ところで、定圧過程での理想気体の状態方程式は d(PV)=nRdT とあらわせる 左辺を変形すると d(PV)=PdV+VdP=PdV (∵dP=0) であるから PdV=nRdT・・・(4) (1)と(4)を(2)に代入して dQ=nCvdT+nRdT=n(Cv+R)dT・・・(5) (1)と(5)を比較すると dQ=nCpdT・・・(1) dQ=n(Cv+R)dT・・・(5) Cp=Cv+R あれ?nが消えてる・・・・ どなたか詳しい方よろしくお願いいたします。
- 締切済み
- 化学
- 定圧1molでV1→V2の⊿S
定圧で圧力Pとして体積がV1からV2まで変化するときの理想気体において、期待の定圧モル比熱をCp、気体定数をRとして ⊿Sを表せ という問題で解答がCp ln V2/V1 となっていました。 これはどのように導出するのでしょうか ⊿S= dQ/T と定圧の関係より ⊿Q= nCp⊿T 1molより dQ= Cp⊿T までは考えたのですが このままだと Cp dT /T の積分になってしまいV1とV2は定積分することができなくてテンパっています。 どうすれば Cp dV/V という式になるのでしょうか。
- ベストアンサー
- 物理学
- 熱力学 ボイルシャルル・全微分
熱力学を教えてください。この答えと合っているか見てください。あと、この問題をレポートとして提出するのですが、模範解答をお願いします。 (問題1)S(T,V)の全微分と dQ=dU+P dV の関係を比較することにより、 式1が成り立つことを示せ。 (問題2)ボイル・シャルルの法則が成り立つと仮定すると上式から式2になることを示せ。 dQ=TdS=dU+P dV TdS=dU+PdV=(∂U/∂T)dT+(∂U/∂V)dV)+PdV =(∂U/∂T)dT+((∂U/∂V)+P)dV T∂S/∂T=(∂U/∂T) T∂S/∂V=∂U/∂V)+P ∂U/∂V=T∂S/∂V-P F=U-TS dF=dU-TdS-SdT=-pdV-SdT [-∂2F/∂V∂T=]∂p/∂T=∂S/∂V [Maxwellの関係式] ∂U/∂V=T∂P/∂T-P PV=RT ∂P/∂T=R/V=P/T T∂P/∂T=P ∂U/∂V=P-P=0 お願いします
- ベストアンサー
- 物理学
- 自由エネルギーの証明式
証明できないんですが~どなたが教えてくださませんか? (dCp/dT)p = -T(d^2 V/d V^2 )p ちなみに、Cp=(dH/dT)p H=U+PV の式を全微分して、 dH=dU+PdV+VdPになります。さらに、dTで割って、 dH/dT=dU/dT + P dV/dT + V dP/dT になります。Cpができたと思います。 でも、その後はどうしたらいいですか?
- ベストアンサー
- 物理学
- 気体がする仕事、内部エネルギー変化 の問題
(1)理想気体を体積V1からV2へ可逆断熱膨張させるときに、気体が外界になる仕事(-w)を表す式として誤りのあるものを一つ選べ。ただしr=Cp/Cvである (1)Cv(T1-T2) (2)(P1V1-P2V2)/(r-1) (3)nR(T1-T2)/(r-1) (4)Cp(T1-T2) 解答(4) なぜこの答えなのか、他は何が間違っているのかわからないです (2)1atmのもとで水の沸点は100℃で、この温度で水のモル蒸発熱は40.7KJ/molである。100℃、1atmで水1molが蒸発して水蒸気になるときの内部エネルギー変化を求めるとおよそいくらか? 解答 37.6KJ/mol わたしの解答 ΔU=q+w q=40.7 w=PΔV V(水蒸気)=1×0.0821×373/1=30.6 w=PΔV=1×30.6=30.6 よってΔU=q+w=40.7-30.6 ??? となってしまうのですが、なにが間違っているのですか?
- ベストアンサー
- 化学
- 熱力学 理想気体について
こんにちわ、初めて質問します。 「1モルの理想気体で、d'Q=(Cp/R)PdV+(Cv/R)VdP を示せ。」 という問題なのですが、なかなか出来ません。式変形をすれば解けるらしいのですが、状態方程式のpV=nRTから求めていけばいいのか、それとも微小変化に対する熱力学第一法則のdU=d'W+d'Qから求めていけばいいのか…そしてどうやって変形していけばいいのか詰まっています。できれば具体的に教えて欲しいです。お願いします!
- ベストアンサー
- 物理学
お礼
そういえばUはボルツマン定数を使えば一原子一自由度あたり1/2kTでその三成分で3/2kT=Uでした。 これはVにもPにも依存しないものですね。ありがとうございます。