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英語の発音記号についての疑問
- 発音記号[i,j u,w]について、正しい発音はどうなのか疑問があります。
- 発音記号は、[w]が唇をつきだして「ウ」と書かれていますが、これが納得できません。
- [w]は[u]の子音バージョン、[j]は[i]の子音バージョンと考えていいのでしょうか?
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何度も回答させていただいています そしてその都度の疑問をお持ちのようですので、また回答させていただきます まず、回答ではないですが、質問の方は自分なりに色々考えて理解しようとされています これはすばらしいことです さまざまな参考書や専門書が出版されていても、中には間違っているものや、異なるアプローチにて説明してものがあり、読者としてはどれが正しいのかわからなくなってしまうことがあります ですから、できるだけ「基本的な」ことをしっかり学習することをお勧めします ですから >何かおすすめの本はありますかね?? の質問に関しては、できるだけ余計なことが書いていない専門書での学習をおすすめします 私は英語の専門書で勉強しましたから、実は「硬口蓋化」とか「軟口蓋化」という言葉は馴染みがありません(各々palatalization, velarizationを使います) 日本語の専門書は読んだことがなくて ただ必ずあるはずですので、書店に問い合わせたらいいかと思います(ネット検索もできるでしょうし) あと、英語の地域的方言(dialects)や国単位での発音の違い(British vs AmericanとかCanada, Australiaなど、各々の発音の違い)を見るのも非常に勉強になります このような地域別での発音の違いを見ると、どれがstandardなのか、standardとは何かについて考えさせられます そしてこういう私のbackgroundのためか、「接近させる」とか「軟口蓋化」という言葉にやや敏感です なにがそうさせるかというと、「意識的」か「無意識」かの違いです 発音はもともと、「無意識」に「自然」に習得、発話するものだと思います ただし、第二言語学習者としては、ある程度「意識的に」学ばないと理解ができません しかし、/ w /は軟口蓋に「接近させる」音という理解にはやや抵抗があります 私の理解としては、「(結果して)接近した」音という認識だからです(/w/はvoiced labial-velar approximantであり、2つのplaces of articulationを持つため、affricatesと同様にIPAの子音表からははずされています そして、どこにも意識的な「させる」という表現は含まれていません ましてや「接近音」というのはどこから来たんでしょう) ですから >軟口蓋化と硬口蓋化という動作が加わったことに間違いはありませんよね? というのも、「結果としてその類の音」という理解としては問題ないと思います でも/w/はほとんど/u/と似たような舌の位置であり、「軟口蓋化」とか「接近させる」というのとは少し違うかなと思います それは、軟口蓋での調音も大事(「無意識」)ですが、やはり両唇の役割(「意識的」)がもっと大きいと思うからです (/ j /に関してはやや意識的にpalatalizeしてやるようなイメージはありますが) >「グ」は何なのか気になります >軟口蓋に舌をつけて「ン」だけでも良いが、舌を軽く離してやると「グ」のような音がでる。 出さなくてやめても別に良い。 どのビデオを見たかはわかりませんが、多くの場合子音の発音を説明する際、わかりやすくするためにその子音あとに母音を付け加えてやります これは、mの発音/ɛm/の音を/ɛn/と混同されないように、あえて/ɛm(ə)/と母音をつけて発音するのと似ています(私が見たビデオでは、この母音はfront open vowel(/ɛやæ/)を使っていました 音がわかりやすいし、口の中(舌の位置)が見えるからです) 「グ」は出してもいいですが、その場合は/ŋə/なのだという認識を忘れなければ問題ないと思います つまり、/ə/などの母音が入ることによって、聞き手としては違和感を感じる人もいるからです(=不自然) 「出してもいい」ではなくて、出すことによってわかりやすく「なることがある」程度の理解のほうがいいと思います 私がこだわるのは、IPAなどの発音表記は単なる音の枠組みであり、さまざまな発音にある線引きをして一括りにしてるにすぎないものということです ですから、母音の線引きは非常にあいまい(/e/と/ɛ/の違いは?)であり、子音についても同様です(/ʃ/と/ɕ/の違いは?) 日本の英語学習者に見受けられる傾向として気になるのは、例えば/r/はこう「しなきゃいけない」「巻き舌ではなくて盛り舌だ」とかいう議論に終始して、「このような音」という認識を持とうとしないことです 日本の学校での英語の教え方はおかしい、もっと実践的に教えるべきだ、とかいう議論をしておきながら、発音に関しては「こうでなくてはいけない」という議論に向かう とても変な気がします 世界にはさまざまな英語の発音が行き交っているにもかかわらずです 私はどのような発音の仕方をしようとも「そのような音」さえ出ればいいと思っています どうせ口の中をのぞきこんで人の話しを聞く人はいないんですから
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- sknuuu
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すいません ついでに他の再質問に対しても回答します <発音記号 エング> >結局エングは軟口蓋に舌を当てて「ン」だけでよいのですか? はい <発音記号 同化> >d + j はエッジュではなくʤ(dエッジュ)では?なぜならdが閉鎖音で舌を歯茎につけます。 エッジュだとすれば舌は歯茎につきません。 どうなのでしょうか? ここは私がdを入力するのを忘れました 例文では入れてましたが 訂正→ → ただ、/d/+/ j /だと/一般的には/dʒ/の発音をしていると思います What do you wanna do today? [wʌdʒə wənə du tədeI]
- sknuuu
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こんばんは いくつか回答させていただいて、再質問もいただいているのでそちらから(再回答ができない状態でしたので) <発音記号 jに関しての質問において> >/i/は口蓋化音ではないのですね!? >/i/は口蓋化はしないものの口蓋に近いということですか?「イ」のような音になるのでしょうか? はい、口蓋化音ではありませんが、調音の位置は口蓋に近いです(だからhigh vowelです) / i /と/ j /の違いは日本人の耳にはどちらも「イ」として表記しますし、「どちらも同じ音」としての区別をします(ただし、英語では/i/と/ j /を区別しますし、区別しないとearとyearの違いがなくなってしまいます) ただ、/i/と/ j /は非常に近い音ですし、調音位置も近いですので、「何が違うのか」と言われると"定義"を押さえた方がわかりやすいです (ここからはこのページの質問への回答です) 大まかに言うと、母音は肺から出てきた息を「遮らない」音です 子音は「遮った」音です 単に「イ」と言ってみてください それは/i/です 相手を想定して、その人にイジワルするように「イーっだ」とやってみてください その「イ」は/ j /に近いです そしてその「イー」とやってる時に舌の周辺で振動をしてるのがわかると思います その音は/ ʝ /に近いです そして振動があるということは舌で息の流れを「遮っている」からです ですから/ j /は子音と見るべきです ただやはり、調音位置も音そのものも似ていますから、「半母音」という表現も正解だとは思います ただ、このページの質問にある >[w]は[u]の子音バージョン。[j]は[i]の子音バージョン。 との理解は避けたほうがいいと思います。覚え方は人それぞれですが、母音と子音は音の出し方が根本的に違いますし、今後、音声の理解をしていく際に、子音と母音と区別をしていたほうがいいと思うからです(これ以上は難しい話しになるのでここではやめにします) 子音は、唇や歯、舌、口蓋垂、咽頭、声門を使って息の流れを「さえぎって」出す音です 多くの場合は、舌が大活躍します さて、母音の音の変化は、舌先は子音とは違ってほとんど動かず、舌に力を入れることもなく、"定位置"にあるはずです 何が母音の音を出しているかと言えば、口の中のcavity(空洞)の大きさが違います ですから、舌ではなく、あごが動いています 口を開ける度合が違います(子音の場合は逆に、このcavityがあまり変わらない) 音が響く空間の大きさが変われば、音も当然変わります そして調音点も前後させてやれば、また別の音が出ます(この時は舌の出番はありますね でも舌をあちこちに動かすわけではないです) ですから/w/と/u/, / j /と/i/は根本的な発音の仕方が違います(似ているだけです 日本語の「ウ」「イ」という理解がさらに"同じ"という認識を高めています) そして、唇と舌への力の入れ方が違うことはご理解できると思います /w/は調音点が両唇と軟口蓋にあります / j /は硬口蓋に調音点があります /u/は舌の「後ろの方」にあり(唇を丸めて)、/i/は「前の方」にあります 質問の方の理解の仕方もありだとは思います(「接近させる」とか「軟口蓋化」の部分は気になりますが...) 理解しやすい方法を選んでください ただ参考書の >「唇をもとにもどしながら「ウ」と言う。」 というのも、あながち間違いではないです /w/と/u/を区別した発音をするべきですので、/w/を発音したあと、少しだけゆるめてやるような動きは必要かと思います これはおせっかいですが、他の回答でもお伝えしましたが、その参考書はわかりやすく伝えようとするばかりに、かえって誤解をまねくような表現をしているような気がします
補足
>>質問の方の理解の仕方もありだとは思います(「接近させる」とか「軟口蓋化」の部分は気になりますが...) wは有声両唇軟口蓋接近音なので軟口蓋化するのはあっているのですよね? jは有声硬口蓋接近音なので硬口蓋化音です。 気になるとは・・・?大丈夫ですよね? >>これはおせっかいですが、他の回答でもお伝えしましたが、その参考書はわかりやすく伝えようとするばかりに、かえって誤解をまねくような表現をしているような気がします 確かに・・・本当に困ります。何かおすすめの本はありますかね?? >>ただ、このページの質問にある >[w]は[u]の子音バージョン。[j]は[i]の子音バージョン。との理解は避けたほうがいいと思います。 それは確かにです。ただ軟口蓋化と硬口蓋化という動作が加わったことに間違いはありませんよね? >><発音記号 エング> >結局エングは軟口蓋に舌を当てて「ン」だけでよいのですか? はい m n エング はカタカナで表すなら全部「ン」なのですね? ただひとつ「グ」は何なのか気になります。もっとくわしく知りたいです。 いろいろとすみません。
補足
自分の補足への補足です。 エングは「ン」だけで問題ないの自分なりの考え。 mは両唇を閉じて発音しますが、発音して開いても開かなくてもいいです。(DVDで確認) 開くと、なんというか、「ンマッ」みたいな「ンムッ」のような”自然な音”が伴います。 ですのでより「ム」っぽくなります。閉じたままだと「ン」に近い。 エングもそれと似たようなものだと思います。 軟口蓋に舌をつけて「ン」だけでも良いが、舌を軽く離してやると「グ」のような音がでる。 出さなくてやめても別に良い。 どうでしょうか??