- ベストアンサー
国境線は未来永劫不変のものか?
現在の地球環境がこのまま不変と仮定した場合の質問です。領土紛争がある地域は除いて、現在の国境線や国家はこのまま継続することになりますか?国家間の対等な合意による合併・統合による国境線の変化はあり得ると考えています。 個人的には国力の増した国の領土が拡張されるのは近代国家成立以前では当然と思います。近代国家成立後はそれが許されるのか。 忌憚のないご意見お聞かせください。
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>個人的には国力の増した国の領土が拡張されるのは近代国家成立以前では当然と思います。近代国家成立後はそれが許されるのか。 質問の解釈に若干苦しむ点があります、依って私なりの解釈という事で、そして概ね総論(個別事例には無数の例外が存在する為)という事で御容赦頂き、以下申し上げます。 その昔ナチス・ドイツがオーストリアを併合し、その後のミュンヘン協定に於いてチェコスロバキア(当時)からズデーテン地方の割譲を受けたが(この際、チェコは交渉の当事者にすらならなかった)他国の領土を割譲した交渉の当事者であった当時のネヴィル・チェンバレン英国首相は、戦争回避に尽力したと本国に於いて英雄の如き熱狂的歓迎を受けました。 更には大日本帝国が中国大陸侵略を意図した際、米国を除く殆んどの列強は、自国の国益が損なわれないという前提に於いて、黙認したというのが正確な歴史認識でしょう。 つまり第2次世界大戦以前のこの時点に於ける国境の選定は、当事国の意志よりも、むしろ大国の国益に依る部分が大きい訳で、或る程度国境線の固定化が促進したのは、第2次世界大戦に於ける一連の処分終了後という事になるのでしょう。 >国家間の対等な合意による合併・統合による国境線の変化はあり得ると考えています。 この点に於ける極めて顕著な類例は、中国と台湾(台湾が明確な主権国家かという点は、この際不問にして頂きたいが)そして南北朝鮮問題という事になるのでしょうが、この両例は或る意味第2次世界大戦後のイデオロギー対立が齎した世界周知の事例である為、大国を含め他国が容喙する余地は少ないでしょう。 但し特にアジア・アフリカには、民族・宗教他の付帯条件を全く無視して、かつて宗主国が勝手に線引きした多くの植民地ブロックが存在し、現存する国境線の多くがそこに由来する為、同民族でありながら他国として存在する例は枚挙に暇がない、しかも当事者同士の合併・統合に依るパワー・バランスの変化を好まない周辺国、更には当該エリアに権益を有する大国からの圧力も予想される為、当事国同士だけの合意のみでは、或いは困難な局面が多いかも知れません。 >領土紛争がある地域は除いて、現在の国境線や国家はこのまま継続することになりますか? 思うに第2次世界大戦の終結以降現存する国境の選定と概念は、概ね国連そしてアメリカ主導に依るある種既得権益の固定化を意図したものであり、何よりも戦後レジームは僅か60数年に過ぎない訳で、国連・アメリカ主導の現在の価値観が未来永劫普遍であるとはとても考え難いでしょう。 尚戦後敗戦国はもとより戦勝国の殆んども海外領土を手放したとの御指摘があるかも知れないが、それは一方に於いて面倒な植民地経営を放棄しただけとの解釈も可能であり、依然として旧植民地からの収奪の構図が何等変化していない例も無数に存在し、単にコスト・パフォーマンスのみを考慮すれば、民間企業に於ける非採算部門の切捨てに酷似しており、或る意味経営の合理化に通じるものがあります。 尚先のアルジェリア人質事件は、今尚フランスが北アフリカに於いて、何がしかの権益を有するという好例でもありましたね。 以上長くなりました。
その他の回答 (5)
- Xiong Qing Ying(@xiongqin)
- ベストアンサー率16% (149/890)
人間には種族があり、それを誇示すれば、国境が廃止されることは有得ない。 > 国力の増した国の領土が拡張されるのは近代国家成立以前では当然と思います これは、世界首脳の集まりがある以上、有得ないことでしょう。 但し、以下参照 地球の条件が維持されようと、環境汚染が起ころうと、少数的な民族移動はあり、これが促進されていくでしょう。 現に中国の華人達は率先して海外に移住する向きが多く、インドでも同じ傾向にあります。 日本人とて、海外に移住する者は多く、韓国の女性達が海外に行き、住み着いているケースも多い事から。 特に中国では環境問題と14億近くもある人工の中では、海外に移住する人達は現在、至極多いものですね。 つまり、200年の将来を見れば、国境が維持できるか否かは、民族の移動状態にあるでしょう。 中国での生殖率は、日本の数倍に当り、彼等が世界を牛耳ることは目に視えている。 産児制限を撤廃したならば、日本も半数が中国人で覆われる事には間違いないでしょう。 日本も難民を受け入れないと、ならない事態に間違いなくなるでしょう。 そうすると、あなた日本人、等と云えない時代がくることは間違いない。 更に、インド人の海外移住は、今後、どしどし増えて行くことは間違いないことであり、1000年も経過すれば、国境は有っても特定の民族を視ることは極端に低くなるでしょう。 多分ごちゃ混ぜになってくるでしょうね。 それが最も良い事かもしれませんね。 一部国境の撤廃はあるかも知れませんね、それは民族の交じり合う状態に起因してくるものでしょう。 それは人間の繁殖情況による。あと、地球の人口が10億増えると、人権など云ってられなくなるね。 現在日本は女性の権限を誤った意識で誇示しようとしていますから、外国人が大量に入ってきたら、日本人は影を潜めて暮らさなければならないように陥る。 いずれにしても 世界の人口を30億減らさないと地球の環境維持は困難かな?
お礼
人口増大と移動によって国境線が意味をなさなくなるかも?という考えですね。全く思ってもいなかった概念でした。 ありがとうございます。
- HAL2(@HALTWO)
- ベストアンサー率53% (2340/4389)
A No.4 HALTWO です。 A No.4 内の「韓国に吾道して」は「韓国に対して」の誤変換です(汗)・・・何でこんな字になったのだろう(笑)? 他にも幾つかありますが、この Site の回答内容表示欄は文字が小さ過ぎて校正の見落としが多いものですので、勘弁して下さい(笑)。
お礼
あまりに気にしないでください。そもそもは、私の素朴な疑問から始まっているのですから。
- HAL2(@HALTWO)
- ベストアンサー率53% (2340/4389)
かつて US は Russia から Alaska を二束三文で(笑) 購入しましたが、武力行使に因る領土拡張が国際的批判を浴びる現在では「領土の購入」という手段での領土拡張はあり得ると思います。 具体的に幾らで購入すると言うものではなく、Barter としての経済協力といった形で領有権を譲渡してもらうというわけです。 尖閣諸島を中国から購入するというような馬鹿な事は提案しさせたくありませんが、竹島に関しては武力制圧されてから半世紀も有効な手立てを打って来なかった歴代日本政府の対応にも問題があり、経済協力事案を返還要求の外交 Card にするというのも手だろうと思います・・・まあ、今直ぐでなくとも南北朝鮮動乱が勃発して軍資金が必要な時期に韓国に吾道して (多分、勝つのは韓国だと思いますので(汗)) 経済協力してあげるから竹島は返しなさいと要求するのも手かと・・・。 Russia は既に「2 島 2 島で分けようよ」という譲歩案を提示してきた事がありますが、4 島一括返還に固執しようにも既に定住して島で生まれ育った人達をどうするのかの計画まで納得してもらわねばならないことから、この人達の生活を保証するための経済支援も含めた提案を行なうか、領土管理と住民 Service を分けて両国が納得できるような全く新しい発想の下に解決の方向を模索するといった手法も考えなくてはならないでしょうね・・・とは言え、私には両国共同管理法など想像も付かないのですが(汗)・・・。 私が考えられる範囲では Siberia 共同開発の経済協力と住民の移住及び一定期間の生活保障手当負担で 4 島変換ぐらいしか思い付かないのですが・・・かなり吹っ掛けられそうだなあ(滝汗)。 竹島にしても北方領土にしても武力行使による奪回は非現実的ですので、あくまでも経済的な解決を模索するしかないでしょう。 経済的解決とは日本に某かの出費を伴うものですので、無駄な出費が嵩むだけの拙速の解決など行わずに交渉の機会を維持しながら最小の投資で最大の利益を得る時期に最良の手法で行なうべきでしょうね。 >国家間の対等な合意による合併・統合による国境線の変化はあり得ると考えています。 国家統合と言うよりも上記の手法による譲渡もあり得ると思いますよ。 SF がかった夢物語ですが、例えば New Guinea 島北方の赤道直下海域に大阪新国際空港の数倍の広さを持つ浮島型宇宙港を浮かべて B787 の Engine よりも数倍の推力を持つ超巨大 Engine を持つ貨物輸送機 (例えば推力 100t 8 基とか推力 200t 4基とかの Engine を持つ 3 千 t 級の航空機) で 1 千 t 余りの Space Shuttle を成層圏の上まで運んで、そこから Space Shuttle を宇宙に飛ばす場合、そんな巨大な Engine で毎秒 800t もの大量の空気を排出する航空機を国内の空港で運用するわけにはいかないのですが、海に浮かべた専用宇宙港ならば O.K. ですよね。 宇宙 Rocket は何千 t もある重量の 95% が燃料であり、その燃料も何千 t もの巨軀を成層圏の上に持ち上げるだけで半分以上を消費してしまう燃料喰いですので、燃料消費量が数分の一で済む輸送機で途中まで持ち上げてやれば運行費が大分安価になるかも知れません・・・実際、この方式は第二次世界大戦時に Austria の Rocket 学者である Eugen Sänger 博士によって提唱された方式の 1 つでもある手法です。 宇宙港までは船で貨物を運び込めますので精密な宇宙工場 Line の大型設備なども現地で組み立てることなく、Space Shuttle に乗るぎりぎりの大きさにまで組み立てて Container 内に安全に収めたものを運び込めますし・・・。 地球の自転速度を最も良く利用できる赤道上の誰もいない海域に宇宙港を作るといっても宇宙港を利用する国に近い海域は何処かの国の EEZ 圏内にあるでしょうから、先の New Guinea 島北方海域に日本が建設する場合には New Guinea に対して海上使用権料を支払うことになりますし、宇宙港を日本領とするのであれば海上宇宙港周辺の要安全保証領域を含めた領海そのものを購入することになるでしょう。 宇宙港の安全運用を確保するために他の地域にも宇宙港を建設する場合、120 度ほど経度をずらした地点は Brazil の Amazon 川河口 Delta 地帯と Africa の Victoria 湖上となり、前者は US が、後者は EU が購入して建設するとか(笑)・・・もっと夢物語を言えば後者の Victoria 湖は建設が後発になるでしょうから宇宙港ではなく、Victoria 湖を跨いで直立する軌道 Elevator を建設を目指すとか(笑)・・・。 そんな感じで将来は領海を購入して事実上の領土拡張を行なうというのもアリだろうと思います。
お礼
なるほど!国家間の統合ではなく経済力を駆使して統治権?を得ようとする動きですね。 未来の巨大装置のビジョン、ありそうですね。 胸がわくわくするような話です。 ありがとうございます。
- golgol13---
- ベストアンサー率8% (40/468)
ユーゴスラビアとチェコスロバキアと東ティーモルとか国境線は未来永劫不変じゃないけど。
お礼
分裂はアリですね。 ありがとうございます。
- 8236281
- ベストアンサー率9% (6/62)
近代国家成立後、武力などで「それ」をやると、 国際的信用は失うよな。 大国・対立国の介入をみすみす許す口実になる。
お礼
「それ」をやりそうな国、ちょこっと知ってますが。 ありがとうございます。
お礼
大変アカデミックで示唆に富んだ考察でした。 第二次世界大戦と冷戦を終えての世界秩序が継続するはずはないとの見解と思います。 謹んでお礼申し上げます。ありがとうございます。