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八巻ものの随筆
僕は韓国人の日本語学習者です。こんばんは。 《僕はそちらを向いたまま、説教因縁除睡鈔という本を読んでいた。これは和漢天竺の話を享保ごろの坊さんの集めた八巻ものの随筆である。》 上記の文で、「八巻もの」の「もの」はどういう用法ですか。「ともなる(分量)」という助詞の用法でしょうか。それとも「作品(集)」とかの「物」用法ですか。どうぞよろしくお願いします。ヽ(^。^)ノ
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こんばんは、夜分遅くに失礼します。 「八巻もの」の「もの」は全体で八巻構成のもの、全体で八巻構成の作品との意味で使われる表記法です。ですから文法の説明は必要ではありません。 強いて文法的な説明をするなら、「からなる」であり、これは「から+成る」として、材料原料を示す格助詞の「から」と動詞の「成る(編成する・作る・構成するとの意味)」が複合的に組み合わされた形です。 確か、韓国の伽耶山海印寺には高麗版大蔵経が収蔵されていた記憶がありますが、それが博物館などに展示される時に「高麗版大蔵経-全~巻」として「全体の構成数」が表示されます。その時に展示物の注釈として、「全~なる」などと使われます。
お礼
夜分、ご教示をいただき、ありがとうございます。 僕は日本の国語辞典が韓国のそれよりはるかに素晴らしいと思っております。国力の差、そのものです。でも、 「物」の解説に、「から成る」とか「構成された」というのはありませんでした。「SFもの」はあったんですけど。 「驕る平家(国語学者)は久しからず」…外国人も参考にするからね。 どうもありがとうございました。(^_-)-☆