自宅の私物パソコンの点検を会社は強制できるのでしょうか?
自宅の私物パソコンの点検を会社は強制できるのでしょうか?
昨今の個人パソコンからの業務情報の流出事故に絡み、
私の会社では数年前から、社員の自宅の私物パソコンに業務情報が
入っていないかを、自社のチェックソフトを使って点検するように
指示されています。
チェックソフトの仕組みは、Winnyや業務に関連しそうなキーワードを
含んだファイルが無いかをくまなく検索するというものです。
(会社の公式発表ではそのようになっていますが、全ての仕様が明らかに
されているわけではありません)
社員個人において、自宅の私物パソコンに、会社から配布されたCDを使って
チェックソフトをインストールし、検索に引っかかったファイルがあれば、
一つ一つ問題がないか確認し、結果を報告することになっています。
場合によっては関係ない数千のファイルがヒットし、まともにチェックすると
膨大な時間がかかります。
パソコン内の全てのファイルリストまで出させることはなく、報告する内容は、
チェックソフトの出力するコードと、業務情報の有無、削除実施の有無(自己申告)などです。
当初は、点検の対象となるのは私物パソコンの中でも「過去に業務で使用したことのあるパソコン」
に限られており、持っていなければ点検不要だったのですが、今年からは、そういうのは関係なく、
自宅のパソコン全てというだけでなく、実家に帰省する場合、実家にあるパソコンも点検するように
との指示が出されました。
当初は点検に応じていたのですが、ふと疑問に感じてからは、業務で使用したことのある
パソコンを持っていないということで、点検を拒否していました。
今回、無条件に点検を強制されることになり、さすがにこれはおかしいのではないかと、
憤りを感じています。
管理職向けの通達には、「これは業務命令ではなく、『強い依頼』として扱うこと」
と書かれているにも関わらず、ほぼ強制の雰囲気で、上司は「これは業務命令だ」
「そんなことにこだわってどうするんだ」と言っています。
そこで以下の点をお伺いしたいと思います。
1.業務命令として、社員に対して、上記のような社員個人の自宅にある
私物パソコンの点検を強制することは可能か?
2.可能だとしたら、自宅でチェックソフトを使って私物パソコンの点検を行っている時間は、
労働時間として、賃金の支払対象となるのか?(実際、点検には30~1時間程度かかります)
3.業務命令ではなく、あくまでも単なる「お願い」の場合、それを拒否する社員に
職場で不利益な取り扱い(降格、減給、懲戒など)を行うことは正当か?
4.単なる「お願い」の場合、強く拒否しているにも関わらず、執拗に点検を求めることは
強要にならないか?
個人的には、上記の要領で点検を実施しても何の問題もないのですが、
会社の不誠実な姿勢に強い疑問を感じており、今回も拒否を貫こうと考えています。
自宅にあるパソコン全てといっても、自分以外の会社の人間が自宅まで確認しに来るわけではないので、
いくらでも虚偽の報告を行うことができ、はっきりいって「ザル」であり、会社の体面を繕うための
ポーズ、気休めに過ぎないと思っています。
私が不思議に思うのは、こういう無意味なことに対して、管理職の人たちから全く疑問の声が上がらないことです。
長文で失礼致しました。皆様の忌憚ないご意見をお待ちしております。