斜陽の大国の身の処し方

このQ&Aのポイント
  • 日本の衰退と隣国の隆盛の中で、斜陽の大国としての処し方について考えます。
  • かつての大国たちがどのような知恵を持って身を処してきたのか、その教訓を参考にすることが必要です。
  • 青年の隆盛を過ぎた後も、成熟した知恵を蓄えることが重要です。
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最盛期を過ぎた国の処し方

日本は少子高齢化が象徴するように、人口も経済力も政治力も衰退に向かっています。かつての経済大国の面影は日々うすくなっています。変わって隣の大国が世界第2位の経済力を背景に、軍事も外交も領土も強気に出て隆盛に向かっています。この流れは歴史的に必然で一朝一夕には変わらないだろうと思います。 そこで思うのは斜陽の大国の身の処し方です。衰退をせめて成熟に変える知恵です。 かつてヨーロッパで覇を称えた国は、古代ではエジプト、ギリシャ・ローマ(イタリア)、近代以降ではスペイン・ポルトガル、オランダ、イギリスと多くあります。勢いの中枢は時代と共に移動し、それを尻目で見ながら世を過ごさねばならなかった国は多いわけですが、それらの国はかつての大国としてどのような知恵をもって身を処したのでしょうか。 今でもイギリスの文物・制度には、かつての大国の面影を見ることが出来、発想や質で先鋭さや風格・品格を感じることがあります。ポルトガル人は、「今日より好い明日はない」をキャッチフレーズに成長神話に無駄な期待を持つことをやめ今日一日を充実させる生活信条をもつといいます。 青年の隆盛を過ぎれば、夢よもう一度ではなく、成熟した老人の知恵を蓄え始める必要を感じます。 上記の先輩格の国々の政策・文物や制度・処世訓やモットーなど、何か参考になることをご存じの方はここに披露していただければ有り難く思います。我が国の成熟のために。

  • gesui3
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回答No.3

ヘゲモニー国家の興亡ということで、トインビーやウォーラースタイン、ポール・ケネディ、 ハンチントン、トッドなどの世界システム論の議論かと思います。 わりと後付けな論法が多く、歴史を仔細に見てゆくと、通説とつじつまがあわないこともよくあります。 例えばイギリスは1776年にアメリカ独立で植民地を失って、 国内では「イギリスはもうダメだ」という説が盛んになりましたが、 実際のピークは第一次世界大戦前夜(1910年頃)でした。 日本も第二次世界大戦敗戦で植民地を軒並み失って「もうオシマイだ!」と思ったら その後の高度経済成長で繁栄しました。 西ドイツも同様で今はドイツ統合してEU内でブイブイ言わせてます。 アメリカも1970年代80年代はニクソンショック、債務国転落、双子の赤字で国家破綻なんて ボロクソ言われてましたが、IT革命を起こしMicrosoft, Apple, Googleなど元気な企業が わんさか出て来てます。 現代に生きる私たちは、やっぱりいたずらに歴史宿命論に陥って意気消沈せずに 「未来は明るい、また一山来るぞ!オレたちが未来を作るぞ!」と思って生きるほうが 幸せなんじゃないでしょうか。

gesui3
質問者

お礼

後付け理論や歴史宿命論を一蹴して、もう一山くるぞと明るい未来を思って生きる方がよいのですね。具体的例示で説得力がありました。ありがとうございました。

その他の回答 (3)

回答No.4

何だか、日本はダメだ、他の国は素晴らしいという幻想に凝り固まってるようなご質問ですね。 マスコミはそういう論調ですが、それを無条件に信じてるのでしょうか。 例えて言うならば、Aさんは毎年1000万円の収入が有るが、今年は950万円に減ってしまった。それに対しBさんは毎年100万円の収入が今年は120万円に増えた。Bさんの方がいい。と言ってるようなもんですね。 >変わって隣の大国が世界第2位の経済力を背景に、軍事も外交も領土も強気に出て隆盛に向かっています。この流れは歴史的に必然で一朝一夕には変わらないだろうと思います。 ただ思うんじゃなくてちゃんとした根拠がほしいところです。 中国や東南アジアが以前よりは発展しているかもしれません。でも、その発展が自力でなされてるのではないことはご存知ですか。中国もほかの国も日本を含めた先進国の技術と資本で経済を発展させてきました。暴動などで、外国の技術や資本が逃げ出すようなことをして発展が続くと思いますか。 それから、強気がよいと仰ってるようですが、ごり押しのことじゃないですよね。もしそうだったら世界的に孤立するでしょう。 日本が最近元気がないのは確かですが、それが未来永劫続くと考えるのは根拠が無いですよね。その原因は経済政策の失敗ですから、それを正せば成長できるんですけどね。

gesui3
質問者

お礼

若干、悲観的すぎたかもしれません。ただし、日本の衰退原因は経済政策の失敗にとどまらないようです。また、あの暴動で日本の資本は逃げ出していませんし、他国の技術はなおさら逃げていません。 日本だけを叩いているので世界からは孤立しません。孤立しているのは、かつての敗戦国日本です。 事実を見ましょう。

回答No.2

しばらく心配はいらないんじゃないですか? アメリカを除けば先進国は人口減少にあえいでいます。そのアメリカにしたって移民でやっとの人口増加維持。そして先進国を見渡せば、人口が1億越えてるのって日本とアメリカだけですから(安定性の面からG7にて考察)。政府試算で2100年に人口8000万~6000万などといわれますが、その人口たるや現在のドイツ(8000万)~イギリス(6000万)とほぼ同等ですからね。 そんな風に考えれば、先進国内では恵まれているのが日本じゃないんですか? ただ…御承知のように2100年までの間にはひと悶着はあるでしょう。当面は10年以内なんですが、その日本のデフォルトって、もはや日本だけの問題ではありませんからね。IMFの援助でどうにかなるレベルにはもうありませんから。ちょっと厄介なことまでは想像できますよね?そしてデフォルトそのものを宣言しなくても、個人資産の在り方が変わるなどはもう不可避でしょうからね。確かに日本は大きくなりすぎました。 新聞をこまめに読むなどで、僕も何となく「政府はこうするんだろうな…」と思ってはいますけど。というか現在、円を買支えている投資家などのご期待通りのことをするしか道はないんですがね。いずれにせよ5~6年後に国内は慌ただしくなることに変わりないでしょう。 そしてたぶん…その後10年くらいは何とかしますね…それ以降「皇国の興廃この一戦にあり」といった感じが10年程度続き、そして僕ら第2次ベビーブーム世代さえ地上から消えれば、案外ノンビリとした日本が生き残ると思いますが… ようは15年後くらいから壮絶な戦いが待っていますから、団塊世代とバブル世代が退場した後の出来事です。本当の知恵が求められるのは、右肩上がりの日本を知らない第2次ベビーブーム以降の世代の人々なんです。後はその人たちに任せておくしかないでしょう。ですから今は心配しなくてもいいんじゃないですか? バブルをはさんで以前の人と以降の人では人生の鍛え方が違いますから。50社受けて空振り三振なんて猛者がザラにいる世代でないと、未来の日本に待ち受ける困難な戦いに太刀打ちできないでしょうしね。

gesui3
質問者

お礼

日本は案外と大きな国だとは認識していましたが(ヨーロッパなどと比べればとても大きい)、人口をそういう目で見ることがありませんでした。ご指摘ありがとうございました。 先進国の中では良い方で、しばらくは何とかなるでしょうが、台頭するアジアの2大国や東南アジアの連合体の中では、違う枠組みで世界は激変していくでしょうね。アジア・太平洋時代に生きる知恵を。 (案外、新・鎖国主義が良かったりして。冗談ですが。)

  • blackhill
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回答No.1

文明の ギリシャ、ローマ以下、例に挙げられた国は世界の覇権を握った国なので、日本をそこに加えていいかどうかは疑問です。しかし、20世紀になって、一度は軍事大国として、一度は経済大国としてランク入りしたことは事実です。  軍事大国、経済大国の座を滑り落ちても、文化大国として栄えた国もあります。イタリー、フランスなどが例でしょう。  こうした大国の興亡を文明の盛衰としてとらえる史観もあります。トインビー『歴史の研究』や、ハンチントン『文明の衝突』などが代表的な著作です。トインビーは21文明、ハンチントンは12文明を挙げて、その盛衰の原因を探りました。  トインビーは日本文明を中国の衛星文明と位置づけましたが、ハンチントンは単一文明だとしています。ただし、日本文明の特色は、 「日本は孤独な国である。他の文明国は少なくとも二カ国が含まれるが、日本は日本という国家と文明が合致する珍しい形態を持っている。 日本は明らかに他の国とは文明上の違いがあり、それ故に他国との緊密な連携が組めない。日本が危機に直面した時に、文化的同一性がないために助けてくれる国がない」 ことだと指摘しています。  なかなか慧眼ですね。

gesui3
質問者

お礼

ご回答をありがとうございました。 そうでした。日本は世界の覇権を握ろうとした途中で帝国を滅亡させた国でした。一度も世界に覇を称えたことはない。中途半端に栄えて、今は隣国、隣隣国に押されているに過ぎない。問い自体が成り立ちませんでした。 ハチントンと同じく梅棹忠夫の文明史観でも日本を独自文明としています。多くの日本論はこちらの方だと思います。日本海の存在が大きかったですね。

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