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浜辺のヘドロは自然に浄化するのか

浜辺や磯の、砂や小石を掘っていくと、真っ黒く悪臭のする泥(ヘドロ)が出てくることがあります。 例えば、和歌山県田辺市や、旧日置川町の、一見綺麗な海でも、同じような状況に出会います。 質問は、 1)そもそも、ヘドロはどんな海にも発生しているのか 2)浄化は自然にできるのか の2点です。 よろしくお願いします。

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回答No.1

どんな沿岸部でも大なり小なりヘドロが発生しているものですが、小なりのうちは表面を砂礫が覆って次世代の生物が生活する苗床となることにより自然浄化も問題なく行われて循環型の環境が維持されるものの、この平衡を上回る大なりの状態になると自然浄化できなくなります。 ヘドロはもともと微生物から動植物に至る生物が分解した有機物なので、底に沈んで適度な砂礫で覆われていれば海底植物の苗床となって海底動植物圏を構成するのですが、産業廃棄物の有害物質が混入すると海底動植物圏を破壊して溜まる一方になってしまいます。 更に急激な増加を生む原因は産業廃棄物による有害物質よりも海流変化や災害などによって表面の重石になっている砂礫が取り除かれて海面まで巻き上げられてしまうもので、こうなると辺り一帯が酸素不足となってその水域の生物が軒並み死滅しますので、生物による浄化ができなくなり、海流が落ち着いてヘドロが沈み、砂礫で覆われて生物が返ってくるまでは浄化を望めなくなります。 河口近くを掘り下げると「こんな時代、こんなところにヘドロなんてあったの?」と思うような黒く細かなヘドロが出てくるのもこうした理由によるものです。 従って、ヘドロは何処の沿岸部にも発生するものであり、浄化は自然に行われてきたものです。 近年はヘドロを Biomass 燃料にする研究が行われているようですが、上手く行けば人工的に浄化できることにもなります。

Chown
質問者

お礼

詳しいご回答、ありがとうございます。 ヘドロは、どこにでも存在するのですね。

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