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津波と高潮 対策の違いは?

津波と高潮はメカニズムが全然違うと聞きました。では、津波と高潮への港湾対策は、それぞれ別のものを行っているのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

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  • kabo-cha
  • ベストアンサー率43% (403/928)
回答No.4

基本的にはそう変わりません。室戸台風クラスの超弩級の台風が直撃すれば、湾の奥まったところなどでは3~4メートルの高潮となります。長崎県などで知られる副振動(あびき)でも、ごく稀に3メートル以上になります。 こうした災害時の映像や写真を見ると、津波災害と非常によく似ています。 いずれの場合も堅固な防潮堤を作ることである程度防ぐことが出来ます。 そのうえで違うところを挙げるとすれば: 高潮はただ水位が高まるだけ。津波は横方向に進むエネルギーを持っている。 ゆえに超強力な津波は防潮堤ごとなぎ倒します。昨年の震災で、岩手県宮古市田老の巨大防潮堤は津波により一部流されました。また、射流と呼ばれる非常にエネルギーを持った津波が直撃すると、鉄筋コンクリート建造物でも浮き上がったり流されたりします。 さらに、津波は流れを持っているので、河川を遡上(逆流)します。場合によっては川を10km以上逆流して、橋を破壊したり川岸に被害をもたらしたりします。震災で多くの子ども達が亡くなった大川小学校の被害はこれに該当します。 津波は局地的に数十メートルに達する。 高潮は水位が高まるだけなので、1メートルならどこも一様に1メートル水位が上がります(実際は吹き寄せ効果などで湾奥などで大きくなるのですが、それでも高潮で10メートルも水位が上がることはありえません)。 これに対して津波は流れを持っているので、その流れが湾奥に集中したり、斜面を駆け上がったりします。震災では局地的に39メートルの高さまで津波が駆け上がりました。また、斜面以外でも20メートルを超える津波になったところがあります。こうなると、土木構造物による対策ではお手上げです。 津波は泥を巻き上げる。 津波は海底から水面までの水の移動なので、海底の泥を巻き上げます。なので巨大津波は泥水の色、すなわち真っ黒に見えると言います。 高潮は水が引けば塩分と瓦礫くらいしか残りませんが、津波は大量の泥が残ります。 なお、海外で発生した地震により、数千キロ離れた場所からやってくる遠隔地津波(たとえばチリ地震津波)は、上で挙げたような特徴はほとんど見られません。 なので、遠隔地津波と高潮はほとんど同じような現象になると言えます。3メートルの遠隔地津波であれば、3メートルのしっかりした防潮堤があればほぼ防げます。

akebono003
質問者

お礼

回答ありがとうございました。 具体的な説明で勉強させていただきました。

その他の回答 (3)

  • toshineko
  • ベストアンサー率44% (258/575)
回答No.3

基本的に海水の上昇から港湾施設などを防護する施設ですから、 場所は同じところに設けられるのが普通です。 ただし、先の方が言われているようにエネルギーが桁違いですから、 より大きい津波対策のほうに重点が置かれた施設になります。 最新鋭の防波堤の紹介 http://matome.naver.jp/odai/2131296481746786801

akebono003
質問者

お礼

回答ありがとうございました。 URLのページ、とても参考になりました。このような設備をどんどん普及していけたらいいですね。

  • trajaa
  • ベストアンサー率22% (2662/11921)
回答No.2

防潮堤を築き防潮扉を閉鎖する。 そういう基本的な対策は変わりない。 でも高潮なら過去の最大記録は2m未満なのでそれに見合った堤防の規模で良いのだが 津波の場合、先の震災では東北沿岸には10m~20m(場所によってはそれ以上)の津波が到達した それにジワジワと潮位の上がる高潮と違い、引き波から一気に数十mの海水の壁が押し寄せるのでその破壊力は鉄筋コンクリートの建物が土台からもぎ取られるほどである。 なので、どんな津波にも耐えられるようなモノを構築しようとしたら現状とは桁違いのモノを作らなければならない。 現実には、数m程度のモノを想定した地域が大半であるけど。

akebono003
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 東日本大震災では鉄筋コンクリートの建物でも古いものはいくつか流されたと聞きました。港湾のぼうさい施設もどのようなものが適切なのかは考えものですね。

  • pon-san
  • ベストアンサー率45% (169/371)
回答No.1

津波と高潮は確かにメカニズムが違うので、破壊力もまるで違います。 高潮は毎年大きな低気圧や台風が来れば高潮が発生しますので、防潮堤や水門がかなり整備されていると思います。大潮との関係と低気圧の通過タイミングで予測可能ですから。それでも高潮被害が出るほどの低気圧(台風とか)ならすでに別の被害が問題になりそうですね。 ただ津波は現状、逃げるしか対策らしい対策は無いので港湾対策としても難しいかと。停泊している船舶はもやいを解いて沖に逃げる一手ですが、津波到達の時間が地震から20分も無い状態だと間に合わない可能性が。

akebono003
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 たしかに大きい津波だと港湾対策では防ぎきれない部分もありますよね。避難の方に重点を置いた方が正しいのかもしれません。

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