- ベストアンサー
カロリー制限健康法とは?何を信じるべきか
- カロリー制限健康法について、さまざまな情報が存在しますが、効果には個人差があります。
- 人間以外の動物はカロリー制限で健康になるようですが、人間にはあまり効果がない場合もあります。
- カロリー制限を続けるかどうかは、自分の体質や生活環境に合わせて考える必要があります。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
少なくともヒトで検証されないうちは、うかつに信用しないほうがいいでしょう。 しかも、その研究が言っているのは、「相対的に低カロリー」で「充分な栄養がある」と、長生きしたということです。しかも、一つの研究例でしかありません。 マウスやラットから始めて、ヒトに近いとされるアカゲザルまで検証が進んでいることは、ヒトへの応用を目指す医学・科学研究として評価できます。 しかし、こうしたものは少なくない追試の研究論文が複数出て、さらに、そうした論文をまとめて横断的に分析するメタ論文が出て、という手続きを踏み、そしてヒトについての研究に着手することになります。ヒトについては、無暗な実験はできませんから、いろいろな食習慣の人々の観察を行って、個々の研究論文、そしてメタ論文という手続きを踏んで、ようやく仮説レベルにたどり着きます。 また注意したいのは、こうした研究のベースとなっている一つに食べ過ぎによる肥満があるということです。米国などでは成人の60%以上が高度肥満(BMI30以上)という特に顕著なことになっています。対する日本では4%でしかありません。 戦後からの日本の今までを振り返っても、小食が健康かどうかは非常に疑問な経緯があります。戦前と戦後しばらく後を比べると、平均身長が低くなるほど低栄養でした。 そして、だんだんと栄養状態が良くなり、摂取カロリーが増え、特にタンパク質を充分に摂るようになると平均寿命がぐんぐん伸びて、世界有数の長寿国となってきました。 もちろん、栄養だけでなく医療技術の進歩もありますが、それは欧米に追い付いて行っただけで、上回ったわけではありません。 BMIに関しても、以前は22が最適とされていましたが、日本だけでなく先進各国で再調査が進められており、もっと高いBMIのほうが健康で長寿らしいと、最適値に関する見解が一部で変わりつつあります。今のところ24という説が増えているようです。 こうした、ぽっちゃり、あるいは小太り程度のBMIについては、一部には経験的には言われていたりはしていました。小太りの方が、病気や怪我に強いというものです。たとえばインフルエンザといった高熱を伴う消耗性疾患では、痩せている人より小太りの人の方が死亡率が低いといったようなことです。 これとは別に、日本では経験則として「腹八分目」ということが推奨されてきました。満腹という状態は食べ過ぎで、太って行く食事量になります。しかも、満腹まで食べることを続けると、満腹するまでの食事量は増えて行きます。 腹八分目は、太りも痩せもせず、かつ食事量が一定で増えも減りもして行かないという、経験的な知恵と言えるでしょう。太り過ぎも痩せ過ぎも防ぎます。 ヒトは、他の動物とは違い、食物をそのままだけでなく、調理ということをして、非常に多種類のものを食べます。特に火を使った加熱ということは重要でしょう。もし火を使わないとしたら、食べられるものは非常に少なくなり(穀類やほとんど豆類は無理になります)、生きてはいけません(まあ、お金持ちなら別かもしれませんが)。ヒトは道具と火を使う前提の進化をしてしまっています。 そうしたことも、特に経口摂取するものについては、他の動物とは単純比較がしにくい理由となっています。 ヒトについて、医学的、生理学的に確かなことが分かるまで、動物実験がそのままヒトに当てはまると思わないほうがいいでしょう。 たとえば、動物実験で有効性や安全性が認められた薬品が、ヒトに害を与えないとは誰も言わないし、認可もされません。ようやくヒトでも安全と確かめたと思っても、副作用等の事故があることは、ご承知の通りです。 食生活も同様です。経験的に知られている以上のことには、うかつに手を出さないほうがいいでしょう。
その他の回答 (1)
- Oubli
- ベストアンサー率31% (744/2384)
元の論文はカロリー制限したら病気が治ったということではなく、カロリー制限したサルの方が 寿命が長く、高齢に伴う病気にも罹りにくかったということです。 1年では結果は出ませんし、既に悪い胃が治るわけではありません。胃カメラでも受けた方が いいでしょう。
お礼
詳しく興味深い回答ありがとうございます。 研究結果が一例しかなく追試の論文が出てきてない という研究は信用してはいけない事がわかりました。 ニュートンとかの雑誌も真実性は 結構怪しいってことですよね。 一日2食の食事はやめる事にします。 ありがとうございました。
補足
この間、この記論文を反証するものが 多々見つかりました。 健康長寿は、そう簡単に手に入らないものなんですね。 足腰が弱くなってきたので、スポーツしようと思います。