まず、「うつ病」と、「自律神経失調症」は似ているようですが少し異なります。
「うつ病」は心の病気、「自律神経失調症」は心身症の一種で、体の病気です。
心のストレスが大きく関わっているという意味で広義では共通していると言えます。
大きなストレスが原因で心と体の両方に大きな変調をきたすのが「うつ病」。
例えばいつも訳もなく不安とか、いつも何か悪いことが起きるんじゃないかとおびえたり、或いはわけもわからずただイライラするとか、常に孤独感がある。
日常生活の必要最低限のこと、例えばご飯を食べる、お風呂に入る、着替えるなどの簡単なことすらする気が起きない・・・、今まで好きだったことにも心が動かない等々・・・・心の変化が起きます。
体にも、だるい、食欲・性欲がなくなる、眠れない、外出出来ないなど人によって様々な症状が出ます。
これに対し、「自律神経失調症」をはじめとする心身症と分類される疾患は、同じように心のストレスが大きく関わっているのだけど、体にだけ発症する病気です。
自律神経失調症の他に、よく聞くものですと、
円形脱毛症とか、過敏性腸症候群、片頭痛、アトピー性皮膚炎、胃・十二指腸潰瘍、高血圧症などがあります。
実際にはもっと数え切れないほどの様々な疾患が挙げられます。
ポイントは、うつ病と異なり、体にだけ症状が出ることです。
ですから、心にストレスを抱えていることを自覚していない患者さんも多い様です。
いづれにせよ、心のストレス病は半年で良くなる人もいれば、1年~数年治療にかかる場合もある、
長いお付き合いが必要な病気です。
良くなったり、悪くなったりを繰り返すので、徐々にですが必ず、必ず良くなっていくものです。
前より悪くなったと嘆いたり、逆に前日より調子がいいからと勝手な判断で投薬をやめてはダメです。
自分がこの医師に付いて行くんだという信頼できる医師の言葉を信じて下さい。
「自律神経失調症という言葉を聞いたんだけど、私はこれとは違うんですか?」と、聞いてみるのもいいかもしれません。
本当に誠意ある医師なら、ちゃんと説明してくれますよ・・・。
そういう対応で、信頼できる医師だなと思えたらまた安心じゃないですか?(^-^)
今飲んでる薬が相応しいか、それで分かると思いますし。
ただ、投薬治療というのはは根本治癒ではなく、今目の前に起きている辛い症状を和らげるためのものです。
例えば眠れないことが辛ければ睡眠薬、うつ症状が酷ければ抗うつ薬、という症状の緩和です。
投薬だけで様子を見ようという場合もあるでしょうし、
発症の背景にある心理的要因を探っていく心理療法も、例えばカウンセリングなどで合わせて行く場合もあります。
疑問は何でも相談していいんですよ。
この病気に限ったことではないですが、特にこの類の病気の場合、
「しっかり話を聞いてくれる医師」であることが大事だと思います。
沢山話せば、より合う相応しい治療方針も見えてくるはずです。
熱意が感じられない、質問にムッとされたなどの事があれば大変でしょうが、医師を変えることをおススメします。
「うつ病」を抱えるということは本当に苦しいことと思います。
どんなに辛い時期があっても、一進一退を続けながら必ず良くなりますから、それを信じていい医師のもとで一杯休養するつもりで心を休ませてあげて下さいね・・・。自分のペースでいいいんですよ!^^
それと、「抗うつ病」という言葉は存在しなくて、「うつ病」が正しいです。
「抗うつ」とはうつに対する~という意味ですから、「抗うつ剤」「抗うつ治療薬」という使い方をします。
参考まで・・・。
お礼
大変わかりやすく、親切に教えてくださって、心からありがとうございます。