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複素積分の問題について

「g(z)=1/(e^z+1)(z-1)^2を複素平面上で原点を中心とする一辺2R=4πN(Nは自然数)の正方形を反時計回りに回る積分経路Cで周回積分したものをN→∞とするとその値が0になることを示せ。」という問題で、N→∞をする前の答えは-2πi{e/(e+1)^2+Σk=1~N 1/(+-i(2k-1)π-1)^2}となるのですが、そのあとはどのようにすればよいのでしょうか。どなたか教えてください。

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  • muturajcp
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回答No.2

g(z)=1/[{1+(e^z)}(z-1)^2] ∀ε>0 →∃自然数n_0>4/(επ) ∀自然数n>n_0 原点を中心とする一辺 2R=4nπの正方形を反時計回りに回る積分経路をC_n C(n1)={z=R+iy|-R≦y≦R,正方形の右辺を下から上へ} C(n2)={z=x+iR=x+i2nπ|R≧x≧-R,正方形の上辺を右から左へ} C(n3)={z=-R+iy|R≧y≧-R,正方形の左辺を上から下へ} C(n4)={z=x-iR=x-i2nπ|-R≦x≦R,正方形の下辺を左から右へ} とすると -R≦y≦Rのとき |1+(e^{R+iy})|≧||e^{R+iy}|-1|=|(e^R)-1|>R |(R+iy-1)^2|=(R-1)^2+y^2≧(R-1)^2>R |1+(e^{R+iy})||(R+iy-1)^2|>R^2 1/|{1+(e^{R+iy})}{(R+iy-1)^2}|<1/R^2 だから |∫_C(n1)gdz| =|∫_{-R~R}1/[{1+(e^{R+iy})}(R+iy-1)^2]dy| ≦∫_{-R~R}1/|{1+(e^{R+iy})}{(R+iy-1)^2}|dy <∫_{-R~R}(1/R^2)dy=2R/R^2=2/R -R≦x≦Rのとき |1+(e^{x+i2πn})|=|1+(e^x)|>1 |(x+iR-1)^2|=(x-1)^2+R^2≧R^2 |1+(e^{x+i2πn})||(x+iR-1)^2|>R^2 1/|{1+(e^{x+i2πn})}{(x+iR-1)^2}|<1/R^2 だから |∫_C(n2)gdz| =|∫_{R~-R}1/[{1+(e^{x+i2πn})}(x+iR-1)^2]dx| ≦∫_{R~-R}1/|{1+(e^{x+i2πn})}{(x+iR-1)^2}|dx <∫_{R~-R}(1/R^2)dx=2R/R^2=2/R -R≦y≦Rのとき |1+(e^{-R+iy})|≧|1-e^{-R}|>|1-{1/(R+1)}|=R/(R+1) |(-R+iy-1)^2|=(R+1)^2+y^2≧(R+1)^2 |1+(e^{-R+iy})||(-R+iy-1)^2|>R(R+1)>R^2 1/|{1+(e^{-R+iy})}{(-R+iy-1)^2}|<1/R^2 だから |∫_C(n3)gdz| =|∫_{R~-R}1/[{1+(e^{-R+iy})}(-R+iy-1)^2]dy| ≦∫_{R~-R}1/|{1+(e^{-R+iy})}{(-R+iy-1)^2}|dy <∫_{R~-R}(1/R^2)dx=2R/R^2=2/R -R≦x≦Rのとき |1+(e^{x-i2πn})|=|1+(e^x)|>1 |(x-iR-1)^2|=(x-1)^2+R^2≧R^2 |1+(e^{x-i2πn})||(x-iR-1)^2|>R^2 1/|{1+(e^{x-i2πn})}{(x-iR-1)^2}|<1/R^2 だから |∫_C(n4)gdz| =|∫_{R~-R}1/[{1+(e^{x-i2πn})}(x-iR-1)^2]dx| ≦∫_{R~-R}1/|{1+(e^{x-i2πn})}{(x-iR-1)^2}|dx <∫_{R~-R}(1/R^2)dx=2R/R^2=2/R |∫_{C_n}g(z)dz| =|∫_C(n1)gdz+∫_C(n2)gdz+∫_C(n3)gdz+∫_C(n4)gdz| ≦|∫_C(n1)gdz|+|∫_C(n2)gdz|+|∫_C(n3)gdz|+|∫_C(n4)gdz| <(2/R)+(2/R)+(2/R)+(2/R) =8/R =4/(nπ) <4/(n_0π) <ε ∴ lim_{N→∞}∫_{C_N}g(z)dz=0 g(z)=1/[{1+(e^z)}(z-1)^2] の特異点は z=i(2k-1)π,(kは自然数) z=1 で C上の点zは z=2nπ±iy≠1 z=x±i2nπ≠i(2k-1)π なので C上に特異点は存在しない Cで囲まれた領域の内部に特異点があっても 積分が0となる場合もある 例) f(z)=1/{z(z-1)} ∫_{|z|=2}f(z)dz =∫_{|z|=2}{1/{z(z-1)}dz |z|<2で f(z)の特異点はz=0,z=1 lim_{z→0}zf(z)=lim_{z→0}1/(z-1)=-1 lim_{z→1}(z-1)f(z)=lim_{z→0}1/z=1 ∫_{|z|=2}f(z)dz=2πi(1-1)=0

NRTHDK
質問者

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懇切丁寧な回答ありがとうございました。

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  • muturajcp
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回答No.1

g(z)=1/[{1+(e^z)}(z-1)^2] ∀ε>0 →∃自然数n_0>8/(επ) ∀自然数n>n_0 原点を中心とする一辺 2R=4nπの正方形を反時計回りに回る積分経路をC_nとする |∫_{C_n}g(z)dz| = |∫_{-R~R}1/[{1+(e^{R+iy})}(R+iy-1)^2]dy +∫_{R~-R}1/[{1+(e^{x+i2πn})}(x+iR-1)^2]dx +∫_{R~-R}1/[{1+(e^{-R+iy})}(-R+iy-1)^2]dy +∫_{-R~R}1/[{1+(e^{x-i2πn})}(x-iR-1)^2]dx| ≦[8/(R^2)]+(2/R)+(4/R)+(2/R) ≦16/R =8/(nπ) <8/(n_0π) <ε ∴ lim_{N→∞}∫_{C_N}g(z)dz=0

NRTHDK
質問者

お礼

回答ありがとうございます。質問があるのですが、計算過程の[8/(R^2)]+(2/R)+(4/R)+(2/R)はどのようにして求められたのでしょうか。また、閉区間Cの中に特異点があるにも関わらず、周回積分が0になるのはなぜでしょうか。

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