マグネシウムで燃料電池、電力量はリチウム電池の5倍

このQ&Aのポイント
  • 電力量は同じ重さのリチウム電池の約5倍、爆発の恐れもない、マグネシウムは豊富にあり、高価なレアメタルは基本不必要、生産コストは同程度の自動車用バッテリーの半分程度
  • マグネシウムで燃料電池を共同開発した東北大未来科学技術共同研究センターの小浜泰昭教授は、1年以内をめどに実用化を目指す
  • マグネシウム燃料電池は非常用電源としての利用に向け、長期保存が可能になるように改良される予定
回答を見る
  • ベストアンサー

マグネシウムで燃料電池、電力量はリチウム電池の5倍

マグネシウムで燃料電池、1年以内実用化目標 東北大など  東北大未来科学技術共同研究センターの小浜泰昭教授(流体力学)は26日、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などと、水素の代わりにマグネシウムを使う燃料電池を共同開発したと発表した。産総研が開発していた燃えにくいマグネシウム合金を活用した。
 今後は電解液を使用時に入れる仕組みにし、使用開始まで長期保存できるようにする方向。非常用電源としての利用に向け、1年以内をめどに実用化を目指す。
 共同研究には古河電池(横浜市)と金属材料開発の日本素材(仙台市)も参加。昨年1月から開発に取り組んできた。
 開発したのは使い切るタイプの1次電池。マグネシウム合金を負極に、酸素ガスを正極に使い、食塩水を電解液として用いた。
 通常の燃料電池に使う水素ガスのように爆発の恐れがない。効率的に電気を生み出せ、使える電力量はフル充電した同じ重さのリチウム電池の約5倍に上る。電力量360ワット時の試作品では携帯電話120台を充電できた。
 マグネシウムは海水ににがりとして含まれているなど豊富にあり、希少金属(レアメタル)を使わずに済む。生産コストは同程度の電力量の自動車用バッテリーの半分程度に抑えられる見通しという。
 小浜教授は「電解液を使用時に入れる仕組みにすれば自然放電をなくせる。東日本大震災でも電源確保が大きな課題になったこともあり、実用化を急ぎたい」としている。 2012年01月27日金曜日 電力量は同じ重さのリチウム電池の約5倍、爆発の恐れもない、マグネシウムは豊富にあり、高価なレアメタルは基本不必要、生産コストは同程度の自動車用バッテリーの半分程度 多くのメリットがありとても画期的と感じるニュースです。素人考えでは多くのリチウム電池がこのマグネシウム電池に置き換わるのではと思ってしまうほどです。が、実用化に関し用途が限られるような含みがあるようにも読み取れます。このマグネシウム燃料電池の問題点や今後の課題などはどの様なものなのでしょうか。あるいはどの様な用途や可能性があるのでしょうか。 化学にお詳しくこの辺りご存知のかた、ご解説をいただきたく思います。よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • sakg208
  • ベストアンサー率11% (4/34)
回答No.4

用途が限られているのはこれが一次電池、つまり乾電池のように充電できない電池だからです。リチウム電池のように充電できる訳ではありません。 この電池の問題点は、コストの他にライバルが発電機であることです。燃料の補給が出来れば長期間使い続けることが出来る発電機と違い使い切ってしまうとゴミとなってしまいます。

その他の回答 (3)

  • zxzzxz
  • ベストアンサー率24% (39/161)
回答No.3

>マグネシウムは豊富にあり この前提が間違い。 海水からマグネシウムを精製するには莫大なエネルギーが必要となる。 温度で言うと約20000℃が必要。 ちなみに火山のマグマが1200℃、運転中の原子炉が2000℃。 太陽光発電で集光させても6000℃が理論上の限界。 いったいどうやって20000℃という温度を作りだし、管理するというのか。 もちろんマグネシウムで発電したエネルギー量では到底及ばない数値。 マグネシウム発電の研究者はそれを解決するために、太陽光レーザー技術を実現させるとしている。 簡単に言うと、宇宙の太陽光を集めて地球に送り込む技術。 これが実現すればたしかに理論上は20000℃を簡単に地球上で作り出すことが出来る。 しかもエネルギーはほぼ無尽蔵かつ安定。 しかし当然ながら、その太陽光レーザー技術自体がまだ実現にはほど遠く、 20000℃を地球に送り込めたとしてもどうやって地球上で管理するのか。 管理出来たとしても人工衛星打ち上げの莫大な費用はどうするのかなど、 あまりにも現実的ではなく夢の話にしかなっていないのが現状。 よって、現状では技術面でもコスト面でも大量生産は「非現実的」と言わざるを得ない。 海水ではなく鉱物として存在するマグネシウムを利用して 安全で高価な蓄電池として少量使うぐらいなら現実的にも可能だろう。

  • mrkato
  • ベストアンサー率47% (1008/2121)
回答No.2

残渣の安定度や電子エネルギー抽出への手順が明瞭な事は、 燃料電池としては、かなり優位と思います。 ただ、蓄電池置き換えは意味が違い困難です。 メタノール燃料電池の手持ちサイズ製品は昨年の 発売でしたが単独ですから、繋げる機器を選びます。 リチウムイオンバッテリーも革新する数種類が 製品供給開始になり、組み込み先製品ごと使用 しての評価も始まります。 大電力な「建物単位」を扱う場面ではナトリウム蓄電池 (NAS電池)なり都市ガス供給での燃料電池や 小規模発電設備が主力で、ナトリウムは搬入手段を 標準化するまで追い上げに行けません。 さらに原点な、マグネシウムをエネルギー貯留体として 循環させる構想は、既出質問で苦しく扱われています。 質問番号7233711 (教えてgoo携帯電話でのURL お使いのサイトでも参照可能と思います) http://m.oshiete1.goo.ne.jp/qa/q7233711.html

  • skip-man
  • ベストアンサー率22% (344/1529)
回答No.1

私も素人ですが 塩水を入れなければ長期保存が出来る。というのは,塩水を入れたら長期間使用出来ない。 使い捨てカイロと同じだと理解しています。 自動車メーカーとの共同開発なども記事にありましたが,あくまでも補助機能としてではないでしょうか。 今後の課題は, ・何時間連続使用が出来るのか? ・完全に容器ごと交換なのか,中身のマグネシウムを交換すれば使えるようになるのか? ・マグネシウムの交換を,老人や子供でも出来るようになるのか? ・燃料用のマグネシウムは、誰でも何処ででも購入する事が出来るのか? ・一般家庭で買える金額に押さえられるのか? ・使用する塩水の,塩分濃度はどれくらいの誤差を許容出来るのか? ・空気汚染(酸化炭酸ガスの発生)の心配は多分無いんだろうけど,室内で使用した時の安全性。 あとは,専門科の意見を私も聞きたい。

関連するQ&A

  • リチウム二次電池について教えてください。

    リチウム二次電池について教えてください。 まずはどうしてリチウムなのでしょうか?ナトリウムやカリウムのイオンでは電池は出来ないのでしょうか?リチウムの原子量が小さい為に電池内で動きやすいからなのでしょうか?効率は悪くてもナトリウムやカリウムも電池になるのでしょうか?それともリチウムのみが電池として働けるのでしょうか・・。 もう一つはリチウムイオン電解質や電極材の開発は現在も行われているようですが、どのような条件を満たす物が最も求められるのかが良く分かりません。ホームページで検索すると高分子電解質の開発等が目につきますが、どうして高分子がいいのでしょうか? また現在使われている電解質はどのようなものなんでしょうか? ご存知の方がおられましたら宜しくおねがいいたします。

  • 家庭用燃料電池の消費電力

    家庭用燃料電池について調べています。 家庭用燃料電池の定格発電容量については1kW、750Wなどと記載があるのですが、燃料電池の消費電力についての記載が見つけられません。 燃料電池の消費電力は何Wくらいなのでしょうか? そして発電容量が1kWの場合 (1)(総発電量-燃料電池の動作時電力)=1kW (2)(総発電量)=1kWで燃料電池の使用電力は別途 (3)上記(1)(2)以外の考え方がある (1)~(3)のうちのどの考え方なのでしょうか? ご存知の方、教えてください。

  • 燃料電池の開発状況

    30年くらい前の現役時代、燃料電池(フューエルセル)の開発に関わっていました。 触媒毒やスタックの耐久性に課題はあるものの実用化寸前でした。 電力会社も3kwの実証機を米国から導入し研究していました。 あれから30年、100kwや1000kwの実用機のコストはどれくらいかと燃料電池の業界紙を見たら未だに実験段階の様です。 純水素を使う場合は触媒毒もない筈です。 何故、実用化が進まないのでしょうか。 世界的にもまだまだなのでしょうか。 nedo(国)の姿勢に問題があるのですか。

  • リチウムイオン電池の電解液について

    リチウムイオン電池の電解液について 最近話題のリチウムイオン電池について興味を持ち、初心者用と思われる関係書籍を読み始めました。 その中で、電解液は水分を極度に嫌うとの記述がありました。しかし何故なのかがわかりません。どの書籍(専門書と思われる書籍は読んでいません)を見ても極端に水分を嫌うしか載っておりませんでした。その理由が知りたく、誰か教えて下さい。御面倒をお掛け致しますが、宜しくお願い致します。 当方技術者でもなく、文系の人間です。高校時代に化学をやった程度の知識であり、しかもほとんど忘れています。さらなる御面倒をお掛けすることをお詫び致します。

  • 化学の燃料電池について

    燃料電池について、教科書では電解液にKOH水溶液が使われおり、反応も理解出来たんですが、KOHのK+はどこに行ったんでしょうか?反応に使われないならなぜ必要なんですか? 調べても分からなかったので回答お願いします。

  • バイオ燃料電池  体内埋め込みを目的とした場合、直接でつなぐことは可能でしょうか

    こんにちは、グルコースを燃料として酸化して電力を得るバイオ燃料電池の研究があることを知りました。体の中に埋め込んで、埋め込み装置の電力源にすることが一つの応用ということのようなのですが、ひとつ質問があります。埋め込んだバイオ燃料電池の電極は、すべて同じ電解質(体液)に浸かっている訳ですよね。すると、1セルの電圧を超える電圧にしたい場合(電圧を上げたい場合)、どうするのでしょうか。乾電池の場合は直列にすると思うのですが、バイオ燃料電池の場合、同じ電解質に浸かっているので、難しいのではないでしょうか。何か根本的に間違っているのではと不安ですが、その場合でもご指摘いただければと思います。 どうぞよろしくお願いします。

  • 自動車の燃料電池の将来性について教えて下さい

    燃料電池の将来性について教えて下さい。 自動車に燃料電池を使おうとしても、リチウムの絶対量が少ないため実用的ではないとの事を以前どこかで見聞きしたのですが事実でしょうか? ホンダの水素燃料や、三菱の電気エネルギー自動車のCMを見て疑問に思いました。 次世代で主流になる可能性の高い燃料は何でしょうか? ガソリンからどうシフトしていきそうなのか教えて下さい。 (技術的な問題だけでなく、利権など経済的な背景もあると思いますが) こんなキーワードで調べてみなさいという回答でも結構ですので、宜しくお願いします。

  • 燃料電池車の熱効率は何%?

    環境にやさしいということで研究されていますが、燃料電池車の熱効率は何%くらいでしょうか? また、将来的(燃料電池車が実用化される頃)にはどの程度まで改善されるのでしょうか? また、BMWやマツダが開発している内燃機関の水素エンジンの熱効率はどの程度でしょうか? 1/14の日刊工業新聞で廃熱利用(暖房・給湯)ができる家庭用の燃料電池でも37%という記事が載っていました。(外出先で読みましたので数値はうろ覚えの可能性あり) いずれにしても電気から水素を製造する現状では、発電・水素製造を考えると熱効率は低いと思うのですが・・・?

  • なぜ燃料電池車?

     今燃料電池で動く車等が盛んに研究されているようですが、燃料電池車のメリットは何でしょうか?  素人考えでは電気なんか作らずに水素と酸素を燃焼させてエンジンを回したほうが効率が良さそうな気がするんですが・・・・  燃料電池車ってガソリンエンジンで発電機を回して、 その電力で車を動かすことと本質的に同じでは・・・うっ効率悪そう・・・(笑)  皆様、よろしくお願いいたします。m(_ _)m

  • 水と空気だけを使った燃料電池

    ニュースを見ていたらジェネパックスという会社が特殊な触媒を使って 水と空気だけで発電する燃料電池を開発したと報道されてました。 これは熱エネルギーの法則に矛盾しないのでしょうか? 胡散臭い永久機関ではないのでしょうか? 研究段階というより、もうその燃料電池で自動車を走らせていましたが そこまで実用化に近づくまで知られてなかったのでしょうか。 物理学に詳しい人に教えてもらえたら幸いです。