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隕石が摩擦などで、自然にたいらになる事ってあります
隕石が摩擦などで、自然にたいらになる事ってありますか?
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良く「大気圏突入の際の空気との摩擦熱で高温になる」などという表現を見かける事がありますが、それは間違った表現で、大気圏突入時に高温になる主な原因は、空気との摩擦熱ではありません。 【参考URL】 大気圏再突入 - Wikipedia > 2 宇宙船の再突入 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B0%97%E5%9C%8F%E5%86%8D%E7%AA%81%E5%85%A5#.E5.AE.87.E5.AE.99.E8.88.B9.E3.81.AE.E5.86.8D.E7.AA.81.E5.85.A5 大気圏突入時の空力加熱 http://www7a.biglobe.ne.jp/~falcons/kanetsu100.html 衛星軌道を回っている物体や、遙か彼方から地球に落下して来る物体は、音速と比べても、極めて高い速度を持っています。 そして、音速以上の速度を持つ物体が大気中を通過しますと、衝撃波が発生します。 【参考URL】 衝撃波 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%9D%E6%92%83%E6%B3%A2 衝撃波には、その衝撃波が通過した直後の空気の圧力が急上昇する性質を持つ圧縮衝撃波と、通過後の圧力が減少する膨張衝撃波がありますが、高速の物体の前面から発生する衝撃波は圧縮衝撃波になります。 そして、空気を始めとする気体には、速やかに圧縮されると温度が上昇するという性質があります。 【参考URL】 EMANの物理学・熱力学・断熱過程 http://homepage2.nifty.com/eman/thermo/adiabatic.html 断熱過程 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%AD%E7%86%B1%E9%81%8E%E7%A8%8B このため、大気中を高速で移動する物体は、衝撃波で圧縮されて高温となった空気に曝される事と、その高温となった空気の輻射を受ける事により加熱されます。 これを空力加熱と言います。 隕石は、大気圏突入時には、極めて高い速度を持っていますから、空力加熱によって数千~数万℃もの高温に曝される事になります。 このため隕石は、その表面から融けて蒸発して行く事になります。 これにより、隕石の大きさが小さければ、地上に到達する前に全て蒸発してしまいます。 一方、隕石の大きさが充分に大きければ、全て蒸発しきる前に、空気抵抗によって速度が低下する事で、空力加熱によって受ける熱も少なくなり、燃え尽きずに地上に到達する事もあります。 その場合でも、全てが蒸発し切ってはいないとは言え、その表面は一旦融けて液体となったのですから、液体の表面張力が働いて、隕石は丸みを帯びた形状になる傾向があります。 又、その表面は、隕石を構成している物質の一部が、高温によって蒸発して出来たガスによって泡立っていますから、泡が破裂した後の穴や窪みで、凸凹になりがちです。 このため、隕石は、大気圏突入時の空気との摩擦では、平らになる事は考え難いと思います。 尤も、空気との摩擦に限らなければ、隕石が地上に落下した後で、風化する際に、水流や風に流された、塵や埃との摩擦によって研磨されて、平らな面が生じるという事も、充分にあり得る事だと思います。 【参考URL】 風化 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E5%8C%96
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- neKo_deux
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どこかに落ちた後、普通の平らな石が出来るのと同じ過程で平らになるって事は十分にあるのでは。
お礼
わかりやすい回答ありがとうございました
お礼
摩擦など、詳しく書いていただきありがとうございます 参考にさせていただきます