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国債の仕組みについて
- 国債とは、政府が発行する借金証券のことです。
- 国債の利回りは市場の需要と供給に応じて変動します。
- 利子率が上がった国債や社債を持つと、含み損が発生することがあります。
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文面を読む限り、債券の基本的な事柄をご存じないか、勘違いされているように見受けられます。 債券にもいくつか種類がありますが、仕組みが簡単な割引債で説明します。 割引債は満期時に受け取れる償還額(額面価格)が決まっています。 普通の金融商品と違い、満期の受取額が確定していると言うことです。 債券は発行時にそれより低い額で売り出されます。 もし償還額100円の債券が90円で売り出されたら、償還額100円との差10円が利息ということです。 満期まで期間1年でその債券を発売したとしたら、利回りは利息÷取得価額ですので、(100円-90円)÷90円=10円÷90円=11.1%となります。 元本が90円で、利息として元本の11.1%にあたる10円がついて償還額100円になるということですね。 償還額と年利回りから逆に取得価額を計算すると100円÷(1+0.111)=90円となります。 もし年利回り10%で、満期償還額100円、残期間2年の債券を売り出そうとしたら、売り出し価格は100円÷(1+0.1)÷(1+0.1)=82.64円となります。 ※残期間が複数年の場合は複利で計算します。 この債券を銀行が購入した場合、1年後のこの債券の帳簿上の価格は100円÷(1+0.1)=90.91円になります。 しかし、そのとき市場の利回りが上がり、15%になっていたらこの債券の市場での価格は、100円÷(1+0.15)=86.96円となっているでしょう。 90.91円になると計算していたものが、実際は86.96円になってしまったわけで、含み損が発生したわけです。 この債券を満期まで保有すれば100円返ってくるわけですから、その場合は当初の利回りは 確保されるのですが、金融機関の債券は満期まで保有されることなく、途中売買されることが多いので、損してしまうことが多いのです。 また発行体としては、一度発行したら満期に償還額を返すだけで、その途中に、誰が誰にいくらで売ろうと関係ないので、発行体としては利回りがどうなろうと関係ありません。 ただ利回りが高くなってから新たに発行しようとする場合は、発行時の価格が低くなりますので、その分、低い額しか受け取れなくなります。 なお、割引債の他に、満期までの間に毎年利子がもらえる利付債(クーポン債)というのもあります。 満期時の償還額の他に、それまでの途中、途中に利子がもらえるのです。 もらえる利子の額は額面価格の何%と決まっており、それは表面利率やクーポン率(クーポンレート)などと呼ばれます。 利付債の利回りは、取得価額と満期償還額との差から発生する収益と、利子による収益の両方を考慮して計算しなければなりません。 よく利回りと表面利率の区別がつかず、ごっちゃにして考えてる方がいますが、一般の金利の上下と強く関係してくるのは利回りの方で、一般の金利と表面利率との関係性はそれより劣ります。 なお発行後に満期償還額が変わったり、表面利率が変わる債券もありますがまれな存在で、ほとんどの債券のそれらは固定です。
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- aokisika
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極々単純にお話しします。 債券というのは借用証書の一種です。 「1万円借りたので、5年後に1千円の利息を付けて返します。」 という借用証書です。 借用証書ですから、この債券を持っていれば5年後には1万が返済されて、利息の1千円がもらえるので、合計で1万1千円が手に入ります。 1. >国債が人気となり、そのような市場で取引されて値段が上がって20000円になると、利子率は5%になりますよね。 5年後に、元本の1万円と利息の1千円で、合計1万1千円がもらえる債券を2万円で買ったわけです。 ということは、2万円で買った債券は5年後には1万1千円になってしまい、買った人は9千円の損をすることになります。 -9,000÷20,000×100=-45% ですから、45%の損をしたことになります。 売ったAは元々1万1千円払うことになっていて1万1千円払っただけですから、損も得もしません。 1万円の借用証書を1万500円で買うと、5年後には1万1千円になるわけですから、500円の儲けです。1万500円の出費で500円の儲けですから、 500÷1万500×100=4.76% となります。国債の人気が上がって1万500円になると4.76%の儲けになるわけです。これを「利回り」と言います。 利率とか利子率というのは「債券」という名前の紙切れに印刷してある数字です。例に挙げた債券には10%と書いてあるわけです。この債券をいくらかの価格で買うわけです。買った人から見て、「買った金額に対して何%の儲けになるか」が利回りです。 利回りが上がるということは価格が下がるのと同じことなので、保有している債券の利回りが上がると、手持ちの債権の価値が目減りするので、「含み損」と呼ばれるのです。 2. 債券は借用証書です。それをいくらで購入しようと、債券の券面に借りた元本の1万円を返して、利子1千円を払います、と書いてあれば、1万1千円がもらえます。 しかし、1万1千円しかもらえない債券を2万円出して買う人はいません。 3. 通常、利率や利回りは1年について言います。5年で10%ということは、毎年均等に利子がつくのなら1年で2%の利子がつくことになります。ですから2%の債券であると言います。5年で10%だから10%の債券だという言い方はしません。
お礼
ご回答ありがとうございました!! 基礎知識不足でした、ご指摘いただき非常にためになりました。 ありがとうございます。
一万円の額面で10%の利率のついた10年国債は、国は9000¥で売って、10年後に額面で買い戻します。その後人気が上がり5%の利率になると、その国債は9500¥の値打ちになった(国はその額で売り出す)ということになります。逆に人気が下がって20%の利率になると、8000¥で流通するので10%、つまり1000¥の含み損が出たということになるわけです。 >2.2013年に市場で上記の20000円で購入した人は、結局1000円の利子をその5年後に もらうこととなりますか? 1万円の額面の国債が2万円で取引されることはありません。額面以上の金で国が引き取ることはないからです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 債券の知識が全然無かったです。 これから勉強します。ありがとうございました!
お礼
ご回答ありがとうございました。 非常に細かい部分まで教えてくださり、自分が完全に知識不足という ことを思い知らされました。 ありがとうございます!