- ベストアンサー
「気づく」と「気がつく」
kimosabeの回答
まず、「気が付く」が一語の動詞か否かについて 複数の単語が複合して一語化したものを複合語と呼びますが、一語化しているかどうかの指標として以下のものがあります。 1、新たな意味が生じている。 (例)酒+樽→酒樽(酒を醸造したり貯蔵したりするための樽) 2、母音の交替、連濁などが生じて語形が変化している。 (例)さけ+たる→さかだる 3、もとのアクセントが失われて、新たなアクセントが生じている(以下、共通語のアクセントで、○は低く発音する音節、●は高く発音する音節です)。 (例)かぜ(○●)+くすり(○●●)→かぜぐすり(○●●○○) 「気が付く」については、直接アクセントの変化が観察できませんので、類似の例で説明いたします。 「片付く」に対して「片が付く」があります。 かた/が(○●/○)+つく(●○)→かたがつく(○●○●○) 「勢い付く」に対して「勢いが付く」があります。 いきおい/が(○●●○/○)+つく(●○)→いきおいがつく(○●●○○●○) いずれもアクセントの変化が起こりません。日本語のアクセントは一単語(または一文節)内に、低を挟んだ二つの高は存在しませんから、「かたがつく(○●○●○)」「いきおいがつく(○●●○○●○)」は一語化しているとは言えません。3単語2文節です。 こんな例から類推すると、「気が付く」も、3単語2文節ということになりそうです。 気が(○●)+付く(●○)→気が付く(○●●○) と、アクセントは変化しませんから。もっとも変化したとしても○●●○となる可能性が高いでしょうから、先ほど「気が付く」についてはアクセントの変化が観察しにくいと申しました。 というわけで、「気が付く」を一語の動詞とみなすことには無理があります。 次に、「私は気が付いた」についてです。厄介で、あまり首を突っ込みたくない問題ですので回答する事をためらっていたのですが、sanoriさんの考え方が間違いではないことを裏付けるものとして以下の考え方があります。 像は鼻が長い。 右の文は、現在の段階では、「像は」を総主語と判断するのが一般的である。その立場に立つ時、この文は複文と認められる。次のような理由によってである。総主語「像は」に対する述語の部分は「鼻が長い」である。一方、「鼻が長い」という部分では、「鼻が」と「長い」との間に、主語・述語の関係が成り立っている。「像は」と「鼻が長い」という主語・述語の関係に対して従属的に、「鼻が」と「長い」という主語・述語の関係があるところから、複文と認められることになる。(講座日本語の文法2「文の構造について」、昭和42年) ちなみに「気」という名詞は、 そこにはすさまじい気が漂っている。 のような例が思い付くぐらいで、あまり連体修飾語を伴うことのない名詞です。 私の気が付いた。 のような言い方はしません。文法的には可能であっても。もちろん、 私の気が付いたこと。 となると話は別です。 〔私の〕-〔(気が-付いた)-こと〕 〔私の〕は、〔気が付いたこと〕の連体修飾語ですから。
関連するQ&A
- 象は鼻が長い。
象は鼻が長い。 という文について、昔(35年~40年位前)、小学校の国語で、 「象が」が主語で、「鼻が長い」が述語 述語の中の「鼻が」が主語で「長い」が述語と習った記憶があります。 これに対し、「象は」は主語ではなく、主題という説があり、かなり有力になっています。 中国語の文法で言えば、 名詞述語文 形容詞述語文 動詞述語文 に加えて、主述述語文があります。 名詞述語文 形容詞述語文 動詞述語文 の3つは日本語にもあります。 中国との2000年以上の深い関係を考えると、 日本語にも、 主述述語文 があり、その典型例が、「象は鼻が長い。」となる思います。 これなら、小学校で習った考えと合致します。 にもかかわらず、最近、「象は」は主語ではなく、主題という説が有力になっているのはなぜなんでしょうか?
- ベストアンサー
- 日本語・現代文・国語
- 複文の分類法の学校文法と学者の意見の違いについて
学校で学ぶ国語文法にはいろいろな問題があることを学びました。 (たとえば日本語は「主語」と「述語」からなると教わりましたが、日本語に「主語」はないという学者もいますよね) 今、複文について整理しているのですが、学校文法では英語の文の分類(単文か複文か)方法をそのまま適用して、日本語の文も分類しているため、不都合なこともあるようです。 たとえば、「象は鼻が長い」という文は学校文法では複文になるそうです(文のある部分が節でできているため)。この「象は鼻が長い」は複文ではなく単文だ、と主張している学者はいますか?? もしいたら、どういう理由でそのように主張しているのか、教えてください。 よろしくお願いします。
- 締切済み
- 日本語・現代文・国語
- 「私は走っている」の、述語は「いる」?
国語の文法の問題です。 「私は走っている」という文の主語は「私は」ですよね。 では述語は? 「いる」ですか?それとも「走っている」ですか?
- ベストアンサー
- 日本語・現代文・国語
- 下記の文を<文の成分>別に分けたいのですが・・・。
こんにちは、いつもお世話になっているものです。 40代の主婦です。訳有って学生時代に戻った気分で、国語文法の勉強を しなおしております。下記の文を<文の成分>別に分けたのですが、独学のため答えに自信が持てず困っています。 *美しい 女蔵人が 薬玉を 殿上人に 授ける 「女蔵人が」が主語で「授ける」が述語、「美しい」「殿上人に」が修飾語でよいかと思いますが、「薬玉を」について悩んでいます。この場合目的語かと思ったのですが、いろいろな文法のサイトを見ると<文の成分>の種類は主語・述語・修飾語・接続語・独立語の五つだと書いてありました。(補語という種類もある?)目的語でないとすると「薬玉を」はなんにあたるのでしょうか。 良い年をして文法の基礎もわからずお恥ずかしいのですが、教えていただければ幸いです。よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 日本語・現代文・国語
- ねじれ文への指摘
主語と述語がぐちゃぐちゃになっている文ばかり書く人がいます。 そういう文をねじれ文と呼ぶそうなのでピンとこない方がいたら調べていただきたいのですが… たとえば 「わたしの今年の目標は、売上ノルマを達成して昇格を目指すことを目標としている」 みたいな、主語と述語が対応していない文章です。 長い文章を書いていると最初に置いた主語を忘れてしまい、述語が変になってしまうことはありますが、問題の人はそれをかなりの頻度で連発しているのです。 以前どうしても気になって指摘したのですがあまり伝わっていなかったようで、今でもねじれ文を量産しています。 他人なのでほっとけばいいんでしょうけど、なんか気になって……どう指摘するのが適切だと思いますか?
- 締切済み
- その他(生活・暮らし)
- 中国語”认识你很高兴” 主語、述語部分はなんでしょ
中国語”认识你很高兴”という文の意味が分りますが、文の中の主語は省略された「私」だとしたら、「认识你很高兴」は述語部分はなんでしょうか? それとも形容詞述語文でしょうか。 よろしくお願いいたします
- ベストアンサー
- 中国語
- 勉強について。
家の子供が国語の勉強をしていて年齢は中学1年です。 勉強内容は接続語、主語、述語、修飾語、独立語、についてらしいです。そのことでもっと知りたいらしいので。どなたか教えてあげてくれませんか?本当に困っております。宜しくお願いいたします。
- 締切済み
- 日本語・現代文・国語
- 文構造についての質問 (日本語の質問)
次の文を見てもらいたいのですが、 「彼は それがどの様なものだとしても それを実現させている。」 この文の構造は 彼は=主語 それがどの様なものだとしても=副詞節 それを=目的語 実現させている=述語動詞 で宜しいでしょうか? 宜しくお願いします m(__)m
- ベストアンサー
- 日本語・現代文・国語
- うまく話せるようになるには
どうしたらいいでしょうか?国語の授業もろくに聞いてなかったしギャル語使っていたらまともに話せません(泣)。社会に出て辛いです。主語、述語、など初歩的なことでも構いません。私の場合は結論を言っていろいろ思い出したように付けたすんです。支離滅裂なんです。本当に困ってます。宜しくお願いいたします。
- ベストアンサー
- その他(学問・教育)
お礼
ありがとうございます。 そう、そう! 私も先日似たようなことを考えていました。 「私の気がつく」なんて言い方は絶対しないですものね!