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脂肪族アミンと芳香族アミンの塩基性度の比較
アニリンとエチルアミンの塩基性度の比較の仕方がわかりません。 アニリンはベンゼン環に結合した窒素の孤立電子対が共鳴によりベンゼン環に広がって存在するため、窒素上の孤立電子対の電子密度は低下することになり、塩基としては弱くなるらしいのですが、共鳴に孤立電子対が関与するのはなぜでしょうか? そもそも、フェノールなどの酸の場合は共役塩基であるフェノキシドイオンの共鳴式を書いて、フェノールとフェノキシドイオンの安定性を比較するのに、なぜアニリンなどの塩基は共役酸であるアニリニウムイオンの共鳴式を書かずに、アニリンの共鳴式をかくのでしょうか? 酸・塩基反応において、プロトンがついた形とついていない形のどちらの共鳴式を書いて安定性を比較すればよいのか、わかりません。。。 また、電子密度とはなんでしょうか? 長くなってすみません。 ぜひ回答をよろしくお願いします。
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- Tacosan
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「フェノールの酸としての強さ」を考えるなら, フェノールと (その共役塩基である) フェノキシドとの安定性を比較する. 同じように, 「アニリンの塩基としての強さ」を考えるときにはアニリンと (その共役酸であり) アニリニウムとの安定性を比較すればいい. やっちゃいけないわけじゃない. いずれにしても「アニリンの共鳴式」は必要だけどね. 前半は「共鳴」で説明できるけど, 「電子の非局在化による安定化」で説明する方がいいのかもしれない. アニリンでは全部の原子が同一平面上にあり, ベンゼン環全体に広がる π電子やアニリンの窒素の孤立電子対 (p電子) はこの平面の上下に存在する. で, ベンゼン環の π電子と N の孤立電子対が重なりを持つので孤立電子対は N 上にじっとしているのではなくベンゼン環の方にも遊びにいくことができる. この辺の機構は 1,3-butadiene CH2=CH-CH=CH2 の C2-C3 が「ただの単結合」よりも強いこととも同じです.
お礼
窒素の孤立電子対の動きがよくわかりました!! ありがとうございました。