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カネノナルキの鉢
以前読んだ園芸本で「根が広く張るので、浅い鉢が良い」とあったため、おととし浅い鉢に植え替えたところ、水遣りを控える+日光に十分当てるにしても、元気がありません=枝がねじれるようにしか伸びず、葉の枚数が少ないうえよく落ちる。 いろいろ調べたところ、別に浅い鉢でなくても良さそうですね。 一体どういう鉢が適しているのでしょうか? 根はどういう風に張っていくのでしょうか? 水遣り控えめということから、水が残りやすい深めの鉢(菊鉢のような)は避けるべきですか?
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園芸本の説明を、全て正しい事が書かれていると鵜呑みにしない事です。 その証拠に実際に試しても書かれているように出来ませんでしたよね。 どうしてそのような事を書いたのか、長年サボテンと多肉植物を栽培して いる僕には理解が出来ません。説明をされた方に問い合わせて、その根拠 を教えて貰いたいですね。 僕の経験から説明させて頂きますが、これも信じるか信じないかは質問者 さんの自由ですから、一つの参考になればと思い説明をさせて頂きます。 まず鉢選びからですが、選ぶ時には必ず深鉢にします。深鉢と浅鉢の違い ですが、同じサイズの深鉢と浅鉢を用意して下さい。並べて見ると分かる のですが、浅鉢は深鉢の約半分の高さだと言う事が分かるはずです。 鉢に入る土は浅鉢は深鉢の半分と言う事です。何が言いたいかと言うと、 根を十分に張ろうにも浅鉢では深鉢の半分の面積しかないので、通常であ れば1年後でも根詰まりを起こさないのが、浅鉢では1年も経たないのに 根詰まりを起こしてしまうと言う事です。 背丈が高くなればなるほど安定感は無くなり、どうしても浅鉢では倒れや すくなってしまいます。 次に鉢の種類ですが、駄温鉢(鉢の淵に茶色の釉薬を塗って焼かれている 物)、素焼き鉢、プラ鉢、テラコッタ鉢等があります。一般的に使われて いるのは駄温鉢とプラ鉢で、どちらかと言えば駄温鉢の方が管理はし易い です。プラ鉢は軽くて扱いやすいのですが、鉢の側面から熱が逃げないの で、どうしても鉢内が高温で蒸れてしまいます。テラコッタ鉢は輸入鉢の 一つですが、どちらかと言えば駄温鉢に近いですね。駄温鉢(だおん鉢) の深鉢では浅過ぎる時には、テラコッタ鉢を使われたらと思います。 間違っても素焼き鉢は使用しないで下さい。多肉植物には不向きです。 金のなる木はベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物で、和名を花月と言 い金のなる木と言うのは俗名です。多肉植物の種類の中でも暑さと乾燥に 強いだけでなく、管理方法によっては寒さに強くさせる事が可能な植物で す。直ぐには出来ませんが、何れは努力次第で可能になります。 置き場所は年間を通して屋外で構いません。ただし真夏は日差しが強いの で葉焼けを起こす事があるので、遮光幕で日差しを弱めるか軒下に移動さ せます。冬場は丈夫な株であれば0℃までなら屋外で管理が出来ます。 それ以外の時期は直射日光が当たる風通しの良い場所に置きます。 丈夫な株になっていなければ、外気温が5℃になったら室内に取り込みま す。暖房がガンガン効いた室内に入れる必要はなく、もし暖房がガンガン 効いた室内に入れるなら、最低でも7℃以上は24時間維持させなければ いけません。室内でも0℃以下になりそうなら、簡易ビニール温室を被せ ます。日中は覆いを外し、就寝前に被せるようにします。 水遣りは春~秋は鉢土(鉢に入っている土の事)が完全に乾いてから、更 に1週間経って鉢底穴から十分に水が出るまで与えます。冬場は休眠しま すから、1ヶ月に2回程度で多くても3回までにして乾かし気味に水遣り をします。 植替えは5~9月の猛暑時と梅雨時期を除いた時に行います。一番最適な 時期は5月に入ってから梅雨入り前までです。 使用する用土は市販のサボテンと多肉植物の土に園芸用川砂を1~2割位 混ぜて使用します。 僕は自分で配合しています。赤玉土(小粒)6:バーミキューライト2: ボラ土(小粒)2の割合ですが、絶対に腐葉土は使わないのが僕の主義で す。配合率は年毎に変わり、前年度の生育状態を見て配合率や何を混ぜる のかを自分で考えて決めるようにしています。 植替えの目安ですが、7号鉢以下の場合は1年毎、8号鉢以上なら1年毎 か長くても2年毎に行います。 植替えの手順は、植替え当日より1週間前に水遣りを停止させ鉢土を乾か します。当日は鉢土が乾いている状態にします。当日に雨が降る時は作業 を中止し、翌日以降の天気が良い日に行うようにします。直射日光が当た る場所を避け、風通しの良い場所で作業をします。 鉢から抜いたら割箸で古い土を1/3~1/2程度落とします。次に痛ん だ根や腐敗している根や、長過ぎる根を切って整理をします。下から半分 程度までなら切られても構いません。全ての土を落としたり、水洗いだけ は避けて下さい。鉢底に鉢底ネット(100円ショップで購入可能)を敷 き、鉢底石(ボラ土の小粒か中粒でも代用可能)を2~3cm入れ、土を 2~3握り入れます。根の整理が終わった株を鉢に入れ、高さを見ます。 深過ぎる時は土を入れ、浅過ぎる時は土を取ります。高さ調整が終わった ら、幹が鉢の中心になるように位置決めをし、周囲に土を入れます。 釉薬が塗られている下まで土を入れたら、指で軽く押して植替えは完了で す。水遣りは直ぐに行わず、風通しの良い明るい日陰に1週間置き、それ から最初の水遣りを行います。最初の水遣りが最も重要で、鉢土に含まれ ている微粒の粉を取り除いたり、根の間に十分に土が行き渡るようにする ため、鉢底から水が十分に流れ出るまで与える事が必要です。濁った水が 出るでしょうから、濁り水が出なくなるまで与えて下さい。2回目以降は 先程に書いた要領で水遣りをして下さい。 肥料は緩効性化成肥料(マグァンプK)を用土に混ぜるか、又は生長期の 間に2ヶ月に1回で置き肥をします。生長期(活動を活発にして生育する 時期)は5~9月、休眠期(微妙に活動はしているが、生長期と比べると 活動が鈍く休んでいる状態の時期)は11~3月、10月は休眠期に入る ための準備期間、4月は活動を再開するための準備期間と覚えて下さい。 以上の事を守れば数年後には開花します。不明な点があれば再度質問をし て下さい。納得が行くまで説明させて頂きます。
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- cactus48
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回答が遅くなり申し訳ありません。 Aの高さが45cmでしたら、使用する鉢は深型駄温鉢の10号は必要と 思います。菊鉢の場合は駄温鉢より土が多く入りますが、それでも駄温 鉢と同様に10号は必要かなと思います。背丈が高いので、鉢が小さ過 ぎると植物の重みで倒れてしまう事もあります。 Bの高さが20cmで横に張り出しているようですが、これでは見た目 が悪いので植替え時に剪定を行い仕立て直した方が良いですね。 鉢は深型駄温鉢の5~6号で構わないと思います。 Cは高さが10cmの寄せ植えのようですが、何本あるのか分かりませ んが、もし3本程度なら深型駄温鉢の4号程度で構いません。 余談になりますが鉢に関して少し述べさせて下さい。 駄温鉢、素焼き鉢、朱温鉢、アサガオ駄温鉢等は鉢のサイズが底面の穴 の横に数字で示されています。これらの鉢は0.5単位で大きくなって いて、1号から5号までは0.5づつ大きくなります。それ以上の鉢は 1.0づつ大きくなります。0.5号は約1.5cmですから、10号 鉢の口径は約30cmになります。これを覚えていると何号鉢を買えば 良いのか目安になります。 テラコッタ鉢は号数ではなくcmで明記されています。
お礼
何度もすみません。 天気予報で雨以外の日を選び、教えていただいた通りに植え返したいと思います。 Bは横に張り出すというより、変にねじれているので、剪定します。
- yappe
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乾かしすぎでは? 湿度の高く天気のぐずつく梅雨どきや 10℃を下回る冬はかなり乾かし気味にしますが それ以外は 用土が乾いたら 十分水を与えます 日本の夏は暑すぎます 梅雨明けからは暑さ対策が必要です 風通しの良いところで 明るい半日陰 もしくは 午前中のみ日の当たるところ 鉢と鉢土と管理は 関連します 多肉植物は 水はけのよい土で植えます キク用のプラ鉢は 底穴がたくさん開いていて 通気がよくなっています 腰高鉢は 底のほうに粗い粒子の土を1/3くらい入れて排水を良くするとか 鉢底の構造も考慮し 湿り具合を観察していれば 使えないということはないです
お礼
回答ありがとうございます。 ベランダに置きっぱなしで、直射日光と雨水を自然のままにしていました。反省します・・・
お礼
ご丁寧な解説ありがとうございます。変な園芸本より、はるかに的確でわかりやすいです。 なお、 A高さ45cm(幹は結構太い) B高さ20cmほど(曲がってしか伸びないため) C挿し木から育てた10cmほどが2本。 ただ鉢のことで迷ってます。 駄温鉢(縁に茶色の釉薬が目印なんですね)だと6号のみ=Bでも小さいですか? プラ鉢=6号深?(直径17・高さ21cm)、8号(直径高さとも23)、8号菊鉢(直径22・高さ25)を、どのように使ったらよろしいでしょうか? 素人考えですが、Aは8号菊鉢、Bは8号か6号深、Cは駄温鉢に寄せ植え。