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熱伝対温度計の使い方
陶器を焼く窯で熱伝対とデジタル温度表示器を温度補償導線でつないでいます。 この場合熱伝対と温度表示器の間の温度差が表示されるように思うのですが外気温は考慮するのでしょうか。 たとえば1200度で焼成したい場合冬は表示機の部分が0度ならば1200度まで上げる。 夏は表示器の部分が30度とすると1170度に上がれば窯内部は1200度に達していると考えるのでしょうか。温度補償導線と普通の電線との違いも今ひとつ分かりませんが。
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>陶器を焼く窯で熱伝対とデジタル温度表示器を温度補償導線でつないでいます。 >この場合熱伝対と温度表示器の間の温度差が表示されるように思うのですが外気温は考慮するのでしょうか。 正確に申し上げれば、「温度表示器の型式による」です。 ただ、一般的なものであれば、通常外気温を補正する回路が組み込まれており、自動で外気温分が補正されます。 (一部の制御器、表示器のなかには、この補正回路がないものや、補正回路を任意でON/OFFできるものもあります。) (不安ならば、窯が室温に戻った時の表示温度を見てください。設置環境で温度差がそれほどなければ、補正回路がない場合は温度差がない=0℃~数℃付近の値が表示されるはずです。) >たとえば1200度で焼成したい場合冬は表示機の部分が0度ならば1200度まで上げる。 >夏は表示器の部分が30度とすると1170度に上がれば窯内部は1200度に達していると考えるのでしょうか。 補正回路がOFFならば、それで正しいです。補正回路がONならば、両方ともに1200度になるはずです。 >温度補償導線と普通の電線との違いも今ひとつ分かりませんが。 熱電対は、熱電対の端と端の間の「温度差」を測るものです。 中途でただの導線を挟んでしまうと、そこで温度差が発生してしまった場合、測定誤差になって跳ね返ってきます。 なので、基本的には熱電対は測定対象から測定器の間まで熱電対の線を引きまわす必要があります。 なんですが、実は熱電対の線は意外とコストが馬鹿になりません。 (熱電対の種類によってはプラチナやロジウムといった高価な貴金属が使われるものがあります。) そのため、測定対象付近はしょうがないにしても、室温に近いところを長い距離、線を引きまわすときは、 室温に近い温度域でのみ似たような性質(熱起電力)を持った安い金属を使った導線を用います。 これが補償導線です。 熱電対については、参考URLが熱電対の性質についていろいろと面白い実験の記載があります。 一読してみてはいかがでしょうか。 以上、ご参考にどうぞ。
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- rnakamra
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通常、この様なデジタル温度表示器には冷接点補償を内部の温度計とデジタル演算で行うようになっています。 例えば、熱電対の出力が1200Kの温度差、表示器自体の温度が25℃であれば 25℃+1200K=1225℃ と表示するようになっています。熱電対の出力電圧から求められる温度差をそのまま表示をしているわけではないのです。 安心して表示温度がそのまま釜内の熱電対接点部の温度として見てください。 温度補償導線は非常に重要です。 熱電対の線を途中から別の線で引き回すときに普通の電線を用いると、その接続部の温度と表示器の間に温度差があるとそれが誤差として出てきます。実際に運転前にドライヤーなどで温めてテストしてみると判ります。 また、温度補償導線の接続を逆にするともっととんでもないことになるのでご注意ください。
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早速の回答ありがとうございました。参考になりました。
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参考になりました。ありがとうございました。