熱電対の規準熱起電力表の値とは?
- 熱電対の規準熱起電力表の値について理解ができません。
- 温調器は周囲温度を計測して電圧分を加算し、表示したと思われます。
- 規準熱起電力値はどのように理解すればいいのでしょうか?
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熱電対の規準熱起電力表の値は、何の値なのか、いまいち理解できません。何
熱電対の規準熱起電力表の値は、何の値なのか、いまいち理解できません。何方か教えて頂けませんでしょうか。 仕事で熱電対を使用することになり、書籍を一応読み、冷接点補償の必要性も理解しました。 そこで、添付図のような実験を行った結果への質問です。 (実験内容) 例えば、100℃の時の規準熱起電力値4.096mV(K型熱電対の場合)を、熱起電力発生器から温調器に入れると、125℃(この時の周囲温度=25℃)と表示されました。(熱起電力発生器は、規準熱起電力値を出力する装置です) 【質問】 温調器は、温調器自身冷接点補償を行うはずなので、周囲温度(25℃)を計測してその電圧分を加算した為、125℃と表示したと思われます。この実験の結果から、規準熱起電力値の事を、どの様に理解(何の値)したらよろしいでしょうか? 何方か、よろしくお願いいたします。
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熱電対は、その両端の【温度差】を電圧として出力するセンサです。 質問文にある例に沿って云えば、4.096mV 入力された温調器は「ココとセンサのある場所との【温度差】は 100℃。ココの温度は 25℃。だからセンサのある場所の温度は 125℃。」と判断し、125℃と表示をします。 ここで、温調器のある場所の温度が 15℃に下がったとします。熱起電力発生器からの入力が 4.096mVのままであれば、温度差が 100℃ のままと云うことなので温調器の表示は 115℃ となります。 (ココが 25℃ から 15℃ へ 10℃ 下がった。温度差は 100℃ のまま。と云うことはセンサのある場所も 10℃ 下がったと云うコト。) 別の例。 熱起電力発生器を外し、センサを接続し、温調器の周囲温度が 25℃。測定点が 125℃。温度差が 100℃ なのでセンサからの入力は 4.096mV。温調器の表示は 125℃。 ここで、温調器のある場所の温度が 15℃に下がる、測定点は 125℃ のまま。この場合の温度差は 110℃ となり、センサ入力は 4.509mV と大きくなる。で、温度差 110℃ + 周囲温度 15℃ = 温調器表示は 125℃。 熱電対は、飽くまでその両端の【温度差】を出力するセンサです。温度差しか判らないから、温調器周囲の温度をサーミスタ等で計測して測定点の温度を直読みできるよう補償する必要があるのです。 で、規準熱起電力値とは、「熱電対の温接点と冷接点との温度差がコレコレのとき、発生する熱起電力はこんだけ」と云うところを規格で以て取り決めたもので、これに従って精度を確保する限り、センサと温調器とで異なるメーカの組み合わせでも温度表示等がメロメロになったりしないようにしています。 と云うところでいかがでしょうか。 参考までに、とあるメーカの技術資料のページを附しておきます。
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お礼
gato_azulさん、早々に書き込み頂きましてありがとうございました。 おっしゃる通り、熱起電力発生器は「温度差」を出力する機器でした。と、同時に規準熱起電力表も、「温度差」を規定している表であることに気付きました。 どうしても、図のように、左側に熱起電力発生器を置き、右に温調器を置いて実験をすると、どうしても熱起電力発生器の出力電圧が、接点の起電力のように勘違いしていました。 ありがとうございました。