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自然との闘いをする人たちへの質問
noname#160718の回答
![noname#160718](https://gazo.okwave.jp/okwave/images/contents/av_nophoto_60_4.gif)
登山歴30年です。仕事も伝染病の防疫業務ですから、どちらも自然を相手にしています。 想定、しますよ。むしろ「想定」なしには何もできない、と言った方が良いでしょう。 何をどこまで「想定」するか、が勝負なのです。 登山で悪天候や道迷い等によって予定通り下山できない場合があることを「想定」して非常用の装備(ゾンデやビバーク用具、レスキュー用具等)や非常食を持っていきます。 でも、現実問題として悪天候で30日閉じこめられた場合、そこまでを「想定」して30日分の食料を持っていくことはしません。冬山で10日間の行程で予備日はせいぜい10~14日というところでしょう(もちろん場所による)。 登山経験の中で想定外のこと、起きますよ。 私はクライミング中に大きな地震が来て、人間ほどもある落石の雨に降られたことがあります。当たらなかったのは運が良かったからに過ぎませんし、そのときの地震では穂高の滝谷では壁ごと崩落しています。その壁に取り付いていれば120%助かりません。 でも、今後も登攀中に地震が来るかも、なんてことは「想定」しないでしょう。 自然が相手ですから、何をどれだけ「想定」しても、想定外の事態は必ずあり得ます。 要は何をどこまで想定するか、だけなんです。 リスクの起こり得る確率、それが起きたときの深刻さ、そのリスクに対処するためのコスト、これを総合して「どこまでを想定してどういう対策をするか」が決まるわけです。 伝染病の感染経路を全て「想定」すれば、半径30kmの範囲で全ての人と物の動きを止める、すなわち経済活動を全面停止させるしかないのですが、コストと確率、ダメージを考慮すればそんなことをやるわけにはいかないでしょう。 だからいくつかの感染要因については敢えて「想定外とする」ことによって、事前の対策が立てられるものです。 実際災害が起きてから「想定が甘かった」というのは簡単なことです。事実そのとおりでもありますし。 でも、例えば今回街全てが津波に飲み込まれたところもありますが、2年前に「30mの津波を想定すれば市街ごと全て山上に移転すべきだ」と言ったところで、それが通ったと思います? 自然には想定はない、というのは実際に危機管理をしたことがない傍観者の意見です。 当たり前のことですが、危機管理をする上では何かを「想定」しなければ何もできませんから。 要はその想定が適切だったか否か、に尽きるのですが、それも事が起きてから批判するのは簡単です。事実起きたことに対して、この事態を想定しなかったのは甘かったと。 で、私は登山や伝染病についてでしたら専門知識も経験もあるので、どこまでが妥当か、実際起きた事例に対してどうだったのかはある程度考察できますが、地震や原発の危機管理については判りません。 ただ、何をどこまで想定しても「想定外」のことは起きる可能性がある、ということだけです。
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補足
回答ありがとうございます。 私はテレビで彼女の短いコメントを聞いただけだったのですが、彼女の考えを示すもう少し長い文章を見つけましたので転載します。 彼女は危機管理を専門にしている人ではありませんから、危機管理を日常的にしている人からみれば「何を解った様なことを言ってるんだ!」と反論したくなるかも知れません。 あと、宗教者の瀬戸内寂聴さんもコメントしていましたが、彼女達の視点が我々とは違うのでしょう。 俗人は人間として自然に対していますが、この人たちは自然の側から人間を見ているのだと思います。 人間は自然を計器で計って理解したと思っていますが、それは人間の驕りだと言いたいのだと思います。 以下転載 「現代文明は機械論的世界観で動いているけれど、これを生命論的世界観に基づく文明に変えよう」というのが生命誌で考えていることです。 技術は、ある想定の下に進める他ない一方、自然には想定はありません。想定外は言い訳にならないのです。 でも現代文明は、自分たちの想定の中で埋立地に高層ビルを建て、一見華やかな生活を作ってきました。そこが夜中までキラキラ輝いているのをすばらしい生活としてきたのです。 高槻から東京へ。 夕方出て夜遅くに着き、渋谷を通って帰宅する時、いつもその異常な明るさを嫌だと思っていました。 今、そこは適度な暗さです。空には星が見えます。ホッとしながらその裏にある大きな事故を思うと辛いのです。 しかも、もし東北地方が大きな地震と津波で潰滅状態になっても、もし電気が供給されていれば東京では今まで通りの生活をしていたのではないかと思うと気持の整理がなかなかつきません。 科学技術立国と言いながら、結局は人に頼るしかなく、しかもそこで「線量計が足りなかった」と言うのが科学技術のありようだとしたら、あまりにもひどすぎます。 一度ゼロから考え直す必要があるのではないでしょうか。すぐにでも持って来られるでしょうに。 緊急事態で大変だろうと、応援の気持でいましたが、これはそれこそ想定外、まさかです。 自然・生命・人間という方向から考えましょう。