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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:福島原発事故について基本的質問(6))

プルトニウムについての基本的質問

このQ&Aのポイント
  • プルトニウムの体内被曝による損傷の度合いは、計測されたシーベルト量には反映されていない可能性があります。
  • プルトニウムの体内への沈着の度合いや化学的毒性には個人差があり、評価が難しいです。
  • 東京電力はプルトニウムの検出について明確な態度を示していませんが、地方自治体はモニタリングを行っている可能性があります。チェルノブイリのプルトニウムの飛散範囲についても情報が欲しいです。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • fisker
  • ベストアンサー率31% (103/324)
回答No.2

α線は透過力が弱く、衣類や紙程度で遮蔽できるので外部被曝についてはほとんど影響がありません。一方、透過しないということは内部被曝では深刻な影響があるということでもあります。プルトニウムに関しては、消化器からの吸収では比較的速やかに排出されるためそれほど問題とはなりませんが、呼吸器からの吸収では影響が大きいといわれています。また、重金属であり化学毒性は非常に強いと言われていますが、他のあらゆる毒物と同様、摂取量が十分に小さければ問題ありません。 シーベルトという単位は放射線が生体に吸収される際のエネルギーに核種や被曝経路による係数を掛け、人体への影響度を表した線量当量を示す単位です。同じ強さの(ベクレルが同じ)同じ核種でも、外部被曝と内部被曝では線量当量への換算係数が異なります。避難指示の目安となる空間線量率は主に外部被曝を想定して換算しており、農作物や飲料水などの摂取制限は内部被曝(消化器経由)を前提に換算しています。 空間線量率のモニタリングは主にβ線とγ線を計測しており、α線源のプルトニウムは普段は計測していないでしょう。ただ、ごく微量のプルトニウムが環境中に漏洩したとしてもその影響はヨウ素やセシウムに比べ軽微であり、わざわざ計測する意味はあまりありません。 ちなみに、チェルノブイリのRMBKにしてもMOXを使っていない軽水炉にしてもウランの核分裂生成物としてプルトニウムは含まれていますが、チェルノブイリの事故でもプルトニウムはそれほど問題になっていません。むしろ、60年代に盛んに行われていた大気圏内核実験の結果日本に降り注いだ放射性降下物の方が多量のプルトニウムを含んでいました。

go_urn
質問者

お礼

とても詳しくありがとうございました。 述べられているすべてに説得力を感じました。 また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。

その他の回答 (2)

noname#130674
noname#130674
回答No.3

プルトリウム検出の記事です。 http://www.mbs.jp/news/jnn_4691036_zen.shtml 飛散するプルトリウムは危険です。微粒子が肺に入ったり、怪我で血液中に入ると出てゆけないので長い間被爆してガンになります。半減期が長いためです。数十億年です。しかし、胃に張った場合は短時間で排泄されるので、灰よりも害は少ないらしいです。 そして、3号機の燃料プールにはMOXなかったようです。

go_urn
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 呼吸以外にも、怪我で血液中に入る経路もあることが参考になりました。当然そうだと納得できます。 また機会がありましたらご教示をお願いいたします。

回答No.1

(1)はい。 計測されてるのはGy(=空気中の放射線運動量)であり、 自治体はGy=Svとして発表しているのでα線については極めて不正確な情報となります。 しかしα線を出すプルトニウムは非常に重い物質なので、 遠距離にまで飛散することはほとんどありません。 避難範囲外であればほとんどがヨウ素やセシウムであり、β線になります。 空気中にほんの微量のプルトニウムが含まれていたとしても、 Gy≒Svですから計測値としてはさほど問題はありません。 微量の放射線による人体への影響はほとんど医学的データが存在していません。 超長期的に見てガン発生率が+0.5%とか微量に増えるというレベルの話なので、 医学的に証明することが非常に難しいのです。 逆に、温泉街のように通常の5倍程度の放射線がある地域では 寿命や病気の確率に変化がまったく見られないということもわかっています。 だからわかっているのは、 「ある一定の数値までは人体に影響が無い」 「ある一定の数値からは確率的に人体に影響がある」 「ある一定の数値からは確実に人体に影響がある」 という3つのことだけです。 3番目の数値は医学的データでわかっていますが、1番目2番目はわかっていません。 だから現状では何とも言えないのです。 (2)すでに文部科学省などが20~30km圏内の土壌検査を行っています。 その結果、プルトニウムは検出されませんでした。 よってそれ以上遠くでプルトニウムが検出される可能性は極めて低いです。 たしかチェルノブイリではプルトニウムは使われておらずウラン燃料だったと思います。

go_urn
質問者

お礼

丁寧なご回答ありがとうございました。 >だからわかっているのは、 >「ある一定の数値までは人体に影響が無い」 >「ある一定の数値からは確率的に人体に影響がある」 >「ある一定の数値からは確実に人体に影響がある」 >という3つのことだけです。 >3番目の数値は医学的データでわかっていますが、1番目2番目はわかっていません。 の部分、とても参考になりました。今後、考える基礎として使いたいと思います。

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