放射能と被ばくについて

質問

今回の原発事故で放射線物質について知って、凄く疑問に思うことがあります。

広島や長崎で原爆が爆発して多量の放射線物質が飛び散ったと思うのですが、
広島・長崎では現在も人が問題なく生活しています。戦後数１０年間は人が
住んではいけないとかの規制があったという話も聞きません。
ということは、原爆が爆発した地に住んでも危険はなかったのですか？

危険がないとすれば、今回も原発が爆発しても
すぐに住めるということになるのですか？

回答No.3

kagakusuki · ベストアンサー

>原爆が爆発した地に住んでも危険はなかったのですか？

　危険はありましたし、実際に被害もありましたし、現在も苦しんだり、亡くなられて行く方も居られます。

【参考URL】
　原爆症 - Wikipedia
　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E7%88%86%E7%97%87

　当時、規制が無かったのは、単に放射線や放射性物質が危険であるという事が、（使用したアメリカ政府ですら）良く解ってはいなかったからです。
　原子爆弾の開発に関わった科学者ですら、「放射線は有害」だという事を多少は知っていた様ですが、実際にどの様な害があるのか、どの位の量の放射線を浴びれば命の危険があるのか、という事は判ってはいなかった筈です。（何しろ放射線を大量に浴びた例が殆ど存在しなかったため、データーが無かった）

>危険がないとすれば、今回も原発が爆発してもすぐに住めるということになるのですか？

　原子炉が原子爆弾の様な核爆発を起こす事は理論上不可能ですが、仮定の話として原子炉の圧力容器と格納容器の両方が、発生した水蒸気による内圧に耐え切れずに破裂して、放射性物質が大量に飛散した場合で、且つ、原子炉内部の放射性物質の大部分が飛散した場合には、飛散する放射性物質の量は、原子爆弾とは比較にならない程、大量になります。

　原子爆弾に使用されているウランやプルトニウムの量は、数kgから数十kg程度で、その上、爆発の際に実際に核分裂を起こすのは、その中の1～2kg程度に過ぎませんから、核分裂によって発生した強い放射能を持つ放射性物質の量も、1～2kgよりは少なくなります。

【参考URL】
　原子爆弾 - Wikipedia
　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%88%86%E5%BC%BE

　それに対して、福島第一原子力発電所にある原子炉の中でも、最も小型である1号炉ですらウランが（核分裂前の量にして）約73～78トン入れられています。（6号炉や第二発電所の炉では140トン以上）

【参考URL】
　沸騰水型原子炉に用いられる８行８列型
の燃料集合体について
　　http://www.nsc.go.jp/shinsashishin/pdf/1/ho019.pdf

　東京電力 > 原子力 > 情報公開のとりくみ > 原子力データライブラリ > 原子燃料について > 原子炉にどれだけウラン燃料は入っているの？
　　http://www.tepco.co.jp/nu/torikumi/nuclearlibrary/atomfuel/atomfuel01-j.html

　発電用原子炉に使用されているウランは低濃縮ウランで、上記のウランの量の内、核分裂を起こすウラン235は4％しかありませんが、原子炉内部では、通常は核分裂を起こさないウラン238の一部も、中性子を吸収する事でプルトニウム239に変化し、そのプルトニウム239の一部も核分裂を起こしていますから、強い放射能を持つ核分裂生成物の量は、消費したウラン235の量よりも多くなります。

　現在、福島原子力発電所の原子炉に入っている核燃料が、どの位、燃やした後なのかが不明なため、原子炉内部に存在する核分裂生成物の量を計算する事は出来ませんが、何れにせよ、広島や長崎に投下された原子爆弾の、何百倍もの量だと考えた方が良いと思います。

お礼

ご回答ありがとうございます。とてもわかりやすかったです。
原発の場合は原子爆弾のような爆発はまずあり得ないんですね。
ただ、ウランやプルトニウムの量が桁違いに大きいから、
万が一飛び散った場合は甚大な被害が出てしまうということですね。

＞当時、規制が無かったのは、単に放射線や放射性物質が
危険であるという事が、（使用したアメリカ政府ですら）
良く解ってはいなかったからです。

というところで、ちょっと疑問に思ったんですが、
第二次大戦後に原爆の実験があちらこちらで行われましたけど、
あのときもわかっていなかったのでしょうか？
それともわかっていてあんな危険なことをし続けたのでしょうか？

回答No.4

TEOS

チェルノブイリ原発のように、放射性物質が、飛び出した場合は、周りの土地に降り注ぐでしょうね。
残留して土壌汚染を起こします。　作物が取れても、食べることが出来ない。
牧草を食べる牛も、汚染した草を食べたら、体内被曝します。　そのため肉も食べれません。
すべて廃棄処分。
土地も除洗作業して、人間が住めるように出来るでしょう。　高濃度汚染粉塵などが体内に入れば、被爆しますので、
要注意です。　ＤＮＡ（細胞を破壊）、発ガンリスクが増大します。（長時間作業出来ないです）
現場作業員、自衛隊　消防などの、復旧作業している方は、被曝してるので、命がけですね。（白血病、ガン）
一般市民は、避難なり、家に閉じこもり、被曝リスクは低いと思います。　
外部に付着した、放射能のチリは、洗うことで落とせるそうですが、防毒マスクや防汚染衣も完璧では有りませんからね。

　原発も廃炉にして、コンクリート詰めにして、拡散防止するのでは？？

私の考えですが、現状のまま、終息が出来れば、ある程度の禁止区域を設けて、その外側なら生活出来ると思われます。
これから、残りの稼動中の原発はどうするのでしょうね。　反対運動起きそうですね。

これからは、地球温暖化無視で、　火力発電所をフルパワーで動かして、電気の供給は出来ると思います。
ライフラインを元に戻すのも、大変だと思います。

お礼

ご回答ありがとうございます。
いろいろと問題が山積みですね。
今後の進展を見守っていくしか術がないのが
なんだかもどかしいです。

回答No.2

さゆみ（@sayumi0570）

放射性物質の量によるでしょう

半減期の短い物は短期間で減ります

ヨウ素１３１
http://ameblo.jp/nanasih/image-10792042779-11025903601.html

半減期約８日だと８０日で約１０００分の１になります

お礼

ご回答ありがとうございます。
原爆からはヨウ素しか出なかったんでしょうか？

回答No.1

mi-e007

広島や・長崎の場合は撒き散らされた放射性物質が大雨などで海に流されたためです．
そのことを考えれば，福島も住めるようにはなるでしょう．
ただ，嫌がる人が多いでしょうが(^_^;)

お礼

雨で流されたから大丈夫だったんですね。
なるほど。ありがとうございました。