AM波の復調回路について

このQ&Aのポイント
  • AM波の復調回路としては、包絡線検波回路が挙げられます。
  • 包絡線検波回路では、AM波がダイオードに加わり、ダイオードの整流作用によってAM波の正または負の部分が取り出されます。
  • 変調を受けた搬送波がなくなると、コンデンサを介して充電されたコンデンサは抵抗を介して放電されます。この充放電を繰り返すことによって、信号波にほぼ等しい包絡線を得ることができます。
回答を見る
  • ベストアンサー

AM波の復調回路について

AM波復調回路として、包絡線検波回路を挙げることができる。ダイオードにAM波が加わるとダイオードの整流作用によってAM波の正または負の部分が取り出されコンデンサCが充電されるが、変調を受けた搬送波がなくなると抵抗Rを介してコンデンサは放電し、この充放電を繰り返すことによって信号波にほぼ等しい包絡線を得ることができる。この後、コンデンサCoによって直流分を阻止すれば、変調波(信号)を復調することができる。 と、教科書にありました。 図は、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%85%E7%B5%A1%E7%B7%9A%E6%A4%9C%E6%B3%A2に載っているのと同じで、あとは、コンデンサCoと信号を取り出すときの抵抗がつくだけです。 AMはの正または負の部分が取り出されるんじゃなくて、正の部分しか取り出せないんではないでしょうか? また、なんで、最初にコンデンサCに充電されるだけで、抵抗には電流は流れないんでしょうか? 変調を受けた搬送波がなくなる、とはどういうことなんでしょうか? 搬送波成分はあるのになくなるという意味が分りません。 また、なんで、搬送波がなくなる??と抵抗Rを介して放電されるんでしょうか? さらに、なんで、充放電を繰り返すことによって信号波にほぼ等しい包絡線を得ることができるんでしょうか? かなり詳しく、そしてかなり分りやすい解説をお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • tadys
  • ベストアンサー率40% (856/2135)
回答No.4

その教科書はあまり良いものではないですね。 あなたが疑問に思うのはもっともです。 信号の正/負に関しては他の回答者の言うとおりです。 ダイオードの向きを逆にすれば負の部分を取り出せます。 コンデンサの電圧がゼロでない限り抵抗に電流は流れます。 「搬送波がなくなる」という説明は不適切です。 搬送波の振幅がゼロになる部分をなくなると言っているのだと思いますが、 普通はそれをなくなるとは言いません。その教科書のローカルルールでしょう。 実は包絡線検波の理論的な説明は結構難しいのです。下記を参照してください。 http://asaseno.cool.ne.jp/germanium/index.html 簡単に説明すると次のようになります。 搬送波が増加している時にはコンデンサが充電されてコンデンサの電圧が搬送波の電圧に等しくなります。 (ダイオードの順方向電圧をゼロとみなす、また、信号源のインピーダンスは十分低いものとする) 搬送波がピークを過ぎて下がり始めるとダイオードが逆バイアスになり、抵抗を介して放電するためにコンデンサの電圧は徐々に減少します。 次のサイクルで搬送波が増加してコンデンサの電圧を超えるとコンデンサが充電され、コンデンサの電圧は搬送波に追従します。 このよう搬送波の1サイクルごとにコンデンサは充電と放電を繰り返します。 充電している時はダイオードから流れ込む電流と抵抗で放電される電流の差分だけ充電されます。 通常、搬送波の周波数は高いため放電時間が短く、下がる電圧はわずかで、検波された波形は搬送波のピーク電圧を線で結んだ波形に近いものになります。 ただし、抵抗による放電電圧の変化が変調波による変化よりゆっくりになると変調波を再現できなくなります。 これをダイアゴナルクリッピングまたはダイアゴナル歪みと言います。

indxrlgn
質問者

お礼

皆さんありがとうございました。 いろいろと勉強不足でした。 もっと勉強して力をつけていきたいと思います。

その他の回答 (3)

noname#252164
noname#252164
回答No.3

抵抗に電流は流れますよ。 ただ、コンデンサが充電していない場合が電流はすべてコンデンサに流れ込みますから抵抗には流れないです。 具体的にはこの抵抗に流れる電流はコンデンサの両端の電圧によって決まります。だから >変調を受けた搬送波がなくなると抵抗Rを介してコンデンサは放電し の部分は厳密に言うと正しくないです。

回答No.2

検波回路のダイオードは、一方向にしか電流を流しませんから、図の回路では、正の向きの電流しか包絡線検波に寄与しません。ですがもし、ここで、ダイオードの向き(極性)を逆にした場合、負の部分しか取り出せませんが、検波回路として何等問題なく動作します。「正または負の部分が取り出され」とはそういう意味です。 コンデンサCと抵抗Rが並列の回路では、Cが満充電状態にない場合、Cのインピーダンスはゼロであり、電流はRには流れずにCを充電します。 変調を受けた電波は、その「周波数」の電波はほとんど消失しますが、その「エネルギー」が復調波に転換するのであって、消えて無くなるのではありません。包絡線検波回路は、平均値検波回路に比べて、搬送波のエネルギーを有効に使える特長があります。 コンデンサに蓄えられた電気エネルギーはCとRの積で決まる時定数に従って放電しますが、その放電電流の向きは、ダイオード側は逆バイアスなので阻止され、抵抗側に流れます。 平均値検波回路は、搬送波のエネルギーを捨ててしまうので効率が悪く、それを解決するものが包絡線検波回路ですね。搬送波周期Tcのとき、Tc<<CRで搬送波の包絡線によくフィットした復調波が得られることが知られております。 この回路の動作原理は「原因が結果を生み、その結果が原因を生む」と例えられているようです。 搬送波周波数fcの逆数Tcは極めて短い時間であり、Tc<<CRを満たす場合、Cが放電終了するより十分前に次の充電が始まり、Cの端子電圧が搬送波の電圧変化に比べて極めて小さく抑制され、搬送波の痕跡としてのわずかのリプルはあるものの比較的滑らかな復調波が得られます。CR時定数が十分大きくない場合、充放電時の出力電圧の変化が激しくなり、出力復調波はリプルが大きくなってギザギザになります。

indxrlgn
質問者

補足

変調を受けた搬送波がなくなると抵抗Rを介してコンデンサは放電し、この充放電を繰り返す と言う部分がいまいち理解できません。 なんで、搬送波がなくなる(図では、搬送波成分はあるのになんでなくなっていることになっているのか?)ことによって抵抗に放電されるんですか? 搬送波がなくなるという原因によって抵抗に放電されるということになる理由が分りません。 搬送波がなくなる=抵抗に放電 ということでしょうか? しかし、図では、搬送波成分はありますよね?

回答No.1

>AMはの正または負の部分が取り出されるんじゃなくて、正の部分しか取り出せないんではないでしょうか? この回路図では、ダイオードが一つなので正の信号しか取り出せません。4つのダイオードをブリッジにすれば、正負の両方が取り出せます。 詳しくは、以下のキーワードで調べてください。 抑圧搬送波単側波帯 (SSB; Single Sideband) 抑圧搬送波両側波帯 (DSB; Double Sideband) >また、なんで、最初にコンデンサCに充電されるだけで、抵抗には電流は流れないんでしょうか? コンデンサのほうが、高周波に対しては、インピーダンスが小さいからです。無視できるくらいの小さな電流は流れていると思いますが。 >変調を受けた搬送波がなくなる、とはどういうことなんでしょうか? 図の波形を見てのとおりです。搬送波は、正負の高周波の波形ですが、包絡線検波により信号(低周波)しか、出力されないですよね。 ちょっと乱暴な言い方かもしれませんが、フィルターを通して、搬送波がカットされたという感じです。 出力は、信号だけとなり、搬送波はなくなります。 >また、なんで、搬送波がなくなる??と抵抗Rを介して放電されるんでしょうか? 搬送波が正の期間、コンデンサにピークまで充電されます。ピークから今度は下がっていき、府の機関を目指しますが、このとき、コンデンサは、放電が開始されるのですが、ダイオードは逆向きになっているので、そっちには電流は流れず、抵抗のほうに放電していきます。このとき、抵抗を適当な大きさにして、時定数を大きくしておくと、ゆっくりと放電されるので、ピークのときの値よりあまり変わらない値をキープします。つまり、放電がゆっくりなので、その間に、搬送波が負まで行って、また次のピークまで戻ってきてしまうのです。なので、包絡線は、ピークをかたどったような形になるのです。 このとき、高周波(搬送波)がなくなっています。 最後にもう一言付け加えると、正のときは、ダイオードは順方向なので、抵抗値は小さいですね。出力にある抵抗はそこそこ大きいものとします。 すると、このときの時定数は小さくなりますので、搬送波のピークまで高速で充電されます。 しかし、ピークより下がって、放電がされるようになると、ダイオードは逆方向で、電流は流れず、出力抵抗は、そこそこ大きいので、時定数がおおきくなり、ゆっくり放電となります。だから、出力は包絡線が検波されるのです。

関連するQ&A

  • 包絡線復調回路(ダイオード検波器)

    振幅変調・復調回路の実験をしているのですが、 包絡線復調回路(ダイオード検波器)のCとRは どのくらいの値が適当でしょうか?

  • AM変調・復調

    AM変調の長所と短所、 AM復調でゲルマニウムダイオードを使用する理由を教えてください。

  • AMの復調について

    学校の実習でAM変復調について学びました。 変調波が1kHzのものと2kHzのものを実習回路の復調回路で復調してみたのですが、オシロスコープで見てみると、2kHzのほうが復調された信号が1kHzのものと比べて振幅が小さくなりました。 この原因はどこにあるのでしょうか? 参考書や指導書には載っておらず困っています。 原因をご存知のかたがいらっしゃいましたら回答をお願いします。

  • 教えてください!

    いろいろ調べてみたのですがいまいちよくわからなったので・・・  AM信号の復調での包絡線検波回路において、ゲルマニウムダイオードを用いるのは何でかをご存じの方いらっしゃいましたら教えてください! また、変調・復調回路について書いてあるHPや文献がありましたら、教えてください!よろしくお願いします!

  • 包絡線検波回路

    振幅変調検波回路で、検波部のコンデンサ、抵抗の時定数CRによって充放電し包絡線を復元させることはわかったのですが、いくつか抵抗とコンデンサを変えてより復元する組み合わせを見つける実験をしました。(コンデンサ、抵抗の値は測らない) 信号波は(5kHz、1V)、(500Hz、1V)、(2kHz、0.5V)、(2kHz、1V)、(2kHz、2V)と変化させ、復元されているされていないは関係なくコンデンサと抵抗の組み合わせをいろいろ試しました。 搬送波は(5kHz、1V)です。 コンデンサ、抵抗ともに2種類使用。 検波の波形も確認。 の上で使用した2種類の抵抗の大小関係、2種類のコンデンサの大小関係はどのような方法で判断すればいいですか? 時定数CRを使わずに大小関係がわかる方法はありますか? 回答よろしくお願いします。 また質問内容が不十分の場合ご指摘ください。

  • 搬送波 AM クロック

    AM変調を用いて信号を送っているのですが,AM送信機側の回路のクロック(1MHz)とAM受信機側の回路のクロック(1MHz)の同期を取ろうと考えております. 1つ思いついている案としては,AM変調の搬送波は送信機側の回路のクロックを正弦波のように整形して利用しているので,AM受信機側のクロックにこの搬送波成分が利用できないかと言う案です. これならば周波数も合い,利用できるのではという感じです. また,いっそこの搬送波でクロック作れないかとも考えています. この場合どのようにして取り出して,クロックに整形もしくは生成したらよいのでしょうか? 包絡線検波回路において,ダイオードの入力前から引っ張ってきて,コンパレーターに基準を0Vにして入力したら矩形波になるんじゃないかとやってみたんですが,案の定と言うか,安直というか,うまくは行きませんでした. また包絡線検波した波形も必要なので,この波形に影響が出ないような回路にもしなくてはなりません. 電子回路製作初めてなもので,変な質問かもしれませんが,情報が不測であれば追記しますので,良い案があれば教えていただきたいです. 不謹慎、失礼かもしれませんが,追い込まれてるので,最悪,先生が納得するような考えが正直欲しいです...

  • 復調回路の製作法

    60Hzの搬送波に1~10Hzまでの変調波をのせた信号(ノイズ・直流成分を含んでいます)を復調するアナログ回路を製作しようとしています. 位相遅れ無しで,減衰も無い(非常に小さい)ような回路を製作する事は可能でしょうか? 可能でしたら,具体的な方法もしくは参考となる文献,URLを教えていただけないでしょうか? アナログ回路に関しまして全くの素人ですが,アドバイスの程よろしくお願い申し上げます. 失礼します.

  • AM変調について

    ご質問させていただきます。 音声信号を遠方へ送信する際、AM変調をかけると、 搬送波と可聴信号の振幅が同じなら、100%変調が実現できる と思うのですが、 もし、50%だったり、80%変調までしか実現できない場合、 届いた音声信号は、元の信号と、どういうところが変わっているのでしょうか。 どなたか教えていただけると幸いです。

  • ダイオード検波回路のRとCの求め方

    変調信号周波数fsのAM波をダイオード検波回路を用いて 変調信号を復元するためにRとCを導きたいのですが τ=RCとした時のRとCの求め方ってどうやるんですか? 全く分からず困ってます。 よろしくお願いします。

  • ダイオードと抵抗の並列回路

    ダイオードと抵抗で充放電回路を組みたいのですが、下記回路構成で実際に定数を変更して測定しているのですが電圧の充放電時間を計算する式などあるのでしょうか? ダイオードは入力側がアノードです。 入力---Di----R-------------出力 |___R______| | C | GND この回路構成の名前などあれば、教えて頂けないでしょうか?調べる際に役に立つかと思うので。