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外貨MMFの米ドル、ユーロの利回り
- 外貨MMFに興味がある投資初心者です。米ドルとユーロの利回りについて疑問があります。米ドルは約0.11%、ユーロは約0.33%ですが、なぜこの差が生まれるのでしょうか?
- NZドルの利回りが高い理由には、手数料の高さや通貨の安定性の問題があります。しかし、米ドルとユーロの差については理解しづらいです。ユーロも国際通貨であり、安定性があるはずですが、どうして利回りに差があるのでしょうか?欧州圏内で支え合うことによって経済が持ちこたえる可能性もあります。
- 外貨MMFで需要があるのはユーロではないかと思いますが、サイトではまずは米ドルの購入を奨めています。ユーロにも何か根本的なリスクがあるのでしょうか?この疑問について回答を求めています。
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金利が高い理由について補足させてください。 金利が高い通貨は、概ね経済規模が小さい国の通貨です。経済規模が小さいということは流通量・貿易量が少ないため海外からの資金が不足気味です。資金を集めやすくするため金利を上げて現金が集まりやすいようにしています。通貨信用力の差もありますが要因としては上記の内容も含まれています。 >今の欧州は財政難の国が多いけれど、国家破綻に至ることなんてなさそう、欧州圏内で支え合って結局は持ちこたえるのでは?と思えてならないです。 個人的にはそこまで楽観はできないと思います。報道規制があるかのように欧州のことをあまり詳しく報道しませんが、実際は戦々恐々になっています。政策についても下記アドレスのように足並みはバラバラです。 http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=aZn1zrYD5J8U ユーロという枠組みで最大にして唯一の既得権益国であるドイツが、欧州各国を支える方向に方向転換出来ればあるいは…と期待はしています。しかしドイツ国民が黙ってはいないと考えられます。なぜならドイツは欧州で一番経済情勢が良いにもかかわらず、グローバル化の影響で民間は賃金が下がっており経済成長の恩恵を受けていないためです。この期に及んで他国のために税金投入を許すとはなかなか思えません。 そうこうしているうちに南欧の財政が苦しい国の債券は格下げが相次い検討されています。国債が格下げされると資金調達が困難になり金利上昇圧力がかかってきて、財政はさらに悪化してしまいます。あまり状況が悪化するようであれば各国離脱し独自通貨を発行し切り下げを行う可能性も出てきます。 >それなのになぜ利回りにこんなに差が? 単純にユーロの政策金利と米ドルの政策金利の差です。世界的には米ドルのほうが信任を受けているようです。 >ユーロにも何か根本的なリスクがあるのでしょうか? 共通通貨であるユーロの仕組みに最大の問題があります。通常、通貨はある国の中央銀行が発行し流通します。政府と中央銀行は連携し、国の経済を円滑に運営するため、財政政策と金融政策を行います。でもユーロは通貨を統一し中央銀行が金融政策を行うようにしましたが、財政政策は各国に委ねました。このためユーロ圏全体が上手くいっている時は良いのですが、一部の国が不調になった場合、金融政策と財政政策に整合性が取れない状況が生まれてしまいます。 本来であれば不況の時は通貨発行を行い通貨流通量を引き上げたり、自国の通貨価値を切り下げして輸出を促したりする政策も取り得るのですが、現状ユーロではそれができません。やむを得ず各国は緊縮財政を行いますがうまくいくかどうかは未知数です。 >もし私の考えが単なる思い込みでなければ、外貨MMFでもっとも需要があるのはユーロかと思います 興味が有りますのでよろしければ根拠を教えていただければと思います。私の感覚では先行きが明るいのは金融政策と財政政策が一貫しやすいアメリカの方です。まあそれでもこの一年は低調なのではと思いますが。
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- novmax
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外貨MMFは手軽にできますが、金利は全然魅力的ではありません。金利で資産を形成するような性格の商品ではないのです。 したがって、金利を期待するときは、外債を購入します。大手証券会社ではいろいろと扱っていますが、特に三菱UFJ証券のラインアップは充実しています。 商品及び残存期間にもよりますが、運用利回りが米ドル4%、ユーロ3%、NZドル5%ぐらいの商品は普通にあります。また、仮に5年後に償還期限がくる商品でも、その前に売却したかったら、特に損することなく売却できます。 ちょっと敷居が高そうではあるかもしれませんが、変な手数料などをとられないので、投資信託よりははるかに有利です。 私は外為で運用するときは、為替リスクを回避するために、かならず金利収入がある程度見込める外債で運用しています。昨年はかなり痛い目にあいましたが、金利がつくので、しばらくは塩漬けにしながらも金利がたまるのを待っている段階です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 大変わかりやすく詳細に解説していただき、感謝しております。 ユーロ圏内での金融政策と財政政策のジレンマ、そこまで思慮が回っていませんでした。 投資に興味をもったのを契機に経済や国際情勢にも関心が高まったのですごく嬉しい機会です。