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平将門に関する質問
横溝正史の「夜行」には以下の内容があります。 直記は疑わしそうに私の顔をみていたが、何かしらこみあげてくる不安と闘おうとするかのように、やたらにウイスキーをつぐ手がわなわなふるえて、惜気もなくちゃぶ台のうえにこぼした。 平将門ではないが、こういう様子をみると、とてもこの男(直記)に、大事が決行できようとは思われぬ。 「平将門ではないが」とはどういう意味ですか?教えてください。
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いろいろな書物でこの場面が書いてあったと思いますが、頼山陽の『日本外史』巻ー、源氏前記、平氏から引用しておきます。 下野の押領使藤原秀郷有り。世々大族たり。将門兵を起こすに及び、往きて之に見(まみ)ゆ。将門、方(まさ)に髪を梳る。髻(もとどり)を捉(と)りて出でて、之に款接(くわんせつ)し、食を命じて、共に食う。飯粒前に堕つ。拾いて之を食う。秀郷其軽卒與(とも)に為す有るに足たざることを知り、乃ち貞盛りに従う。 とあります。 頼山陽の文章は史実は兎も角、歯切れの良さでは一品です。
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どうもありがとうございました。勉強になりました。