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 臨床心理学の院生です。心理統計学について質問します。質問紙を作成し、

 臨床心理学の院生です。心理統計学について質問します。質問紙を作成し、その分析を行っています。 私は、既存の4つの尺度(A尺度、B尺度、C尺度、D尺度)を用いて1つの質問紙を作成しました。 今、それぞれの項目分析(平均値、標準偏差の算出)をやっています。  項目分析の結果、D尺度の2つの項目にフロア効果が出ました。  ここで、質問です。  (1)既存の尺度でも、フロア効果の出た項目は削除するのか、しないのか、どちらでしょう?    (2)削除した上で、4つの尺度を因子分析(既存の尺度なので確認的因子分析)に進めば     いいのでしょうか?  以上、2点について教えて下さい。お願いします。

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  • vzb04330
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回答No.2

No.1です。 >1 A、B、C、Dの尺度の因子構造を確認する為、探索的因子分析を行いました。 >確認的因子分析を行わなかった理由は、やり方がわからなかったからです。 >裏技として、探索的因子分析をやって同じ因子構造を確認するというやり方もあるそうです。 通常、このような場合には、探索的因子分析は、尺度を作成する際に、尺度の構造を確かめ、因子数を決定したり、因子負荷量が低く、その尺度に関連性の低い項目をチェックし、削除したりする際に行います。 また、確認的因子分析は、すでに仮説として、因子数や因子構造が仮定されたモデルを検証するために行うもので、共分散構造分析という手法を用いて行います。 また、これを実行するには、SPSSではなく、AMOSなどの他のソフトが必要になります。 >その結果なのですが、以下の2点でわかりません。 >1.A、B、C尺度は同じ因子構造が確認出来ました。ただ、D尺度だけは、原典で3因子だったのが2因子でした・・・。余計なことをやってしまったのでしょうか・・・。 4つの尺度の因子構造を確かめることが、修論の目的に入っているのでしたら、因子分析(探索的で構いませんが)を実施する意味はあります。 そうではなく、4つの尺度で得られる得点によって、対象者の特性を記述しようということであれば、因子分析をする意味はありません。 つまり、研究目的によるというのが、「余計なことをやった」かどうかの判断基準となります。 >2.あと探索的因子分析をすると、変な結果になりました。A、B、C尺度のパターン行列が、原典通りにならないのです。よくわからなくなってきました・・・。 これは、対象者が異なりますので、むしろ当然の結果で、まったく同一の因子パターン行列は得られないのです。 つまり、因子分析の結果は、データに依存している、さらに言い換えれば、対象者が異なれば、結果も異なるといえます。 1.のご質問に関わりますが、A~Cの尺度では、同一の因子構造が得られた、つまり、因子数や、それぞれに負荷する質問項目が同じ結果になったのに対して、D尺度では因子数も異なったのは、このためです。 >下位尺度得点や尺度全体の得点とは、なんのことでしょうか?教えて頂けましたら幸いです。 具体的にどういう尺度を使われたか分かりませんが、各対象者について、それぞれの尺度の評定結果を基に、合計点を求めるなど、その尺度の得点を算出すると思います。 これを、「尺度全体の得点」と呼びます。 また、A~Dの尺度は、それぞれいくつかの因子に別れたかと思いますが、尺度によっては、その因子ごとに、上述のように、得点を算出できるようになっているものがあるかと思います。 これを、「下位尺度得点」といいます。 以上、補足です。

2320932
質問者

お礼

明快に教えていただきありがとうございます。だいぶ、すっきりしました。 研究目的に、既存の尺度(A,B,C,D尺度)の因子構造の確認は、入っておりません。 ひとまず、既存の尺度を作成する上でも因子分析を確認した上で、先に(分散分析、今日分散構造)進む・・・という文献を読みまして、四苦八苦しておりました。  因子パターン行列も違うのは当たり前なのですね! まずは、御指南いただいたように下位尺度得点と 尺度全体の得点を算出したいと思います。  また、ご教示いただけましたら幸いです。

その他の回答 (1)

  • vzb04330
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回答No.1

分析に進まれたようですね。 今回のご質問は、研究の目的にも関わってきます。 なんらかの尺度を新たに作成しようという場合には、質問(1)にあるように、フロア効果や、天井効果が出ている質問項目がないか、確認することが必須となります。 これは、その項目がある心理特性を測定する上で、適切かどうか、つまり対象者の個人差を反映するものかどうかを確認するという作業をしていることになります。 フロア効果や天井効果がみられた場合には、どの対象者も、低い(または高い)評定をしてしまって、差が出ないと考えるわけです。 質問(2)についても、同様に、尺度を作成するためには、下位尺度の検討や、因子構造の検討を行うという意味で、こういった因子分析を実施することが必要となります。 今回の研究では、4つの尺度を用いて、ある対象者の特徴を検討する(あるいは、2群以上の対象者群の間で比較する)ということが目的であれば、これら、尺度を作成するために必要な作業と同じことをする必要はありません。 それぞれの尺度の原典に沿って、下位尺度得点や、尺度全体での得点を求めて、それを元にさらなる分析を実施されれば問題はありません。

2320932
質問者

補足

御返事ありがとうございます。前回も丁寧に御教示いただきありがとうございました。 改めて御礼を申し上げます。  御返事をいただく間に試行錯誤をしまして、以下の手順を行いました。  1 A、B、C、Dの尺度の因子構造を確認する為、探索的因子分析を行いました。   確認的因子分析を行わなかった理由は、やり方がわからなかったからです。   裏技として、探索的因子分析をやって同じ因子構造を確認するというやり方もあるそうです。   それに従ってやってみました。    その結果なのですが、以下の2点でわかりません。   1 A、B、C尺度は同じ因子構造が確認出来ました。ただ、D尺度だけは、原典で3因子だったのが   2因子でした・・・。余計なことをやってしまったのでしょうか・・・。   2 あと探索的因子分析をすると、変な結果になりました。A、B、C尺度のパターン行列が、原典   通りにならないのです。よくわからなくなってきました・・・。   まず、なぜ1と2のような結果になったのかを教えていただけますか?  また下位尺度得点や尺度全体の得点とは、なんのことでしょうか?教えて頂けましたら幸いです。     

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