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インスリン抵抗性という言葉の意味
インスリン抵抗性という言葉の意味 この言葉はよく聞きますが、体が必要とする以上の糖を取り込んだ結果、いくらインスリンの分泌があっても体が糖を処理できなくなった状態と考えてよいのでしょうか。糖尿病を悪化させるのはインスリン抵抗性の状態というより長期にわたって高血糖の状態が続くことだとすれば、このインスリン抵抗性云々という言い方にはあまり意味がないように思うのですが、肥満した結果、脂肪細胞がもうそれ以上糖を脂肪にかえて蓄えられないという警告のようなものとして考えることも可能でしょうか。
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インスリン抵抗性が出てくるのは何も高血糖状態が長く続くからではありません。 糖尿と言う字から糖の摂りすぎと考えるかも知れませんが、どちらかというと脂肪の摂りすぎと脂肪の種類が原因です。もちろん肥満になっている人多いですが。 また、遺伝やストレス、運動不足などでも発症します。 糖分をそれほど食べない人でも脂肪を多く摂って肥満になった人は糖尿病になります。 インスリン抵抗性の発症機序はちょっと難しいですがこちらに↓ http://www.nutritio.net/kiban2/ronbun/kasaoka02.htm 上のページの1/3くらい 「III. 摂取脂肪酸の違いによるインスリン抵抗性の発症機序 a) 多価不飽和脂肪酸 」の最後にあるように肥満とインスリン抵抗性の発症は必ずしも一致しません。 ようは肥満でもインスリン抵抗性が出ない人もいれば、肥満じゃなくてもインスリン抵抗性が出る人がいます。 まぁ、警告云々ですがそれだとそれ以上太らないですよね… まだまだ、貯めれますよ。 むしろ、糖尿病の人は糖新生が抑制されずブトウ糖がどんどん分泌され血糖値が上がる病気です。
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- azamiII
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インスリン抵抗性は,糖尿病に対する比較的新しい概念です。 糖尿病の人はインスリンの効きがふつうの人より悪い事が発見されまず名づけられたけど,その後肥満やメタボリック・シンドロームの人にもおこり,複雑なホルモンやサイトカイン・ネットワークや脂肪細胞を介する事がわかりました。 糖尿病の発症には現在次のような仮説が考えられています。 インスリン抵抗性 ↓ 代償性に血中インスリンが増加:高インスリン血症 ↓ すい臓のランゲルハンス細胞(インスリン産生)の疲弊 ↓ 高血糖発生,糖尿病発症 ですから糖尿病発症の最初の段階がインスリン抵抗性で,高インスリン血症になると,インスリンが動脈の壁の成長因子になるので,動脈硬化が進み始め,糖尿病発症の時には既に動脈硬化が進んでいる事になります。
お礼
糖を処理できなくなっている状態がインスリン抵抗性と呼ばれているのではないかと思っていました。ご教示感謝いたします。
- higegie2
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「インスリン抵抗性」って、どういう意味なのかよく判らないですよね。 インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンなのですが、血液検査で測定されている【糖分】って血管内のブドウ糖を測っています。このブドウ糖が血管内にたくさん入り込むと、血糖値とが高い、と表現されます。正常な人は、食後の血糖値でも140mg/dlを超えないのが普通ですが、インスリン抵抗性があると、もっともっと高くなります。 ブドウ糖は細胞の中に入って初めて体に役立つのですが、細胞の中にブドウ糖を運び込む「水先案内人」がインスリンなのです。例えば、お客様を案内して玄関の鍵を開けてあげると、お客さんは家の中に入ることができますね。 インスリンの役割は、ブドウ糖を引き連れて細胞の中にブドウ糖を導き入れるのが仕事です。血糖値が上昇して、インスリンがブドウ糖を細胞内にスムーズに引き入れられる状態を「インスリンの感受性」が良い、と云います。また、血糖値が高くなりインスリンがブドウ糖を細胞の入り口まで案内したのに、ブドウ糖に対して、細胞内入場拒否を喰らわせる状態が「インスリン抵抗性」が増す、と云います。 質問者さんの疑問文にそのまま答えるならば、血糖値の上昇でインスリン分泌されるけど、インスリン抵抗性が増して体が糖を正常に処理できなくなる、と云う状態です。 もう一つの疑問文について、インスリン抵抗性が増して、その為に長期にわたって高血糖の状態が続き、糖尿病が悪化するのです。巨大化した脂肪細胞に糖が入り過ぎて脂肪合成が出来なくなった と、云う意味ではありません。 それは、正常な脂肪細胞の300倍の大きさまで脂肪細胞は膨れ上がることができるからです。このサイズは、世界のニュースに出るような400kg、500Kg級の体重です。
お礼
ご丁寧に解説いただいてありがとうございます。余分の糖を脂肪細胞が取り込まなくなっているのもインスリン抵抗性の中に含まれるのだろうかと思いました。
お礼
現在ご紹介の解説論文を拝見しております。確かに難しい内容でした。勉強させていただきます。どうもありがとうございました。