安保理の拒否権の矛盾と改善方法について

このQ&Aのポイント
  • 安保理の拒否権について疑問が生じています。
  • 常任5カ国が既得権益を手放すはずはなく、改善方法や解決手段を模索しています。
  • 拒否権の歴史的背景や行使された事例、改善・解消への方法や手続きについて教えてください。
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安保理の拒否権どうにも成らないだろうが矛盾・不公平・機能不全!

安保理の拒否権どうにも成らないだろうが矛盾・不公平・機能不全! 常任5カ国が既得権益を手放すはずは無いが、何か改善方法&解決手段は無いのだろうか? 例えば、総会で拒否権の廃止とか拒否権を認める項目に制限を入れる、拒否権は2国以上で無ければ無効とかの決議・提案を採択する等の方法&手段は無いのだろうか・・・。 教えて下さい! 拒否権の誕生以来の歴史的背景、これまでの行使された事例、今後の改善・解消への方法や手続きは? <質問の背景> 戦勝国【5大国】が持ち、決して手放さないだろうが、愚行&挑発を繰り返す北朝鮮への反省と抑制を促す経済制裁決議すらままならない。 過去にも米・ロ・中の利害や支援国を巡り、安保理常任理事国の合意が出来ない為の国連の機能不全がフセインの独裁を許し、紛争解決や民族弾圧を結果的に黙認して来たではないか。 今のままでは、非常任理事国の働きも不十分だし、何よりも常任理事国だけに不公平な権利を与えている。 そして、1国の反対・利害で、安保理が本来の世界平和の為の、適切な対策・オプションを採れないのが 事態の深刻化や紛争の拡大・長期化を招いているのではないでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

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  • phj
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回答No.2

拒否権(VETO)の歴史は古代の共和制ローマまでさかのぼる、非常に古い歴史を有する考え方です。 共和制ローマにおいては平民集会で選出される護民官が、元老院で議決された政策に対する拒否権を有していたのが始まりなのです。 なぜ、このような権利が生まれたかというと・・ 共和制ローマでは元老院が実質的な国会であり、そこから選らばれた執政官(総理大臣に相当)が国のリーダーとして公務をおこなっていました。しかし元老院は平民が少しあとは富裕者か実力者で占められていたため、平民の権利が浸透しにくい状態でした。 もちろん現代と違い、富裕層が新しい公共投資にお金を出したり、実力者が自分のツテで外国の実力者(王族など)と交渉して戦争を回避したりするなどの働きも多かったため、元老院の制度と構成員についてはあまり議論にならなかったものの、特に戦争に借り出された平民階級が戦争が終わって戻ってみたら土地が奪われいたり、そもそも無駄な戦争(富裕者や実力者の財産や権限を守るだけのもの)と考えられる政策があったりと、平民(もちろん数はものすごく多い)の考えと合わない政策があったのです。 これらを解決するために、政策決定は元老院に任せるものの、その政策を承認するか拒否するかの権限を与えられたのが護民官であり、これが今の拒否権につながっています。 国連における拒否権は、利害が対立する国があり、特に英米露仏中などは国連発足時に今後の世界の指導的な役割(つまり戦争を実力で起こせる国)と考えられたため、拒否権を与えられ常任理事国となりました。 もちろん現代だと日本やドイツ・インドなどを常任理事国に入れるべきなどの議論もあり、拒否権による弊害も指摘されていますが、拒否権は国際連盟の反省から生まれた制度なのです。 国際連盟は第一大戦の反省と戦争終結による軍縮が大きなテーマであり、特にナチ党と日本帝国の軍備を解体することに注力していました。ところがこの両国が「軍備は必要であり、自分たちより大きな戦力をもっているものを放置するわけには行かない」として英国なみに軍備を増強することを求め、国際連盟の会議はまとまることがないどころか、強引に多数決で決めたために、日独の脱退と第二次大戦の勃発を招いてしまいました。 そのため、戦後の国際連合では、国際的に力のある国に拒否権を与えることで、強大国の離脱を防ぐようにしているのです。 国際連盟にしても国際連合にしても、そもそもいろんな国があり、利害が一致するはずもないのが原状です。そのため、無理に多数決や全会一致でことを運ぼうとすれば、必ずどこかの国の反発を招きます。 反発を招いて、物事が止まっても、交渉するテーブルに着席していることだけは確保しよう、と考えたのが拒否権です。 拒否権を一部の国に与えたことにより、それを持たない国は拒否権を持つ国の中から自国に一番利害関係の深い国と関係を深めればよいことになり、意見は拒否権をもつ5大国の利害関係に収斂して行くことが期待できるのです。 もちろん、今は米ソの対立のようなあからさまな利害対立がなくなりましたので、常任理事国の見直し、拒否権のあり方の見直し、は必要だと思いますが、拒否権そのものをなくすと、国際関係の調整場所としての国際連盟は機能しなくなると思います。

lions-123
質問者

お礼

歴史的な由縁・経緯・成果&弊害等の詳細且つご丁寧な解説・ご意見を回答して頂き誠にありがとうございます。 拒否権そのものが(アドバンテージ)として、有効に公平に機能していれば何ら問題は無いばかりか、チェックや大局的見地による非常ブレーキーとして良い制度だと思います。 但し、固定国【戦勝5カ国】に独占的な優位特権になっており、非常任理事国はじめ他国の相違や圧倒的多数の合意形成をも拒否出来る、時間猶予やロスを招く点に、陋習であり、当該国の既得権益化していと感じており、欠点欠陥があると私は思考します。 それは、大統領の拒否権【署名拒否や命令】や我が国の予算を伴う法案での衆議院議決の優先運営に見られるように有効な制度や場面もあると思います。 しかし、国内問題や小さな組織集団の場合と違い、国際社会の諸問題・懸案事項・紛争を解決する時には「100年河清を待つ」事になり、結果的には成り行き任せ&放任する事に繋がるケースが多いと思うからです。 全会一致自体は、その可能性がある場合には理想的(大政翼賛会や独裁国家は別)だが、多様な意見や価値観を、現実の対立と紛争をタイムリーに客観的に収斂・解決する方法として、多数決や2/3ルールは人類の長い歴史の中での英知であり、優れた有効なファイナルアンサーだと思うからです。 何でもかんでも、住民投票・全会一致を求めても→無理・むら・無駄があり、得る所は陥る所は小田原評定・ウイーン会議なのかも・・・ 向き不向き、出来る出来ないケース&事案があると思います。 多数による暴走・拙速があっては成らないが、1国のエゴによる機能不全・時間ロスも混乱混迷を助長するだろう。 戦後処理・全体主義や軍国主義の脅威除去からの出発した国連であり、当初のイニシアチブを持ち与えられていた国の発言&推進力の源泉・裏付けとしての拒否権は賞味期限が切れ、本来の崇高な理念(?)よりも、現在では冷戦の残滓、大国間の利権対立が顕著化し、既得権・エゴのカードという面が強く成っているという現実の問題にも直面している。 「国際連盟~第2次世界大戦~国際連合~東西冷戦~現在」と時代のニーズ、問題点や課題の違いがあると思います。 今、新たな国連・安保理・その運営システム、賛否&採決の取り決めが求められ、必要になって来ているのだと思います。 貴重な情報・見解・ご意見を賜りまして、大変、勉強になり、重ねて心より感謝とお礼を申し上げたいと思います。 誠にありがとうございました。

その他の回答 (3)

  • potachie
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回答No.4

すでにおおむねの結論が出ているみたいなので、そもそもの部分を書いておきます。 国際連合United Nations と 第2次世界大戦中の連合軍(連合国)United Nations は、同じ名称が使われていることからも分かるように、第2次世界大戦での戦勝国のサロン的な国際機関です。 その上で、拒否権の本質とは何か、今、政治家さんたちのいう国連主導主義とは何か、今、国際政治・国際経済を描いている人たちは誰か、を見直してみるといいかも。 国連の本質は、総会、理事会、国連軍、その他 のどこにあると思いますか? ご質問者さんがどこにターゲットを持っていくかによって、理解の仕方も回答の仕方も、そして解決への方向についても変わってくるかと思います。

lions-123
質問者

お礼

ご回答を賜りましてありがとうございます。 その中には 国連の沿革・設立意図・現状について改めての原点を見つめ直しての考察の大切さと視野視点による歪みやズレを示唆されているように感じます。 私には、国連は、その生い立ちや歴史から見て、国連軍の常備存在・編成・活動の実態実績はありませんし、実際にはアメリカの強い国益や意志によって一部の機能や形態を有し創設されたのは朝鮮戦争・湾岸戦争とPKF・PKO活動に擬似的な多国籍軍・義勇軍・有志連合が見られる事ぐらいしか思い至りません。 従って、実態としては、戦勝国連合の談合組織の様な既得権益・優先的地位・発言権の格差が続いておりその特権待遇国である常任理事国5カ国による世界秩序・理事国間の利害調整の場としての国際紛争処理機関が理事会であり、拒否権の行使であると思っています。 残念ながら、非常任理事国や総会メンバーは、下部委員会やワーキンググループに於いて、拒否権の行使が無い場合に、審議する又はその追認・多数派採決時の駒の役割分担に過ぎないと思います。 しかし、機能の一部に問題があったり、活動がしばし機能不全に陥ったりした経緯や現実があろうとも、国際間の諸問題や加盟国間の諍い、民族や宗教や国家統制システムの異なる多くの国の主権や領土や生存権についての調整・制裁・保護支援を行い担保する唯一の国際機関でもある。 今、不備や矛盾は多くあろうとも、必要性や期待は高く、今後も国際社会の平和と繁栄に果たすべき役割と責任は大きい。 より良い国際機関に、より望ましい運営&意思決定システムに、それを改善&創造して行くのが参加各国の願いであり、国連改革だと思います。 常任理事国の拒否権についても、その見直しや取り扱いは国連改革の一環でもある。 貴重なアドバイスや論点整理の提唱とその方向付け等について教えて頂き、大変、参考になりました。 誠に、ありがとうございました。

  • phj
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回答No.3

#2です。 お礼ありがとうございます。率直かつ行き届いた感想、感銘いたしました。 ですので、重ねて私の考察を補足しておきたいと思います。 >国際社会の諸問題・懸案事項・紛争を解決する時には「100年河清を待つ」事になり、結果的には成り行き任せ&放任する事に繋がるケースが多いと思うからです。 全会一致自体は、その可能性がある場合には理想的(大政翼賛会や独裁国家は別) だが、多様な意見や価値観を、現実の対立と紛争をタイムリーに客観的に収斂・解決する方法として、多数決や2/3ルールは人類の長い歴史の中での英知であり、優れた有効なファイナルアンサーだと思うからです。 これには賛同いたしかねます。 まず第一に、パレスチナ問題などは100年清華河どころか2000年以上たっても解決の糸口すら見出せないのが国際問題です。この複雑さを単純に多数決で解決できると考えることは、とても危険だと思います。 第2に、多数決自体が宗教観によっては受け入られないものである、ことを留意すべきです。キリスト教では(カソリック教団の運営方針がかかわっているものの)神の意思は信仰者全体の意思に宿り、だから多数決で神の意思が実行されるのだ、という哲学があります。また仏教思想でも、すべての穢れを落とし斎戒した後に行われる多数決は仏の意思が宿るという考え方もあります。逆にイスラム法ではアラーの意思が最重要ですから、多数決で決めても、イスラム法典の解釈でもめてしまうこともありえます。 つまり多数決は万能とはいえません。 また第3に「何をもって1票とするか」ですら、不公平感を払拭することはできません。たとえばアメリカもロシアも中国も日本も韓国も1票ですと、その投票結果が与える各国国民への負担は、日本を1とした場合アメリカ2:ロシア1.2:中国10:日本1:韓国0.5と負担の格差が大きく、またニュージーランドやノルウェーなどの国では400万人程度の人口しかありませんから、日本を1とすると0.004ぐらいの比率になります。これで果たして国の単位の1票が公平なのか、国土の広さならどうなのか、それとも経済力で票の重さを決めるべきか、という考察を忘れてはいけないと思います。 さらに、国すらもてていない民族がいることも忘れてはいけません。チベットなどの自治区は独立したいと思っていても、中国内の1地域ですしクルド人のようにトルコ・イラン・イラクに跨って存在する、本来なら独立した国を維持できるほどの人口や文化を持った「国を持たざる民族」もいるのです。 また絶対に忘れてはならないのは、私たちが考える「本来の世界平和」はどこでも通用する普遍的な概念ではない、ということであり、それをごり押しすることはかえって紛争を呼び込むことになります。 もちろん戦後すぐの枠組みである、国連・安保理が機能不全に陥っているという考えには賛成です。しかし拒否権が無くても、国際連盟、安全保障理事会などそもそもまとまるわけがないのです。それをどうにかしてまとめようと努力しているのが、現在の姿でしょう。 一番重要なのは、常に「どうすれば全員が納得(つまり譲歩するということ)して、無辜の人々が不幸にならないようにするか」であって、拙速な改革は、反発と離反を呼ぶ危険もあります。 「交渉のテーブルにつくこと」これを粘り強く行っていくのが一番難しく、しかしそれしか人類の英知を個別の事案に落としていく方法はないのだと思います。

lions-123
質問者

お礼

重ねてのご回答を賜りましてありがとうございます。 仰る指摘事項は、ご尤もであり、納得出来るご意見だと思います。 さらに言えば→残念ながら、日本が常任理事国という悲願さえまま成らないのに、常任理事国の拒否権を先頭に立って返上&剥奪させるなんて事が出来るとは到底思えません。 慎重に大胆に、根回しと堂々たる正論で、サミット国(日本・ドイツ・イタリア・カナダ・オーストラリア)&新興国や成長著しい国(インド・パキスタン・ブラジル・メキシコ・南アフリカ・イスラエルetc)の国連への期待と世界平和への貢献を役割分担を・・・ その責任と義務、公平感とプライドや意識を啓蒙・集約・喚起して、多くの国の総意・発案で国連改革ビジョンの一環として、地道に根気良く→賛意を醸成し説得して参加国のマジョリティに高めて行くしかないと思います。 困難と実現の可能性の低さは理解しますし、時間と根回しが不可欠な事も容易に予測されますが・・・ それ故に、議論の俎上に上げ、長短をチェックし修改正を加え続ける事が、今から、常時、これからは必要だとも思います。 しかし、私は、個々の事例や決議案で拒否権なかりせば・・・のシュミレーション・結果の変化予測、そして歴史上の帰趨&結果と評価精査をしなければ、簡単に二者択一で決め付けられない、長く困難な改革の切り口・第一歩だと思います。 北朝鮮の蛮行にも中国が、イスラエルの侵略性にアメリカが、旧ソ連邦の国の自由化に対して、国連が安保理が有効な制裁や勧告を出せず結果的に傍観により事態の深刻化&長期化を齎した同じ轍を繰り返さない為にも・・・ それは、少数意見の尊重【極論は全員一致まで】の行き着く所は、非効率・結論の出ない会議は踊る状態の再現、お喋りだけの茶話会化が予測されます。 それはマイノリティによる頑迷な既得権利による変革を阻む暴力&特権による支配、サイレントマジョリティの意思の軽視と否定が常態化して起こる危険性・危惧を持つからです。 テーマー&問題により、議論を尽くす事は重要だが、最後の決を得なければ、会議・委員会・法案が成立する事が無い、現実に即応しない、小集団の直接投票の場合、少数による支配が行われていた封建制度・身分階級社会の賢者による大衆(民意)統制の手法・名残だと思うからです。 要は、ケースバイケースであり、不公平と非効率の是正の面を活かし、拙速や多数による暴走を防ぐのは拒否権廃止に合わせ、議決方法の手順やシステムの工夫であり、参加各国の意向や英知を集め規約や憲章を新増設・リニュアルする事だと思います。 御説・指摘事項・事例については、同床異夢(想定シーンや、事例の見方が違うだけかも?)、深層心理で言えば・・・ 私の場合、心中では→49%対51%の葛藤や迷い、両方の意見がありますが、個人の見解・結論は、対外的には一つに絞られ「51%の拒否権の見直しから国連改革が始まる」との思い・意見です。 ご丁寧なご意見を拝見して、少し見解や視野視点が異なりますが、その指摘やリスクは良く分かります。大変、参考になり教わる点が多々あり勉強になりました。 誠に、ありがとうございました。

noname#139664
noname#139664
回答No.1

質問者が意図する安保理になってしまえば、 P5(常任5カ国)間で戦争が起きもっと悲惨な結果になるでしょう。 少なくとも、現状はP5がnoといわない案件のみが安保理の決議として通るからこそ 実行力を伴う。 今回の北朝鮮の件でいえば中国はNOというかもしれない。 質問者方式で多数決をとるとか中国を排除して安保理決議をしても、 中国が安保理決議を履行しなければ意味がない。

lions-123
質問者

お礼

ご丁寧なご意見・見解を回答賜りましてありがとうございます。 良く分かります。 万万が一の暴走を防止するのに、最初で最後の砦&防波堤と言う意味・意義でしょうね・・・ そうですね。 しかし、私は、その懸念や働き【消極的な防止弁・ストッパー】以上に、不作為やミスジャッジ・ミスリードが齎した時機を逸した対策・対応の遅れが→被害拡大・問題の複雑化・国連の警察機能放棄を招き、国際社会の期待や信託を裏切っていると思います。 過去に全会一致方式の会議や委員会が、必要不可欠な決議や決定が→拒否権と言う当該国の国益や利害でバイアスが掛かり、適切な判断や行動が出来ず、国際社会&世界の人々の期待や信託を裏切り、放任放擲、事態の悪化を生じさせて来たかは、洋の古今東西を通じ、人類の歴史&体験が証明していると思います。 話を国連に戻すと・・・ 現在は多くの新興参加国があり、原則は同じ一票を有しています。 それは、過去のような宗主国とか援助大国の意向に、白紙委任したり盲目的に従う状況ではない。 しかも、特別な機密を除き、情報の質量&送受信システムが発達し、瞬時に世界の隅々にまで交信される。 自由で公平な発言&賛否行動をする中では、私には拒否権の効能や廃止に伴う懸念されるリスクよりも→国連・安保理の平和の維持増進、紛争の解決へ機能・行動が働かない、利かない事への無力化・無能化の問題意識と危機感を強く持つ為です。 要は、過去の拒否権には一定の役割が期待されていたが、今ではデメリット・不公平感・矛盾が強まっていると思うのです。 常任理事国【戦勝国:中国は国民党政府だったが】5カ国の良識と国際平和への使命感に期待するだけで、実際には各国の利害・国益の鬩ぎ合いの前には、思惑と駆け引きに終始し、不公平極まる既得権益&優遇特権に過ぎないと思うからです。 歴史にifは無意味だが・・・ ベトナム戦争、イスラエルの和平、冷戦、湾岸戦争、フセインや金王朝の独裁体制、チベットやウイグル問題、アフリカ諸国やコソボやチェチェン他の民族&宗教対立と内紛、軍縮や核開発への対応etc。 その惨劇や飢餓や圧制が、各国のエゴが→拒否権が無ければ、シンプルに世界の良識や多くの国における世論と合意形成に沿い、その集約された国際社会の関心と調整力によって、違った様相・展開・帰結を見せたと思う。 決して、反論・批判の意味で申し上げる訳ではありませんが、ご回答を頂戴して、色々とご教示と情報提供を頂いた中でお礼を申し上げますと共に、余計な事かもしれませんが、私の率直な思いと感慨を述べさせていただきました。 大変、貴重なご考察・ご意見を賜り、共感する所・教えて頂いた事柄は大であり、参考になりました。 心より感謝とお礼を申し上げます。 誠にありがとうございました。

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