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絵を描くのに参考にしているものは

2003/06/12 18:08

風景や動物をイラストとして描くのに参考にしているものや、本などありましたら、教えてください。

cian
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デザイナー・クリエイティブ職
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KINGBIRD
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2003/06/12 18:59 回答No.2

　趣味で風景の中の動物をよく描きます。特に参考にするものは、やはり実物ですね。動くものを描く時は特にです。有機体を描く時に写真だけを見て描くとどこか"止まった"絵になるというか、難しいのですが、空気をつかみそこねた絵になるように感じます。プロの画家の絵を見ていても、死んだように感じる動物とそうでない動物と、はっきり差があることがありますよね？スケッチが足りないまま描くと、特に動物は見慣れた存在であるだけに違和感を感じやすくなります。その動物をよく知っている人間は画家だけではないので、特にペットになっている動物を描く時は注意しています。　動く動物をできるだけ多くスケッチし、それをもとに自分がその動物の動きを覚えていられる間に描きます。　しかし動く動物をスケッチするのは時間もかかりますし、また人間の記憶はあてになりません。それに私の描く私の犬はすでに死んでいるので、実物は骨だけしか残っていません。　時間がない時や実物を見ていられない時は写真に頼ります。連続写真集などもよいですが、自分で取ったたくさんの写真、その他の人が撮ったその動物の写真集です。他の人が描いた絵画はどれほど解剖学的に正確であろうとも、輪郭など形を頼りにするのはあまりお勧めできません。雰囲気や、その画家がどのようにその動物を掴んでいるかは参考になるかもしれませんが。　また動物の解剖図（骨格と筋肉がメイン）も併せてよく見、動きを頭にたたき込んでから描きます。　そのための本は何冊かありますが・・・。　解剖図などは、はじめての動物を描く時はスケッチの前に見ることをお薦めします。そういった全体のつながりで見たほうが覚えやすいし、見やすいし描きやすいと思うからです。　珍しい動物の場合は、絵を描く人間のために用意された解剖画自体がまずありません。そういう場合でも、できる限りその動物に近い動物をいくつか見ます。　また動物を用いた風刺画でなく、真剣に動物が主体の絵を描くのならば、動物の生態を知ることもかなり重要です。特に動物をよく知らない人間がおかしがちな間違いがその動物にありえないようなしぐさ、状況にそぐわない不自然なポーズ、骨格的に無理なポーズなどを取らせてしまうことだと思います。　そういった絵画はウィリアム・H・H・トルードの絵画のように一定の域まで達すれば良い評価も得られるかもしれませんが、私はお勧めしません。　　風景についてですが、私が参考にしているのは他の画家の描きかたです。自分が描いてどこか壁にぶつかった時、自分が描きたい方向に描いている人がどこでどのような色を使っているか見ます。また描きたい風景をよく見直します。　また家族など忌憚なく批判してくれる人間に「どこが変に感じる？」と見せることもあります。たいてい具体的にはあまり参考になりませんが、自分が一つの方向だけを見ているのがよくわかりますので、そういった意見は私には重要です。　批判されて、でも自分はこれこれこういうつもりで描いたんだ、こういう風に描きたいんだ、などとやりとりすることでも自分の中で方向が定まる時があります。　それから風景の描きかたのノウハウ本なども見ます。それは単にその方法をそのまま真似するのではなく、（独学で絵で遊んでいるだけなので、技法などはたいへん参考になりますが）、やはり風景を描きなれた上手な方がどのように描いているのか見たいからです。　　以上に並べたようなことは、全部写実的な絵画についてのことです。また水彩画にはあまり向かないかもしれません。技法についてもあまり意味はない回答ですね。　そういうわけで、私が好きな、動物を描く時に参考になりそうな本などをノウハウ物をふくめご紹介したいと思います。 "The Complete Cats in the Sun" 　Hans Silvesterの有名な猫の写真集の総まとめ。　以下はノウハウものです。 "Painting the Faces of Wildlife: Step by Step" 　このシリーズは皆好きなのですが、特にこの方は「明るい日が当たっている動物」の空気感を描くのがたいへん上手だと思います。光と陰の描写ですね。すべてこのパターンに持ち込んでいるところを見ると、ご本人の好みなのだと思います。世界一うまいというわけではないのですが。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0891349626/249-5301303-9945913 "Painting Wildlife With John Seerey-Lester" http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1581802420/qid=1055411252/sr=1-1/ref=sr_1_0_1/249-5301303-9945913 "Wildlife: The Nature Paintings of Carl Brenders" http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0810939770/ref=cs_top_wl_1_1/ref=cm_mp_wli_/249-5301303-9945913 　ちょっと「ふさふさしすぎ」かもしれませんが。 "Best of Wildlife Art 2" http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0891349596/ref=cm_mp_wli_/249-5301303-9945913 "Wildlife Painting Techniques of Modern Masters" http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0823057488/ref=cm_mp_wli_/249-5301303-9945913　 "Painting the Drama of Wildlife Step by Step" http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0891348123/ref=cm_mp_wli_/249-5301303-9945913 　　動物の解剖図本です。シートンのものは非常に詳細ですが、載っている動物の種類が少ないのでお勧めできません。 "Animal Painting and Anatomy " http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0486225232/ref=cm_ups_wishlist_image/249-5301303-9945913 "An Atlas of Animal Anatomy for Artists " http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0486200825/ref=pd_huc_sim_1_1/249-5301303-9945913 　　また自分が好きな動物の中から好みのものを写真集を買いあさって、よくながめるのも参考になります。　そういった写真集は概して高価な上に場所も取りますが・・・。　またよかったらこのような動物絵画のリンク集もどうぞ。 Wildlife Artists NetLink! http://www.wildartlink.com/index.html