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地球寒冷化
17世紀にとても寒くてテムズ川が氷ったとテレビで見ました。 太陽黒点と寒冷化が関係あるようです。 今も太陽黒点がない状態が続いているようですが、 今年の寒さと関係ありますか? どうして太陽黒点が少ないと地球が寒冷化するのでしょう。
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銀河宇宙線が大気圏内に侵入して、大気中の水分子と衝突し、 雨雲を作ることで気温が下がるというのが丸山教授らの見解になります。 上記ではあまりにも簡単なので、もう少し詳しくメカニズムを説明してみます。 太陽黒点とフレアには相関があると言われています。 黒点が多く、フレアが活発なときは太陽風も強く吹くといわれています。 太陽風は冥王星をはるか越えて届きます。 一方、銀河系の中心部からは銀河宇宙線とよばれる危険なプラズマが出ています。 -----------><-------------- 太陽風 銀河宇宙線 上記のように両者は衝突して一種のバリアを形成しています。 太陽風が弱まると、危険な銀河宇宙線がそれだけ多く太陽圏に入ってきます。 続いて同じようなメカニズムが地球磁気圏にもあります。 -----------><-------------- 地球磁気 銀河宇宙線又は太陽風 衝突して均衡を保っているのが俗にいうヴァンアレン帯です。 太陽風もあまりに強いと地球に悪影響を及ぼします。 ただし、銀河宇宙線の方がエネルギー量が高く、より危険とされます。 この銀河宇宙線がヴァンアレン帯を突破して大気圏内に入ってくると 水分子と衝突して雨雲を作るという冒頭の解説の通りになります。 近年はこの地球磁気も弱まっていることが知られており、 太陽風も弱い、地磁気も弱いとなるとダブルパンチになります。
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>今年の寒さと関係ありますか? たぶんないでしょう。今年の寒さは北極振動 http://wwwoa.ees.hokudai.ac.jp/~yamazaki/papers/kagaku2005.pdf のせいであり、北極付近は例年より暖かくなっているようですよ。 >どうして太陽黒点が少ないと地球が寒冷化するのでしょう。 説A 黒点が少ない時ほど太陽は全体として暗い傾向にある(ただしごくわずかで人間の目にはわからない程度)。地球が受ける太陽光が減るので気温が低くなる。 説B 黒点が少ないと太陽から吹く風が弱い。その太陽風は太陽系外から飛来する宇宙線(高エネルギーの荷電粒子)の一部をさえぎるので、太陽風が弱いと地球に飛来する宇宙線が多くなる。その宇宙線は大気の中で雨粒の核を作るので、宇宙線が多いと雨滴ができやすい。すると雲が多くなり、太陽光がさえぎられやすく、気温が低くなる。
お礼
色々教えてもらって有難うございます。 北極振動とかいう現象ですか。分かりました。 寒冷化が心配だったので、とりあえず一安心がつけました。 太陽黒点の寒冷化メカニズムも2つの仮説があったのですね。 ちょっと説Bは複雑っぽいですが。
お礼
詳しくありがとうございます。 銀河宇宙線とかいうと何やら壮大なメカニズムを感じます。 風が吹けば桶屋が儲かるではありませんが、 いろいろ巡り巡って寒冷化になるというのが分かりました。 言葉だけだとちょっとよく分からないところもあったのですが 図を示して頂いたのでイメージしやすかったです。