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時代劇の「馬」について

bonnnouの回答

  • bonnnou
  • ベストアンサー率36% (146/395)
回答No.4

 皇居前広場にある、「楠木正成の像」では、楠木正成は、サラブレッドにまたがっています。  「暴れん坊将軍」のタイトルバックでは、松平健演じる徳川吉宗は、真っ白なサラブレッドにまたがって、鳥取(?)の海岸を走っていたと思われます。  従前、時代考証は、そう、気をつけなかったのだと思われます。 と  現代、馬といえば、大型種で、小型種である駒には、違和感すら覚えると思います。  また、松平健が、駒に跨って、「ちょこちょこ」と走っても「さまにならない」「絵にならない」とおもいます。  時代劇にどこまで、忠実な時代考証が必要なのか?  それは、その作品の性格・目的によるのではないでしょうか?  娯楽性の高いドラマ・映画に、時代考証忠実に行っても、その違和感が目立ちすぎるかもしれません。  斬り合いにしても、双方ともに、仕掛けるのが怖くて、2時間4時間と、にらみ合って、いたこともあるようです。  1本の刀で、人間1人2人切るのがやっとで、ドラマのように、10人以上を切れたのか?  まさしく、それら時代考証・歴史的事実との乖離の程度は、製作予算・製作目的・監督等作成者の美的感覚等々の問題ではないでしょうか?  昔の時代劇は、主人公もきれいな着物を着ていましたが、はたして、その色遣いが、その時代で行われていたのか?も疑問です。  時代劇映画の昔では、身空ひばりや、エノケン、高田孝吉等々は、そのなかで、歌謡曲をうたっていました。    それは、それで、その時代に受け入れられていたと思います。  そのような時代劇の概念を大きくやぶったのが、最初の「木枯らし紋次郎」の頃かもしれません。汚い・かっこよくない、時代劇がこのころよく制作されていました。  結論的には、その一つの作品が完全に時代考証に忠実に製作することは困難となっているのに、「馬」だけ忠実に再現しても、意味がないし、きりがないということだと思います。  紀伊国屋文左衛門が運んだ「みかん」は、現在私たちが認識しているのと異なったものです。正確には、この原種となるもののはずです。  奉行所や大きな屋敷に表札や、看板が当時、掲げられていたのでしょうか?  等々、所詮は、「つくりものの」世界です。  時代劇ではないですが、映画「極妻」の最初の主人公の関西弁は、相当、へんなものでした。それでも、わりと世間にうけいれられたと思われます。  ただ、モンゴルに行って、そのような小型種の馬を使って時代劇を作製したり、小型種の馬を輸入して時代劇を作製するのは、おもしろいとは思います。

noname#3780
質問者

お礼

結局は、どこで境界をつくるかですね。 製作者や監督は「馬」は境界の外にあったというわけですね。 死語と同じで、ほかの言葉に駆逐されて使わなくなれば違和感を覚えるようになり、使うようになれば違和感もなくなるということですね。 ありがとうございました。

noname#3780
質問者

補足

ちょっと思い出したことがあります。 日本の在来の馬ですが、非常に少なくなったのは、太平洋戦争(大東亜戦争)が原因だったと。おもに荷役馬として使われていた在来馬は、軍の供出にあい、数が驚くほど減少してしまったということです。 このことが分岐点だったのかもしれませんね。 みなさん回答を寄せて下さりありがとうございました。

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