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夏目漱石 三四郎のある一節について
タイトルに偉そうに書いていますが、内容は全然文学的な話ではありません。 (ぶっきらぼうな言い方ですが)暇な方、思い当たる方お答えいただけると幸いに思います。 三四郎 p49の最後。 " 次の日は空想をやめて、入ると早速本を借りた。しかし借りそくなったので、すぐ返してしまった。" この"借りそく"というのはどのような意味なのでしょうか?? 三四郎の図書館の利用のあり方について描かれていますが、前後の文意をとってもみてもいまいちわかりません。 以前読んだ時は一節一節細かい表現など気にしなかったのですが、何故か非常に気になります。
- jiro23
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質問者が選んだベストアンサー
「借り損ふ」と書いて「かりそくなふ」と読ませたのかもしれません。 三四郎は熊本から上京した男なのに、描写はなぜか江戸ことば風。 「動詞の連用形 + 損(そこ)なう」は、「仕損(しそん)じる」の意味。 たとえば「言い損なう」という言い方があります。 三四郎は取りあえず本を借り出してみたが、どうもこれは自分の読みたいような本ではないな、ということが分ったので返却してしまった、という意味でしょう。
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- hs001120
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方言で、"そくなった"="失敗した"というものがあるようで 借りて失敗だった の意では "そくなった"は「草枕」等でも使われている表現のようです。 http://blogs.yahoo.co.jp/rrrdx928/16348776.html http://emosuzu.fc2web.com/sa.html
お礼
お礼が遅くなりました。 三四郎には勉強ができる、真面目、むつかしい本を読む人なんていうイメージを持っています。 本の内容はいかんとせずとりあえず最後まで読んでみる人なのではないかと、機械的に読書してるんだと思い込んでいました。勝手な意見ですが。 三四郎にも、本のこのみぐらいありますよね 汗 ありがとうございました。 御二方、どうもありがとうございました。重ねてお礼申しあげます。
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お礼
お礼が遅くなりました。 "かりそく"は 借り+急く(せく)の変化した形で、借り急いだため、と最初は解釈していました。 しかしそれだと何冊も借りているのに、すぐ返してしまったのでは文章として説明がなさすぎると感じました。 借りてすぐ返すという意味のない行動をするほど三四郎は、どこか手持ち無沙汰だという様子を描写したシーンなのかと話の筋を勝手に想像し、ちょっとわかりづらいなぁと思っていた次第です。 借り損ねる、なんて頭にありませんでした。(自分が)あまり図書館を利用していないことがばれてしまったようです・・・・・ bakansky様のお返事をいただきやっと理解できました。 ありがとうございました。